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ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」、12人のバレリーナが描くクラシックバレエのハイジュエリー クリップ

踊りの一瞬を、永遠に動き続けるかのようなジュエリーへ。ヴァン クリーフ&アーペルが長年向き合ってきたバレエの世界から、12点のハイジュエリー クリップが新たに登場しました。バレリーナの身体の角度、スカートの広がり、ヘッドドレスのきらめきまでを細やかに捉え、「くるみ割り人形」や「ラ・シルフィード」、「ドン・キホーテ」、「クレオパトラ」など、多彩な舞台の記憶を一つひとつの作品へ。グリーンワックスの手彫りからゴールドへの鋳造、研磨、宝石のセッティングまで、複数の職人技を重ねることで、静止したクリップに舞台の躍動を宿しています。1920年代から続くダンスとの結びつきが、新たな「バレエ プレシュー」の世界へと広がります。

ヴァン クリーフ&アーペル「バレエ プレシュー」、12人のバレリーナが描くクラシックバレエの美と物語

ヴァン クリーフ&アーペルにとって、ダンスは長年にわたり創作を導く重要なインスピレーションのひとつです。とりわけバレエは、1940年代初頭からメゾンの女性モチーフに優雅な動きや繊細な佇まいをもたらしてきました。静止したジュエリーの中に、踊る身体の一瞬をどのように留めるか。その問いを追い続けることで、舞台芸術とハイジュエリーはメゾンのクリエーションの中で結びついています。美しさだけでなく、身体の動きや衣装の揺らぎまで捉える表現が、現在へと続くバレリーナ モチーフの背景にあります。

その関係を新たに示すのが、12点のハイジュエリー クリップからなる今回の「バレエ プレシュー」です。2007年にスタートし、2023年にラインナップを拡大した同コレクションに、新たなバレリーナたちが加わります。それぞれ異なるクラシックバレエの登場人物や舞台の情景に焦点を当て、ひとつひとつのクリップを小さな舞台のように構成。ダンスというひとつのテーマを共有しながら、異なる物語と衣装、身振りをジュエリーの中に描き出しています。

今回の作品群が着目するのは、特にロマン主義時代を含むクラシックバレエの豊かな物語性です。細やかな身体の動き、舞台衣装のフォルム、装飾の重なりまでを、ハイジュエリー アトリエの職人が立体的な造形へと置き換えています。制作の起点となるのはグリーンワックス。そこへ精密な彫刻を施して女性のシルエットを形づくり、完成した原型をもとにゴールドへと鋳造します。その後、手作業による調整や研磨を重ね、厳選された宝石をセッティング。踊り手のポーズだけでなく、衣装の細部までジュエリーとして成立させる工程そのものが、ヴァン クリーフ&アーペルのサヴォアフェールを物語っています。

ダンスとハイジュエリーには、身体の動きを美しい形へ変換するための精密さという共通点があります。ヴァン クリーフ&アーペル プレジデント兼CEOのカトリーヌ・レニエは、両者が卓越性の追求や精度、動きの表現を共有していることに触れています。メゾンの職人たちは、バレリーナの姿勢や身のこなしを細部まで観察し、その瞬間的な動きをゴールドや貴石へと転換。完成した作品には、止まった状態でありながら、次の一歩へ続いていくような躍動感が宿ります。舞台上で一瞬だけ現れるポーズを永続的なジュエリーへ置き換えることが、今回のクリップを形づくる大きなテーマです。

高貴なコール・ド・バレエ

ヴァン クリーフ&アーペル「バレエ プレシュー」、くるみ割り人形やクレオパトラを彩るハイジュエリー

新たに発表される12点のバレリーナ クリップには、クラシックバレエを代表するさまざまな物語が映し出されています。「クレオパトラ」、「ラ・シルフィード」、「くるみ割り人形」といった作品を想起させるバレリーナは、それぞれ異なる衣装とポーズで表現されます。細身の身体に沿って形づくられたシルエットには、舞台衣装を思わせる装飾が重なり、作品ごとのキャラクターを明確に描写。単にバレリーナという共通のフォルムを並べるのではなく、演目ごとの世界観をゴールドと宝石の組み合わせによって見せています。

