2025.11.09
カテゴリ: 新作
ヴァン クリーフ＆アーペル アルハンブラの新作が描く、幸運のクローバーに込められた永遠の願い
ヴァン クリーフ＆アーペルが創り出すジュエリーは、自然と詩情の融合という独自の世界観に支えられています。その象徴ともいえるアルハンブラ コレクションは、1968年の誕生以来、幸運のモチーフとして人々を魅了してきました。新作では、メゾンが長年大切にしてきた素材の美を再解釈し、マザーオブパールやカルセドニーといった天然素材の輝きを通して、自然との調和を表現しています。時を超えて進化するアルハンブラは、ヴァン クリーフ＆アーペルが追求する“永続するエレガンス”を象徴する存在として、これからも多くの人の心に寄り添うでしょう。
1 .幸運のシンボルの再解釈
1968年の誕生以来、アルハンブラ コレクションはヴァン クリーフ＆アーペルを象徴する幸運のモチーフとして、長い年月を経てもなお輝きを放ち続けています。そのデザインは時代を超えて進化を重ね、メゾンが培ってきた「変化をまとうジュエリー」という伝統に新たな息吹を与えています。今回の新作では、2つのロングネックレスと2つのリバーシブルリングが新たにラインナップに加わり、素材やフォルムが奏でる調和の美しさをより豊かに表現しています。身にまとうたびに、メゾンのクラフツマンシップと詩的感性が共鳴するような体験をもたらしてくれます。
「アルハンブラ コレクション」は、普遍的な魅力を持ちながらも、時代に合わせて常に新しい表情を見せてきました。新たに加わる“形を変える”デザインは、これまでの美学に柔軟な発想を重ねた進化形です。モチーフの多様な配置と素材の組み合わせにより、スタイルやシーンに応じて印象を自在に変えることができ、装いの自由度を広げています。エレガンスと多用途性という、アルハンブラが誕生以来大切にしてきた2つの価値が、今あらためて鮮やかに融合しているのです。」カトリーヌ・レニエ ヴァン クリーフ＆アーペル プレジデント兼CEO
マジック アルハンブラ トランスフォーマブル ロングネックレス
2006年に登場した「マジック アルハンブラ」は、ヴァン クリーフが掲げる“幸運”という哲学をモダンに再解釈したコレクションです。異なるサイズのモチーフを非対称に配置するデザインは、軽やかな動きを宿し、まるで光が踊るような生命感を添えています。今回の新作ロングネックレスでは、メゾンが誇る変化するジュエリーの伝統が息づいており、取り外し可能なパーツによって複数のスタイルが生まれます。ロングネックレスとしてだけでなく、ショートネックレスやブレスレットとしても楽しめる仕様は、現代女性のライフスタイルに寄り添うしなやかな提案といえるでしょう。
完成までには、美しさと機能性を両立させるための細やかな検討が重ねられました。異なるモチーフの順序や配置はもちろん、チェーンの長さにも綿密な計算が施されています。胸元に自然と沿うように落ち着く中央のモチーフが、身につける人の動きに合わせて優雅なラインを描きます。また、変化を可能にするクラスプは首の後ろに隠れるよう設計され、見た目の流れを損なうことなく、メゾンならではの繊細な技術が生かされています。仕上がりには、ヴァン クリーフの職人たちが培ってきた比類なき感性が息づいています。
2つのバリエーションで登場する今回のロングネックレスは、異素材の融合が生み出す色彩のハーモニーが印象的です。ひとつはローズゴールドをベースに、ホワイトとグレーのマザーオブパールが虹色の輝きを放ち、柔らかな温もりを漂わせます。もうひとつはカルセドニーの淡いブルーがホワイトゴールドの清らかな輝きと調和し、上品で静謐な印象を添えています。さらに、ギヨシェ彫りによる放射状の模様が光を受けてきらめき、作品全体に生命感を与えています。縁を彩るビーズの装飾が、アルハンブラらしい柔らかな立体感を完成させています。
ヴィンテージ アルハンブラ リバーシブル リング
誕生以来、アルハンブラ コレクションは日常の中にエレガンスを取り入れるというメゾンの哲学を体現してきました。その精神を受け継ぐ新作として、ヴィンテージ アルハンブラ リバーシブルリングが新たに登場します。2連のゴールドビーズで縁取られたこのリングは、異なる素材と色彩のコントラストが魅力です。ひとつはグレー マザーオブパールを用い、しっとりとした光沢と深みのあるトーンが知的な印象を添えています。身につける人の仕草に合わせて表情を変えるリングは、控えめながらも確かな存在感を放ちます。
