Speedy
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ルイ・ヴィトンの名作「スピーディ」は、時代を超えて愛され続けるハンドバッグです。そのデザイン、サイズ感、そして軽量で丈夫な構造は、単なるバッグの枠を超え、ライフスタイルに寄り添うパートナーのような存在となっています。
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①スピーディ誕生前史、旅と都市生活のはざまで
1930年頃、ルイ・ヴィトンは軽量なソフトボディを持つ「エクスプレス」バッグを発表し、後に「スピーディ」と呼ばれるようになりました。このバッグは、それまで主流だったハードトランクとは異なり、都市生活に最適化されたシティバッグとして登場。時代の移動手段やライフスタイルの変化に合わせて、機能性と美しさを両立。女性の社会進出やファッションの自由化にも応答し、都市での日常使いに適した新しい価値観の象徴となっています。
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②正式名称「スピーディ」とオードリー・ヘップバーン
1930年代に「エクスプレス」として登場したハンドバッグは、やがて「スピーディ」として再定義され、都市生活に適した軽量かつコンパクトなバッグとして位置づけられました。「スピーディ」名は時代の女性像や機動性、洗練さを象徴。1965年、オードリー・ヘップバーンのリクエストで「スピーディ25」という小型サイズが誕生し、ブランドと顧客の対話から生まれた歴史的な名作となりました。
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③スピーディ 時代ごとのサイズの進化
スピーディは、時代やニーズに応じて進化してきました。1978年のミニ・スピーディから始まり、ショルダーストラップ付きのバンドリエール、超小型のナノ・スピーディなど、サイズや持ち方の多様化が進みました。用途やライフスタイルに合わせて、ミニからヴォワヤージュ45まで幅広いサイズ展開があり、クラシックな美しさと実用性を兼ね備え、多様な世代に支持されています。
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④スピーディ 年代別派生モデルと素材の変遷
スピーディはモノグラム・キャンバスから始まり、エピ・レザー、ダミエ、限定コレクションやアーティストとのコラボなど多彩な素材・デザインが登場しました。グラフィティやマルチカラー、チェリー、デニム、ミロワール、草間彌生コラボなど、年代ごとに象徴的なモデルが誕生。柔軟さと時代性が、普遍的な人気とブランド哲学に根ざす名品としての地位を支えています。
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⑤スピーディが支持され続ける理由
スピーディは使いやすさ、軽量性、耐久性、開閉の利便性、豊富なサイズバリエーションが魅力。装いを選ばずどんなスタイルにも馴染み、リセール価値も高い。時代に左右されないデザインと、持つ人の物語や思い出が刻まれることで、世代を超えて愛され続けています。ブランド哲学や職人技が詰まり、人生の相棒となる存在です。
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⑥スピーディはなぜ人気?芸能人・海外セレブに愛されるルイ・ヴィトンの名品
Y2Kトレンドの復権により、スピーディはセレブや芸能人、Z世代・若いインフルエンサーに再評価されています。ファッション性やジェンダーレスなスタイリングが支持され、NCT 127のYUTA、岩田剛典、平野紫耀、広瀬すず、海外セレブやアスリートが個性的な持ち方を披露。SNSでもヴィンテージや限定モデルへの関心が高く、表現の道具として幅広く愛用されています。
STORY
- ルイ・ヴィトン200年の物語
- 1.ルイの旅(6)
- 2.ジョルジュの旅
- 3.ガストンの旅
- 4.アンリの旅
- 5.ベルナール・アルノー
- 6.ジョニー・コカ
- 7.マーク・ジェイコブス
- 8.ポール・エルバース
- 9.キム・ジョーンズ
- 10.ニコラ・ジェスキエール
- 11.ヴァージル・アブロー
- 12.ファレル・ウィリアムス
- Héritage(エリタージュ)LV
- 1.キーポル(3)
- 2.スピーディ(6)
- 3.ノエ
このコラムについて
この、Héritage(エリタージュ)L.Vuittonのコラムでは、14歳で故郷を旅立った少年、ルイ・ヴィトンの夢が世界を魅了するまでの、200年のストーリーをたどります。