ひとつのクリップが完成するまでには、複数の専門技法と職人の緻密な作業が重ねられます。まず宝飾職人がグリーンのモデリングワックスを手作業で彫刻し、クリップのボリュームや身体の向き、衣装の流れを立体的に検証します。踊る身体のしなやかな動きや、スカートや布地が生むうねりまでワックスへ写し取った後、原型のワックスを溶かしてゴールドへ置き換えます。そこから手作業による調整と研磨を行い、最後に選び抜かれた宝石をセッティング。色彩や光を加えることで、静止したゴールドのシルエットに舞台上の華やかさと動きを与えています。

ダンス ドゥ セヴィーユ バレリーナ クリップ

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ダンス ドゥ セヴィーユ バレリーナ クリップ

「ダンス ドゥ セヴィーユ バレリーナ クリップ」は、1875年に発表されたジョルジュ・ビゼーのオペラ「カルメン」第2幕に登場するカルメンを着想源としています。若きボヘミアンとして愛する人のために踊る女性の姿を、フラメンコドレスを思わせる衣装とともにジュエリーへ。幾重にも重なるスカートが身体の動きを強調し、その下部にはポリッシュ仕上げのゴールドが柔らかな輝きを添えています。さらに、ヘッドドレスには色彩豊かな貴石を配し、衣装と調和させました。踊りの躍動と装飾の華やかさを一体化することで、カルメンという人物の情熱的な存在感を一つのクリップに凝縮しています。

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ストーンセッティングの準備
ストーンセッティングの準備
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ゴールドの予備研磨
ゴールドの予備研磨
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ジュエリー構造の組み立て
ジュエリー構造の組み立て
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」各パーツの組み立ての確認
各パーツの組み立ての確認

レスプリ ドゥ ラ フォレ バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」レスプリ ドゥ ラ フォレ バレリーナ クリップ

「ラ・シルフィード」で描かれる空中へ舞い上がるようなバレリーナの姿は、「バレエ プレシュー」の中でもひときわ軽やかな表現へと置き換えられています。1832年、フィリッポ・タリオーニがパリ・オペラ座のために振り付けたロマンティック バレエで主役を務めたマリー・タリオーニをイメージしたクリップです。ダイヤモンドを配したゴールドの羽、胸元を飾る装飾的なビスチェ、煌めくベルト、宝石を全面にあしらったワイドスカートなど、当時の衣装を思わせる要素をひとつずつジュエリーへ転換。さらに、宙に浮くようなポーズを取り入れることで、マリー・タリオーニの舞台上の姿を立体的に捉えています。鮮やかな色彩を差し込むことで、ゴールドとダイヤモンドを基調とするシルエットにもリズムが生まれています。

ペルセイド バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ペルセイド バレリーナ クリップ

1928年にパリで初演された「オード」は、レオニード・マシーンがセルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュスのために振り付けたバレエ オラトリオです。ミハイル・ロモノーソフの作品に着想を得たモダニズムの実験作を背景にしたクリップでは、バレリーナが星を摘み取るかのように手を伸ばす瞑想的なポーズを採用。当時の舞台装置に漂っていた天空のイメージを、ジュエリーのシルエットへ置き換えています。クリノリンスタイルのヴェールとドレスはゴールドによって表現され、全身には大ぶりの宝石を散りばめることで星座を思わせる構成に。静かな身振りと大胆な宝石の配置を組み合わせ、独特の舞台世界を一つのクリップに凝縮しています。

レヴェリー ドゥ コッペリウス バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」レヴェリー ドゥ コッペリウス バレリーナ クリップ

