ブルガリとデストレーの新しい対話、「SERPENTI IN CONVERSATION」誕生

2025.11.06

カテゴリ: 新作

ブルガリとデストレーの新しい対話、「SERPENTI IN CONVERSATION」誕生

ブルガリのアイコン、セルペンティが新たな進化を遂げました。2025/2026年秋冬コレクションで登場する「SERPENTI IN CONVERSATION」は、メアリー・カトランズのディレクションのもと、アートとクラフツマンシップが交わる舞台です。最初のコラボレーターに選ばれたのは、デストレーのクリエイティブ・ディレクター、ジェラルディーヌ・ギヨ。彼女がもたらす彫刻的な美意識は、ブルガリの伝統的なフォルムに新鮮な息吹を吹き込みます。蛇の象徴を軸に展開される本シリーズは、ブルガリの創造力の本質を再定義する挑戦でもあります。

ブルガリ「SERPENTI IN CONVERSATION」誕生──ジェラルディーヌ・ギヨが描く蛇の新たな姿

ブルガリのアイコニックなアクセサリーラインに、新たなコラボレーションが誕生しました。2017年に始まった「Serpenti Through the Eyes of」シリーズの進化形として発表される「SERPENTI IN CONVERSATION」は、2025/2026年秋冬コレクションでデビューします。世界中のクリエイターと手を取り合いながら、セルペンティというシンボルを通してブルガリが描く現代的な対話の幕が開かれます。

メアリー・カトランズがブルガリのレザーグッズ＆アクセサリー部門の初代クリエイティブ・ディレクターに就任した際、彼女はこのシリーズを単なるコラボレーションの枠を超えた創造の対話へと進化させました。ブルガリ、彼女自身、そして招かれたアーティストたちが交わす会話の中から、新しい時代のセルペンティ像が生まれます。その最初のパートナーとして選ばれたのが、パリを拠点とするデストレーのジェラルディーヌ・ギヨ。アートとフォルムを融合させる彼女の感性が、ブルガリに新しい風を吹き込んでいます。

蛇は古来より再生と不死、そして二面性を象徴する存在とされてきました。ブルガリにおいても、その多層的な意味を持つセルペンティは、ギリシャ・ローマの神話に由来し、時代ごとに異なる姿で再解釈されてきました。変幻自在なこのモチーフは、ブルガリが受け継ぐ伝統と、未来へ向けた創造性の象徴であり続けています。

ブルガリとデストレーの融合、SERPENTI IN CONVERSATIONが示す革新のかたち

2021年、メアリー・カトランズは蛇の優美な動きをモチーフにしたメタルハンドルを採用し、セルペンティの造形美を再定義しました。その革新的なデザインは「セルペンティーヌ」ラインとして誕生し、永遠のアイコンに新たな表情を与えました。今回のコラボレーションでジェラルディーヌ・ギヨは、このラインのフォルムを受け継ぎながら、ブルガリの歴史と自身の若々しい感性を融合。セルペンティーヌトップハンドルハンドバッグを新たな芸術作品のように再構築しました。

蛇が描く官能的なS字カーブを思わせるフォルムは、デストレーの象徴である手仕事の装飾「パスマントリー」と融合しました。繊細なトリムがハンドルの造形に寄り添い、工芸的な美しさを放ちながらも現代的な軽やかさを感じさせます。この融合がもたらす調和は、ブルガリのアート的な革新性を象徴しています。

パスマントリーの起源は、20世紀初頭にブルガリのジュエリーを飾ったリボンのような装飾に遡ります。今回、その繊細な撚り紐はメタルの曲線として再構築され、軽やかでありながら存在感を放つディテールへと昇華しました。革新的な電気鋳造技術によって実現されたこの造形は、ブルガリが誇る精緻な職人技を反映しています。重厚なゴールドの要素が驚くほど軽やかに仕上げられたその姿は、ジュエラーとしてのブルガリの卓越した技術力を象徴しています。

再構築されたセルペンティーヌは、ヌバックレザーとサテンによる質感豊かな構成で仕上げられています。素材の組み合わせがもたらす柔らかい陰影が、蛇の存在を暗示するように浮かび上がります。実体を持たずとも感じられる蛇の気配は、ブルガリの美学そのもの。形の内側に潜む官能と強さが、手に取る者の感性を呼び覚まします。

SERPENTI IN CONVERSATIONは、ブルガリのコードを再考し、創造性を次世代へと継承する試みです。メアリー・カトランズが導くこのプラットフォームは、新しい才能を呼び込みながら、革新と職人技、そして対話の精神を未来へつなげています。ブルガリの創造力の核心にある「美と知性の融合」を、改めて鮮やかに示すプロジェクトです。

ブルガリ 295422 セルペンティーヌバッグサテン / リコリスガーネット

295422
セルペンティーヌバッグ
サテン / リコリスガーネット
W21 x H12 x D8cm
610,500円
2025年10月発売

ブルガリ 295380 セルペンティーヌバッグサテン / ブラック W21 x H12 x D8cm

295380
セルペンティーヌバッグ
サテン / ブラック
W21 x H12 x D8cm
610,500円
2025年10月発売

ブルガリ 295377 セルペンティーヌバッグカーフ / アイボリーオパール

295377
セルペンティーヌバッグ
カーフ / アイボリーオパール
W27 x H14 x D10cm
720,500円
2025年10月発売

ブルガリセルペンティーヌバッグヌバック / チェストナットオパール W27 x H14 x D10cm

295378
セルペンティーヌバッグ
ヌバック / チェストナットオパール
W27 x H14 x D10cm
720,500円
2025年10月発売

価格は全て税込となります。

ジェラルディーヌ・ギヨは、ラティシア・ロンブローゾと共に2016年にパリで設立したブランド「デストレー」のクリエイティブ・ディレクターです。セントラル・セント・マーチンズ出身の彼女は、現代アートから着想を得た独自のデザインを展開しています。彫刻的で構築的なフォルムを特徴とするデストレーは、トーテムのようなエレガンスとポストモダンな感性を融合させたコレクションを発表しています。女性主導の工場や投資家との協働も特徴で、パリとニューヨークに店舗を構え、世界80カ所以上で展開する国際的なブランドです。

お問い合わせ先：ブルガリ・ジャパン　
0120-030-142　

https://www.bulgari.com/ja-jp/

【Editor's View】
SERPENTI IN CONVERSATIONは、ブルガリが長年培ってきたクラフツマンシップを再定義する象徴的な試みです。ジェラルディーヌ・ギヨの芸術的感性とメアリー・カトランズの構築的なディレクションが出会うことで、ブルガリの象徴である蛇が新たな物語を得ました。伝統を重んじながらも、若い世代の創造性を積極的に取り込む姿勢は、現代の女性たちが求めるしなやかな強さと自由を体現しています。ファッションとアートの境界を軽やかに越え、ブルガリの新時代を告げるこのコレクションは、ブランドの進化そのものを語るアイコンとなるでしょう。