モチーフを回転させると、中央にあしらわれた一粒のダイヤモンドが姿を現し、ギヨシェ彫りのローズゴールドとともに光を奏でます。もう一方のリングでは、ホワイトゴールドがカルセドニーの繊細な色の変化を包み込み、裏面にもダイヤモンドが配されています。角度によって輝きが異なるこのデザインは、昼夜を問わず身につける人の個性を引き立て、日常に洗練された輝きを添えます。ジュエリーを“変化のある表情”として楽しむというアルハンブラの理念が、ここに美しく結晶しています。
クローズドセッティングによって配されたダイヤモンドは、輝きを最大限に引き出しながらも、肌に優しい着け心地を保つよう緻密に計算されています。アーム部分には3連のゴールドビーズが流れるように並び、グラデーションの美を描きます。その造形は、華やかさと実用性を高次元で融合させたものです。リングの内側には柔らかな半円形のバンドが配され、指を包み込むような心地よさを実現しています。また、精巧なメカニズムによってスムーズかつ均一な回転を可能にし、手元の所作をよりしなやかに見せます。
スウィート アルハンブラ ウォッチ
ヴァン クリーフ＆アーペルは、“時を告げるジュエリー”という独自の美意識を受け継ぎながら、新作スウィート アルハンブラ ウォッチでタイムピースの世界をさらに豊かに広げています。貴石やオーナメンタルストーン、そしてアルハンブラの象徴であるギヨシェ ホワイトゴールドがモチーフとして交互に配置され、まるで時の流れそのものが舞うようなリズムを描きます。時を刻む機能を超えて、ジュエリーとしての詩的な美を感じさせるこのウォッチは、メゾンのタイムレスな精神を体現しています。
文字盤とモチーフの両方に施されたミラーポリッシュ仕上げの縁取りには、繊細なゴールドビーズが一粒ずつ丁寧に配されています。カルセドニーの自然が生み出す縞模様と、ギヨシェ彫りによる放射状のラインが響き合い、見る角度によって印象を変えるグラフィカルな表情をつくり出しています。さらに、ダイヤモンドをあしらったモチーフが作品全体を華やかに照らし、まさに“ジュエリーウォッチ”としての本質を語りかけるような輝きを放っています。
2 .サヴォアフェールの融合
アルハンブラ コレクションには、ヴァン クリーフ＆アーペルが100年以上にわたり磨き続けてきた高度な職人技が結集しています。ストーンカッティングからセッティング、研磨に至るまでの全工程において、メゾンの厳格な基準が貫かれています。マザーオブパールやオーナメンタルストーンは、一つひとつ慎重に選び抜かれ、光や色のバランスが完璧に調和するように組み合わされます。こうして完成したジュエリーやウォッチのひとつひとつには、クラフツマンシップの精神と詩的な感性が息づいています。
ギヨシェ ゴールドのモチーフと同様に、これらのパーツは精緻に形づくられたビーズ状のケースに収められます。続いて、熟練の職人が爪を一つずつ正確に折り込み、ゴールドの台座に固定します。10を超える段階を経て最終の研磨が施されることで、光沢と立体感が極限まで高められ、作品全体の調和が完成します。その仕上がりは、ヴァン クリーフの卓越した技と審美眼の象徴といえるでしょう。
形を変えるジュエリーの伝統
1920年代からヴァン クリーフ＆アーペルは、形を変えるジュエリーの数々を発表してきました。複数のクリップに分かれるネックレスや、ペンダントがブローチに変わる作品など、エレガンスと機能美を融合させる技術はメゾンの代名詞となっています。1930年代には、取り外し可能なクリップという革新的な発想が生まれ、1938年のパス パルトゥーや1950年のジップ ネックレスといった代表作へと発展しました。これらの作品は、構造的な完成度と創造性がいかに見事に調和しうるかを示す象徴的な存在です。
現代のアルハンブラ コレクションにおいても、その革新の精神は確かに息づいています。特定のモチーフにはイングリッシュ ブレード クラスプが組み込まれ、外観を損なうことなく形を変えることを可能にしています。この繊細なシステムは、幾度にもわたるテストを重ねて完成され、操作性と耐久性の両立を実現しました。結果として生まれたのは、時代を超えて愛される普遍的な価値を宿した作品です。
素材の選定と加工
ヴァン クリーフ＆アーペルにとって、自然は創造の起点であり続けています。その豊かな世界は、カーネリアンやマザーオブパール、ターコイズ、オニキス、カルセドニー、マラカイトといった多彩な素材を育み、メゾンの美学を支える宝庫です。これらの素材は、ダイヤモンドと同様に厳格な品質基準のもとで選び抜かれ、自然が生み出す唯一無二の表情を宿しています。天然石がもたらす微妙な色調や質感の違いが、アルハンブラ コレクションの個性をより豊かに彩っています。
