2025.11.11
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フェンディ が Stray Kids バンチャンの新曲を祝福、ソウルで特別イベント開催
ローマから届く気配と、ソウルの夜の熱がひとつになった時、その中心にいたのはフェンディとStray Kidsバンチャンが共作した「Roman Empire」という物語でした。「パラッツォ フェンディ ソウル」で行われたスペシャルイベントは、新曲の世界観を丁寧に可視化し、メゾンのアイコンやローマの象徴を音楽と空間表現へと結び付ける試みとして成立しています。K-POPを愛する次世代とモード感度の高い人々に向け、フェンディがどのように自らの遺産を開き、新しいカルチャーとの対話を紡いでいるのかを感じ取れる、一歩踏み込んだ体験型の舞台でした。

Stray Kids(ストレイキッズ)のリーダーであり、フェンディ(FENDI)のブランドアンバサダーを務めるバンチャン(Bang Chan)。その新曲「Roman Empire」のリリースを祝福する舞台として選ばれたのは、韓国・ソウル(Seoul)のブティック「パラッツォ フェンディ ソウル(Palazzo FENDI Seoul)」でした。2025年11月4日(火)、この特別なロケーションで開催されたスペシャルイベントには、メゾンを代表する存在とグローバルK-POPシーンを牽引するアーティストが集い、音楽とファッションが交差する現在形を示すような時間が流れました。
今回のイベントは、フェンディのローマに根ざした伝統と、バンチャンが持つ独創的な音楽性を一体的に表現する場として構築されました。昨夏、ローマのフェンディ本社「イタリア文明宮(Palazzo della Civiltà Italiana)」で「Roman Empire」のミュージックビデオが撮影されてから続いてきたクリエイティブな旅が、このソウルでの夜によって締めくくられた形です。会場に足を踏み入れると、ソウルとローマの出会いを象徴するポスターウォールが視線を引き寄せ、ゲストは都市と物語が溶け合うムードの中で、新曲の世界観に自然と引き込まれていきます。この構成により、フェンディが若い世代に対して、自らのヘリテージを開かれた形で提示していることが印象深く伝わります。
ブティック内部はフロアごとに異なる表情を持たせることで、「Roman Empire」の世界を段階的に体感できる空間となりました。2階には、新曲を落ち着いて聴くことができるプライベートミュージックブースと、来場者が体験の余韻を残せるフォトゾーンを用意。続く3階には、ミュージックビデオでバンチャンが実際に着用したフェンディ2026年春夏プレコレクションのルックが展示され、映像の中のスタイルがリアルな質感を伴って立ち上がります。そして4階では、ローマの象徴的存在である「イタリア文明宮」のアーチをイメージしたLEDディスプレイが設えられ、その前で繰り広げられたバンチャンのライブパフォーマンスが空間全体を包み込み、来場者に深い没入体験をもたらしました。

「Roman Empire」は、フェンディとバンチャンの創造性が結び付くことで生まれた、音楽とモードの対話そのものといえるプロジェクトです。バンチャンが作詞、作曲、プロデュースまでを手がけたこの楽曲には、メゾンを象徴する「ピーカブー(Peekaboo)」バッグや、「F」に込められたアイデンティティへのオマージュが織り込まれています。ローマの遺産に根差したフェンディのクラフツマンシップと、現代の若い世代が持つエネルギーが交差することで、ブランドの象徴が音楽という表現媒体を通じて新たな意味を帯びる、そのプロセスを提示した取り組みと言えます。
バンチャンによる「Roman Empire」および関連コンテンツは、FENDI.comおよびフェンディの公式SNSで視聴可能です。
【Editor's View】
フェンディとStray Kidsバンチャンによる「Roman Empire」は、ラグジュアリーメゾンが自らの物語を次世代へどう橋渡しするのかを示した象徴的なケースです。ローマの歴史やアイコンを閉じた世界にとどめず、K-POPという現在進行形のカルチャーと結び付けることで、ブランドの価値観をより多層的に伝えている点が印象的です。楽曲、映像、空間演出を通じて体験するこのコラボレーションは、ファッションをまとうことを自己表現として楽しむ人々に、新しい憧れのかたちと物語性のある選択肢を提示しています。
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