「コッペリア、あるいはエナメルの目をもつ乙女」を着想源とする「レヴェリー ドゥ コッペリウス バレリーナ クリップ」は、機械仕掛けの人形を思わせる少しぎこちないポーズが特徴です。1870年にアルテュール・サン=レオンが振り付け、レオ・ドリーブが音楽を手がけたバレエ作品の物語に登場する、オートマタ職人コッペリウス老人の夢想を思わせる存在として造形されています。髪には大きなリボンを飾り、ドレスには宝石をちりばめ、ラッカーで彩った袖が華やかな色調を加えています。スカートの裾には貴石を並べたスカラップヘムを施し、人形のような硬質さと舞台衣装の装飾性を同時に表現しています。

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」宝石のセッティング準備
宝石のセッティング準備
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ジュエリー構造の組み立て
ジュエリー構造の組み立て

レーヌ ドゥ シュマカン バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」レーヌ ドゥ シュマカン バレリーナ クリップ

「レーヌ ドゥ シュマカン バレリーナ クリップ」は、1909年に初演されたニコライ・リムスキー=コルサコフ作曲のオペラ「金鶏」に登場する女性主人公を表現した作品です。ペルシャ舞踊を思わせる衣装をまとった姿を、立体的なゴールドと色鮮やかな宝石で構成。頭部にはボリュームのあるヘッドドレスを置き、ゴールドと宝石による装飾を重ねました。エングレービングを施した襟やラッカーで彩色した袖、ダイヤモンドのベルト、カラーストーンのカボションを配したチュチュなど、衣装の各パーツを細部までジュエリーとして再現しています。異なる文化圏を背景に持つ舞台衣装を一つのシルエットへまとめることで、今回のバレリーナたちが持つ多様な表現を鮮やかに示しています。

アルミード バレリーナ クリップ

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」アルミード バレリーナ クリップ

「アルミードの館」の女性主人公、アルミードの優雅さを表現したクリップには、素材の組み合わせと細かな装飾技法が集約されています。ミハイル・フォーキンが1907年に振り付けた作品を背景に、ポリッシュ仕上げのゴールドと色彩豊かな貴石によって人物へ華やかな生命感を与えました。使用される貴石は、メゾンの熟練した宝石鑑定士が色合いや品質などを見極めて選定。さらに2色のゴールドを組み合わせるため、ローズゴールドと宝石を保護しながらロジウムコーティングを施すストップオフ技法を用いています。スカートの下部や大ぶりのヘッドドレスには精緻なエングレービングを施したモチーフを配置し、異なる金属と宝石の表情を一つの造形にまとめています。

ベル ドゥ ソンジュ バレリーナ クリップ

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ベル ドゥ ソンジュ バレリーナ クリップ

アレクサンドル・グラズノフが作曲した作品67、マリウス・プティパが振り付けた「ライモンダ」は、騎士ジャン・ド・ブリエンヌへの愛を描くバレエ作品です。そのドラマティックな世界観を、クリップでは素材の質感そのものを生かして表現。ハンマー仕上げのゴールドにパヴェダイヤモンドを組み合わせ、均一な輝きとは異なる陰影を生み出しています。さらに、クローズドセッティングのカボションとファセットカットの宝石を重ねることで、色彩にも変化を加えました。表面のテクスチャー、ダイヤモンドのきらめき、カラーストーンの色がそれぞれ異なる役割を担い、ひとつのバレリーナに豊かな奥行きを与えています。

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ストーンセッティングのための予備研磨
ストーンセッティングのための予備研磨
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」構造の調整具合の確認
構造の調整具合の確認

ローズ ドゥ ベンガル バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ローズ ドゥ ベンガル バレリーナ クリップ


