2026.09.06
カテゴリ: キャンペーン
カルティエ 新キャンペーン、パンテールの野性味とアルチザンの技を都市空間に解き放つ
カルティエを象徴するパンテールが、ジュエリーケースの中から都市そのものへと舞台を広げます。今回の新キャンペーンでは、野性的な躍動感を宿したパンテールを、マルケトリやセラミック、ラッカー、モザイクといったメティエダールの技術で表現。パリではセーヌ川を望むオテル デューの巨大なファサードを彩り、東京では渋谷のスクリーンを舞台にその姿が躍動します。さらに、動物たちとの出会いを描いた物語や、職人が手仕事で仕上げるミニチュアシアターも登場。パンテールという一つのモチーフを通して、カルティエの創造性とクラフツマンシップを都市文化へと解き放つキャンペーンです。

カルティエが9月1日に発表した新キャンペーンの主役は、メゾンを象徴するパンテールです。ジュエリーに刻まれてきたその野性的な姿を、今回は都市空間そのものへ拡張。世界の主要都市を舞台に、カルティエ独自のスタイルとメティエダールの技を大規模なビジュアルへと昇華させました。パンテールの毛並みや斑点、表情を思わせる精緻な表現は、職人の手仕事と現代的な演出を通じて、街の中で強い存在感を放ちます。
その表現を支えるのは、一つの技法に限定されない職人の専門性です。マルケトリ、セラミック、ラッカー、モザイクの技術を持つ職人や専門家が力を重ね、パンテールのポートレートを制作しました。カルティエでは、こうしたメティエダールを守りながら次代へつなぐため、2014年にラ・ショー・ド・フォンのメゾン デ メティエ ダールを設立。木や藁、花びらなどの繊細な素材を組み合わせるマルケトリや、ラッカー、金属細工など、多彩な専門技術を一つの創作へ結び付けています。今回のキャンペーンも、そうしたクラフツマンシップを都市スケールで可視化する試みです。
パリでは9月1日から、セーヌ川を望むオテル デューのファサードに過去最大規模となる巨大ディスプレイが登場します。総面積は1,400㎡を超え、広大な建築を一枚のキャンバスに見立ててパンテールを描き出します。象徴的な斑点模様をまとった姿に加え、エメラルドグリーンの瞳が強い印象を残す構成です。カルティエのパンテールは1914年にメゾンのクリエイションへ初めて登場し、その後、写実的、彫刻的、抽象的とさまざまな姿へ展開してきました。今回の巨大ビジュアルも、その変幻自在なキャラクターを建築という新たなスケールへ移したものです。
キャンペーンはパリだけにとどまりません。ロンドン、ミラノ、上海、東京にもパンテールが姿を現し、都市ごとに異なる方法で存在感を示します。東京では9月1日から3日まで、渋谷スクランブル交差点のスクリーンを舞台に躍動するパンテールを展開。さらに、マイアミとニューヨークでは壁画という手法を選び、街の建築や人の流れの中へ動物の姿を組み込みます。同じモチーフを都市ごとに異なる媒体で表現することで、パンテールが持つ自由な変身性そのものをキャンペーンの視覚言語へと変えています。
パンテールを起点とする物語は、ほかの動物たちとの関係にも広がります。カルティエのクリエイションには、パンテールだけでなくタイガー、シマウマ、クロコダイルなど多彩な動物が登場してきました。今回のキャンペーンでは、そうした動物たちとパンテールが偶然出会う場面をテーマに、5つのストーリーを制作。公式デジタルプラットフォームで公開し、パンテールを単独のアイコンとしてではなく、カルティエが築いてきた動物世界の中心的な存在として描きます。強さや野性味だけではない、愛らしさや遊び心も含めてキャラクターの幅を広げています。
その物語は、オンラインだけでなくブティックのウィンドウにも展開されます。舞台を形づくる背景は、熟練した職人が一つひとつ手仕事で制作。ゴールドラッカー、パイユやガラスを用いたマルケトリ、モザイク、ペーパーレリーフといった技法を重ね、ジュエリーやウォッチに登場するカルティエの動物たちを引き立てる小さな劇場をつくり上げます。精密な舞台装置のようなウィンドウは、単なるディスプレイではなく、職人技そのものを鑑賞できるミニチュアの芸術空間です。動物のジュエリーと背景のクラフトが呼応することで、パンテールの物語にもう一つの奥行きを与えています。
さらにパリでは、カルティエ本店が位置するラペ通り13番地のファサードにも、野生動物たちが姿を現します。プロジェクションマッピングによって建物そのものをスクリーンへ変え、パンテールをはじめとするカルティエの動物たちを立体的に浮かび上がらせる演出です。ジュエリーとして磨き上げられてきた動物のフォルムを、巨大な建築と光の動きへ置き換えることで、メゾンのクリエイティブを街の時間とともに体験できる表現へと拡張しています。
お問い合わせ先:
カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-1847-00
https://www.cartier.jp/
【Editor's View】
カルティエにとってパンテールは、単に動物をモチーフにした人気のデザインではありません。1914年の登場以来、写実的な表現から彫刻的、抽象的な解釈まで姿を変えながら、メゾンの創造性そのものを映してきた象徴です。今回のキャンペーンで興味深いのは、そのパンテールを都市の巨大な建築物やスクリーン、壁面へ移しただけでなく、マルケトリやモザイク、ラッカーなどの職人技を表現の中心に据えているところです。カルティエのメティエダールは、伝統技法を保存するだけでなく、新たな素材や表現へつなげるための基盤として位置付けられています。小さなジュエリーに宿る職人技を巨大な都市空間へ拡張することで、パンテールが持つ野性味と、カルティエが培ってきた精密なクラフツマンシップという、一見異なる二つの要素を同じ画面の中で共存させています。
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