ポメラート「サッビア」コレクションに新作登場、光と職人技が描く自然の詩

2025.11.07

カテゴリ: 新作

ポメラート「サッビア」コレクションに新作登場、光と職人技が描く自然の詩

ミラノのアトリエで生まれるポメラートのジュエリーは、いつも自然の中に潜むリズムと光の記憶を呼び覚まします。なかでも「サッビア」コレクションは、砂の粒のように不規則でありながら、計算された美しさを持つ象徴的なシリーズです。今回登場した新作は、その哲学をさらに進化させたもの。ローズゴールドやホワイトゴールドを舞台に、バゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドが光の詩を奏でます。ファッションとしてのモダンさと、時を超えて受け継がれるクラフツマンシップの融合。まさに“生きるジュエリー”という言葉がふさわしい、ポメラートの真髄が息づいています。

ポメラートを象徴する「サッビア」コレクションが、新たなクリエイションを加え、その世界をさらに広げています。メゾンが誇る独自のイレギュラーパヴェ技術によって生み出された新作は、太陽の光に照らされた砂のように繊細な輝きを放ちます。自然が持つ流動的な美しさを、熟練の職人による比類なき技術で再現し、まるで生きたテクスチャーのような表情をまとわせています。

アート・オブ・イレギュラーパヴェ

新しい「サッビア」ジュエリーは、ポメラートのダイヤモンドセッティング技術の真髄を感じさせます。サイズや形の異なるストーンを意図的に不規則に配置することで、自然界の秩序なき調和を思わせる独特の美しさを実現。ミラノの「カーサ・ポメラート」で磨かれてきた高度な技術が、軽やかさの中に精緻な構築美を宿しています。さらに、今回から加わったバゲットカットのダイヤモンドが、光の表情に奥行きを与え、ジュエリー全体の印象をより立体的に引き立てています。

ローズゴールドの地金に、ブリリアントカットとバゲットカットのホワイトダイヤモンドを組み合わせた今回の新作群。その中心となるのは、「サッビア」ディスクを主役にしたラリアットネックレスです。バゲットダイヤモンドの直線的なラインと、小さな「サッビア」ディスクが連なるカスケードが、軽やかに動きながら華やかさを添えます。モダンでありながら女性らしい柔らかさを備えたデザインは、ポメラートが培ってきた自由な美意識を象徴しています。

細部へのこだわりこそ、ポメラートのクラフツマンシップの真骨頂です。ネックレスの可動部分には繊細なダイヤモンドが贅沢にあしらわれ、長さの調整を可能にすることで、多彩なスタイルに寄り添う設計となっています。ペンダントトップは前後どちらでも身に着けられるよう工夫され、装う人の感性によって異なる表情を生み出します。日常の装いから特別なシーンまで、ひとつのジュエリーで自在に変化を楽しめる点も魅力です。

「サッビア」ディスクにバゲットカットのホワイトダイヤモンドを組み合わせたペンダントイヤリングは、光の流れを操るようなデザインが印象的です。小さなディスクが放つきらめきが、身に着ける人の表情をやわらかく照らし出し、内面の美しさをさりげなく際立たせます。そのバランス感覚は、ポメラートが掲げる“自然体のエレガンス”を体現しています。

大小さまざまなダイヤモンドがイレギュラーに配置されたパヴェセッティングは、それぞれのストーンが異なる角度で光を反射し、ひとつのジュエリーの中に豊かな光のリズムを生み出します。ローズゴールドのあたたかなトーンがその輝きを包み込み、自然の美しさと洗練されたモード感がひとつに溶け合います。時代を超えて愛されるであろうこのデザインは、ポメラートが築いてきた“生きるアート”の精神を体現しています。

ポメラートローズゴールドにバゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれた「サッビア」ネックレスとイヤリング — ローズゴールドにバゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれた「サッビア」ネックレスとイヤリング

匠の技が輝く、至高のハイジュエリー

「サッビア」コレクションがもたらした成功を受け、ポメラートはその美学をさらに深化させました。今回発表されたハイジュエリーピースは、メゾンの精神と職人の熟練技を象徴する存在です。繊細さと大胆さを併せ持つ新作の数々は、ポメラートが長年培ってきたクラフツマンシップの頂点を示しています。

新作において、メゾンの職人たちはダイヤモンドセッティングの限界を超える挑戦に取り組みました。ホワイトゴールドをまばゆいキャンバスとし、バゲットカットとブリリアントカットを異なる技法で融合。バゲットには爪留めを、ブリリアントには大小のストーンを組み合わせたイレギュラーセッティングを採用し、光の揺らぎが織りなす幻想的な風景を描き出します。その表情の一つひとつに、メゾンの情熱と革新が息づいています。

ポメラートバゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれた「サッビア」ハイジュエリーイヤリングとネックレス — バゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれた「サッビア」ハイジュエリーイヤリングとネックレス

コントラストが生む大胆さ

このコレクションの主役となるのが、新たなデザイン哲学を示すネックレスです。ホワイトゴールドの清らかな輝きと、敷き詰められたダイヤモンドの煌めきが見事に調和し、軽やかさと気品を同時に纏います。柔らかに首元へ沿うシルエットと、バゲットダイヤモンドが連なる流線的なラインがセンシュアルな印象を与え、日常のスタイルにもモダンな息吹を添えます。

ポメラートはクラシックなテニスネックレスに着想を得ながらも、それを独自の感性で再構築しました。途切れのないダイヤモンドセッティングに、「サッビア」の象徴であるディスクモチーフをランダムに配置。サイズや配置の微妙なずれが、完璧さの中に生まれる自然のリズムを感じさせます。タイムレスなアイテムを再解釈し、現代のミラノらしい自由な美意識を纏わせた逸品です。

アシンメトリーなイヤリングは、バゲットカットとブリリアントカットの組み合わせによって、構築的でありながら流れるような造形を描きます。洗練されたボリューム感と光のコントラストが印象的で、スタッドピアス1点とペンダントイヤリング2点を自由に組み合わせられるデザインです。装う人の個性を引き出し、モードとエレガンスを自在に行き来するジュエリーです。

卓越への次なる一歩

これらのハイジュエリーは、ポメラートの職人たちの魂が宿る作品群です。ダイヤモンドの自然な輝きを巧みに引き出し、光とフォルムの対話を永遠の美へと昇華させています。その存在は、ポメラートが掲げる“女性を輝かせるジュエリー”という理念を改めて体現し、アートとクラフツマンシップの融合というメゾンの本質を映し出しています。

【Editor's View】
「サッビア」コレクションが映し出すのは、自然と人の手がつくり出す調和の美しさです。ポメラートは、完璧を追わずに生まれる“偶然の均衡”をデザインに取り入れることで、他にはない詩的なエレガンスを表現しています。今回の新作では、ダイヤモンドの輝きを構築的に扱いながらも、その中に流れる柔らかさを大切にしており、身に着ける人の個性を静かに引き立てます。ジュエリーをファッションとして楽しむ感性と、永く受け継がれる価値としての美がひとつに結びついたこのコレクションは、ポメラートが提案する“現代のクラシシズム”を象徴しています。