「ローズ ドゥ ベンガル バレリーナ クリップ」は、つま先立ちの「オン ポワント」から「ルルヴェ」へ移る一瞬のような躍動を捉えた作品です。ダイヤモンドをあしらった上衣には、古代インドの華やかな文化に着想を得たゴールドの編み込みや、大小さまざまなビーズを配置。そこへ色鮮やかなカラーストーンのカボションを組み合わせ、衣装に豊かな彩りを加えています。平行に並ぶ装飾を強調するのが、屏風を思わせる構成のスカートです。モチーフとなったのは、マリウス・プティパが振り付け、1889年に初演された「タリスマン」の登場人物アムラバティ。バラへ姿を変える天界の女王を、ポーズ、衣装、宝石の配置によって一瞬の舞台像として留めています。

マーシャ バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」マーシャ バレリーナ クリップ

「くるみ割り人形」の世界では、マーシャがプリンセスへと姿を変えた瞬間を捉えたバレリーナ クリップが登場します。ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが童話をもとに作曲し、1892年に初演されたこの作品を背景に、ワルツへ移る直前のようなポーズを造形。ドレスにはヴァン クリーフ&アーペルが受け継いできた金細工の技法を生かし、ギヨシェ彫りで布の質感を表現した金属地へ、大小のペアシェイプストーンを配置しています。さらに、繊細なレースを思わせるパヴェストーンのラインを加え、首元にはトウシューズと同色の宝石を使ったペンダントをセット。衣装と身体、足元と胸元の色彩を呼応させることで、変身を遂げた少女の華やかな姿を一つのジュエリーへまとめています。

フェ ドラジェ バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」フェ ドラジェ バレリーナ クリップ

「くるみ割り人形」の第3幕、お菓子の国へ向かうマーシャと王子になったくるみ割り人形を迎える存在として登場するのが、ドラジェの精です。その姿を表した「フェ ドラジェ バレリーナ クリップ」は、パステルカラーを中心とした柔らかな色調で構成されています。カラーストーンをちりばめたヘッドドレス、ポリッシュ仕上げのゴールドによるスカラップヘムのスカート、さらにパヴェダイヤモンドと穏やかなグラデーションを描く宝石を重ねたチュチュが、菓子の国を思わせる幻想的な雰囲気をつくり出します。色を大胆に並べるのではなく、淡い色同士をつなぎながら光を重ねることで、夢の舞台にふさわしい優しい輝きを表現しています。

ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ブラシによる研磨
ブラシによる研磨
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」糸による研磨
糸による研磨
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」エングレービング作業
エングレービング作業
ヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」ジュエリー構造の調整
ジュエリー構造の調整

カスティーリャ バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」カスティーリャ バレリーナ クリップ

「カスティーリャ バレリーナ クリップ」が映し出すのは、「ドン・キホーテ」の中で描かれるスペイン舞踊です。ルドルフ・ヌレエフ振付版を背景に、扇を広げたポーズと衣装の動きをシルエット全体へ取り込んでいます。フリルの袖は金糸によって表現し、ポーズによって生まれる動勢をさらに強調。ポリッシュ仕上げのゴールドによる上衣にはダイヤモンドを一列に配し、幾重にも重なるスカートのフリルには色とりどりの宝石をセットしました。ゴールドの滑らかな面と宝石のきらめきが交互に現れることで、スペインの小さな村を舞台にした作品のリズムまで感じさせる仕上がりです。

クレオパトラ バレリーナ クリップヴァン クリーフ&アーペル 「バレエ プレシュー」クレオパトラ バレリーナ クリップ

古代エジプトの女王を描いた「クレオパトラ バレリーナ クリップ」には、ヴァン クリーフ&アーペルが1920年代から古代エジプトの文化へ寄せてきた関心が映し出されています。ジュール・マスネのオペラにちなむ人物像を、豪華な装身具と衣装とともにジュエリーへ。ペアシェイプストーンを配したヘッドドレスに、ビブネックレスやアームブレスレットを重ね、腰布にはゴドロン装飾を施したゴールドと鮮やかな宝石を組み合わせました。貴石、ファインストーン、オーナメンタルストーンを大胆に配し、古代の装飾文化を思わせる豊かな色彩を表現。頭から足元まで一貫した装飾を施すことで、王妃の威厳を立体的に描いています。