マザーオブパール
メゾンが長年愛してきたマザーオブパールは、特定の貝殻の内側で育まれる自然の恵みです。ホワイト マザーオブパールは、光を受けて虹のような反射を見せる均一な輝きが特徴で、作品に清らかな気品を添えます。一方、グレー マザーオブパールは、グレーからシルバーへと移ろう深みのある色調が魅力で、陰影の美を際立たせています。どちらもヴァン クリーフ＆アーペルが求めるエレガンスの核心にふさわしい素材といえるでしょう。
カルセドニー
カルセドニーは、微細な石英結晶が凝縮した鉱物で、半透明の質感と柔らかなトーンが印象的です。ホワイトが差し込むこともあり、そのまろやかな色合いが静かな存在感を放ちます。ヴァン クリーフ＆アーペルでは、グレーからラベンダー、ブルーまで多彩な色調の中から、光の反射と縞模様のバランスが美しいものを厳選しています。その穏やかで繊細な輝きは、アルハンブラの象徴的なモチーフを一層際立たせています。
3 .1968年から進展し続ける歴史
「幸運になりたければ、幸運を信じなさい」。この言葉を好んで口にしていたのは、創業者エステル・アーペルの甥、ジャック・アーペルでした。彼はジェルミニー・レヴックの自邸の庭で四つ葉のクローバーを摘み、英詩「Don’t Quit」とともに同僚へ贈っていたといいます。人々に希望を贈るその姿勢は、今日のヴァン クリーフ＆アーペルが大切にする“ポジティブな美”の源となっています。
幸運というテーマは、創業当初からメゾンの精神を支える価値観のひとつです。1968年には、四つ葉のクローバーに着想を得た初代アルハンブラ ロングネックレスが誕生しました。イエローゴールドのモチーフ20個にテクスチャー加工とビーズの縁取りを施し、まるで幸運のチャームのような存在感を放っています。その優美な輝きは、メゾンが大切にする「喜びを贈る」という哲学を象徴しています。
アルハンブラの誕生は、瞬く間にヴァン クリーフ＆アーペルの象徴的存在となりました。そのタイムレスなデザインは、時代を超えて愛され続け、メゾンのクラフツマンシップと詩的感性を体現しています。コレクションは素材やサイズの多様化によって進化を重ねながらも、オリジナルの精神を損なうことなく、新たな章を刻み続けています。今やアルハンブラは、変わることのない幸運の象徴として世界中の人々に親しまれています。
4 .ヴァン クリーフ＆アーペルについて
1906年、パリ・ヴァンドーム広場22番地で創業したヴァン クリーフ＆アーペルの物語は、1895年にアルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルが結婚したことに始まります。その絆が、創造性と詩情を結びつけたハイジュエリーメゾンの礎を築きました。以来、幾十年もの歳月をかけて、唯一無二のスタイルと卓越したクラフツマンシップを磨き続け、今なお世界のジュエリー界に新たなインスピレーションを与えています。
メゾンを象徴する技法や作品群には、ミステリーセット、ミノディエール（プレシャスケース）、変化するジップ ネックレス、そしてアルハンブラ モチーフが挙げられます。これらはすべて、職人たちの熟練技と詩的な感性が融合した結晶です。自然やクチュール、ダンス、そして空想の世界など、さまざまなインスピレーションをもとに生み出される作品は、時を超えた美と調和を描き出しています。ヴァン クリーフ＆アーペルは、その創造を通して「永遠に続く芸術」を静かに体現しているのです。
#VCAalhambra #VanCleefArpels
@vancleefarpels
【Editor's View】
アルハンブラ コレクションの魅力は、美しい造形だけでなく、自然と人との間にある静かな調和を映し出している点にあります。ヴァン クリーフ＆アーペルが守り続ける“幸運”というテーマは、今の時代においても希望と前向きな心を象徴するものとして輝きを放っています。自然素材がもつ柔らかな光や色の移ろいを繊細に取り入れたデザインは、身につける人の感性を優しく引き出し、ジュエリーを通して日常に詩的な余韻を添えています。
おすすめの記事
BRAND SEARCH
CATEGORY
ABOUT
「BRANDJOY.JP」はラグジュアリーブランドなどの最新動向に関連するニュースをセレクトしてお届けしています。新作やコレクションを中心に、新規オープン、ビジネス・業界情報をまとめてチェック。