1941年からのパ・ド・ドゥ

ダンス ドゥ セヴィーユ バレリーナ クリップダンサー クリップ、1944年
ダンサー クリップ、1944年
ヴァン クリーフ&アーペル「バレエ プレシュー」ダンサー クリップ、1947年
ダンサー クリップ、1947年
ヴァン クリーフ&アーペル「バレエ プレシュー」「白鳥の湖」 パウダーコンパクト、1946年
「白鳥の湖」 パウダーコンパクト、1946年

ヴァン クリーフ&アーペルとダンスの関係は、1920年代のパリにまで遡ります。バレエを愛したルイ・アーペルは、甥のクロードとともにヴァンドーム広場のブティックからほど近いオペラ ガルニエへ通い、舞台芸術への関心を深めました。その思いが形になったのが1940年代初頭に誕生したダンサー クリップです。ゴールドやダイヤモンドで表現された顔、ヘッドピース、トウシューズ、チュチュといった細部を持つバレリーナは、やがてメゾンを象徴するモチーフへ成長しました。さらに作品ごとにスペインから太平洋諸島までさまざまな地域の衣装を取り入れることで、ダンスを通じて世界各地の文化へ視線を広げています。

2007年には、その歴史を本格的なハイジュエリーへ展開する「バレエ プレシュー」が誕生しました。以来、具象的な人物像からより様式化された表現まで、ダンスという芸術を異なる角度からジュエリーへ置き換えています。チュチュのフォルムや布地の質感は、テクスチャード ゴールドや貴石、オーナメンタルストーンによって表現され、舞台衣装の柔らかな動きまで細部へ落とし込まれています。今回の新作もその系譜に連なるもので、バレリーナという共通のシルエットを使いながら、作品ごとに異なる衣装、ポーズ、色彩を与えることで、一人ひとり異なる人物像を描き分けています。

「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「火の鳥」、「ラ・シルフィード」など、多彩なバレエ作品の世界がそれぞれ異なる色彩と素材で表現されることで、「バレエ プレシュー」には一つの舞台だけではない広がりが生まれています。ヴァン クリーフ&アーペルのバレリーナ クリップは、メゾンのウォッチ コレクションに登場する繊細なダンサーたちとも呼応しながら、身体の動きと光をジュエリーの中へ留めてきました。時計製造の技術やエナメル細工をはじめとする伝統技法も組み合わせることで、オペラやバレエが持つ夢想的な世界を、身につけられる小さな舞台として形にしています。

#BalletPrécieux #VanCleefArpels
@vancleefarpels




【Editor's View】
ヴァン クリーフ&アーペルのバレリーナ クリップを見ていると、ジュエリーの価値を「宝石の希少性」だけで測れないことに気づかされます。今回の12点で重要なのは、舞台上で一瞬だけ現れるポーズを、止まった造形の中へどう残すかという発想です。グリーンワックスを手彫りして身体の角度や衣装の量感を確かめ、その後ゴールドへ置き換え、研磨やエングレービング、宝石のセッティングを重ねる。そこには、彫刻と舞台衣装、宝飾技術が一つの制作工程で交わる面白さがあります。公式のメゾンヒストリーによれば、バレリーナがヴァン クリーフ&アーペルの作品群に加わったのは1941年。ルイ・アーペルのバレエへの情熱を背景に生まれたダンサー クリップは、その後メゾンを象徴するフェミニンなモチーフへ発展しました。さらに2007年に「バレエ プレシュー」が誕生し、現在までクラシックバレエの物語をハイジュエリーとして描き続けています。今回の作品群では、スペイン舞踊、古代エジプト、おとぎ話、ロマンティック バレエなど、背景の異なる文化や物語が並びます。それぞれの違いを宝石の色や衣装の造形へ落とし込むことで、同じ「バレリーナ」というフォルムにも異なる人格が生まれる。静止しているのに次の動きまで想像できる、その感覚こそがこのシリーズの大きな魅力です。

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