2026.09.04
カテゴリ: 新作
ピアジェ 新作「Piaget Polo ミニッツリピーター」、ハイウォッチメイキングとハイジュエリーが共鳴
時間を知らせるだけではなく、音によって時間を感じさせるミニッツリピーター。その複雑機構を、ピアジェは自身の代名詞ともいえる薄型技術と「Piaget Polo」の現代的な造形へ組み込みました。新作では、64デシベルの音量、3つの倍音、減衰係数2,600という音響特性を備えたキャリバー1290Pを、直径48mm、厚さ9.30mmの18Kホワイトゴールドケースに搭載。さらに、音を奏でる機構を眺められるオープンワークや、手仕事によるギョーシェ彫りを組み合わせています。わずか5本という生産数も、その製作工程の密度を物語るものです。

ピアジェが、新たな「Piaget Polo ミニッツリピーター」を発表しました。ひと目で目を引くのは、部分的にオープンワークを施した文字盤。その開口部から、複雑機構のひとつであるミニッツリピーターを搭載したキャリバー 1290Pの精緻な構造が姿を現します。時刻を音で知らせる機構と、薄さを追求してきたピアジェの技術力を同時に楽しめる設計は、ラ・コート・オ・フェのマニュファクチュールが培ってきたウォッチメイキングとクラフツマンシップを、一つのタイムピースへ凝縮したものです。華やかな外観だけではなく、その内側まで見せることで、ピアジェが積み重ねてきた高度な時計製造技術そのものをデザインの一部として表現しています。

ピアジェの時計づくりを語るとき、超薄型への探求は欠かせません。1874年、スイスのジュラ山脈に位置するラ・コート・オ・フェでジョルジュ=エドワール・ピアジェがメゾンを創業して以来、「常に必要以上に良いものをつくる」という精神のもと、高精度なムーブメントと部品の開発を重ねてきました。1957年の9P、1960年の12Pをはじめ、薄型ムーブメントの歴史に名を残す成果を生み出してきたことも、その姿勢を象徴しています。複雑な機構を小さな空間へ収める技術と、ジュエリーのような造形美を追求する感性。その二つを並行して磨いてきたからこそ、Piaget Polo ミニッツリピーターは、オートオルロジュリーとハイジュエリーというピアジェの二つの領域を一つのモデルで表現する存在となっています。

今回のPiaget Polo ミニッツリピーターは、ピアジェが長年にわたって培ってきた薄型のチャイムウォッチの系譜を、現代的なスポーツウォッチへ接続したモデルです。その象徴となるのが2013年の成果で、ピアジェはPiaget Polo Emperadorのケースに世界最薄のミニッツリピーターを搭載し、複雑機構と薄型技術を両立する可能性を示しました。今回のモデルでは、その技術的な蓄積をPiaget Polo コレクションへと展開。スポーティなラインが持つ端正な佇まいを崩すことなく、ミニッツリピーターという高度なコンプリケーションを組み込んでいます。複雑機構を備えながら、Piaget Poloらしい着用性とエレガンスを保つことが、新作における大きなポイントです。

内側から滲み出る熟練技能
この時計の完成度を内側から支えるのが、ラ・コート・オ・フェのピアジェ マニュファクチュールで一貫して手がけられるキャリバー 1290Pです。構想から開発、仕上げ、組み立てまでを同一のマニュファクチュールで行い、430個の部品からなるムーブメントには長時間に及ぶ手作業が注ぎ込まれています。ブリッジは職人の手で面取りされ、メインプレートには繊細なギョーシェ彫りを施し、ミニッツリピーターのハンマーは鏡面に磨き上げられます。なかでも特徴的なのが、ムーブメントに組み込まれたプラチナ製マイクロローター。高い巻き上げ効率を支える構造でありながら、鮮やかな文字盤との調和を考えて深いブルーのPVDコーティングが施されています。機構を動かすための部品一つひとつが、技術と装飾の両面から仕上げられているのが分かります。
文字盤にも、ピアジェが持つハイウォッチメイキングとハイジュエリーの技術が凝縮されています。ゴールドのベースには職人が手作業でギョーシェ彫りを施し、光が中心から放射状に広がるような表情を形成。その外周には繊細な乳白色のトラックを配し、文字盤に奥行きとコントラストを加えています。さらに、ゴールドの縁取りを直線からドーム状へと変化させながら横断させ、その下に収められたリピーター機構を部分的に覗かせることで、内部構造そのものをデザインとして見せています。4時位置には「ラ・コート・オ・フェ」の刻印を施したスモークブルーのサファイアリングを配し、ミニッツリピーター専用のレギュレーターも視認できる構成です。文字盤の開発には150時間以上、各パーツの手作業による仕上げにはさらに50時間が費やされました。華やかな装飾の背後に、膨大な時間と精密な手仕事が積み重ねられています。

ピアジェの音色
ミニッツリピーターの価値を最後に決めるのは、視覚的な美しさだけではなく、音そのものです。キャリバー1290Pは、64デシベルの音量に加え、3つの倍音と2,600の減衰係数を実現しています。そのために、ムーブメントの動作だけでなく、ケースがどのように音を響かせるかまで含めて研究を重ねています。時を告げる際にはGシャープ、分を知らせる際にはAシャープが鳴り、いずれも第5オクターブに設定されています。作動用のスライドは9時位置に配置され、下方向へ操作するとチャイムが始まります。複雑機構をそのまま積み重ねるのではなく、音響性能を起点にムーブメントとケースの構造を組み直したところに、ピアジェの技術的な探求が表れています。
複雑な機構を収めながらも、Piaget Poloらしい流麗なシェイプインシェイプのデザインは損なわれていません。ケースは18Kホワイトゴールド製で、直径48mmに対して厚さはわずか9.30mm。ミニッツリピーターという高度なコンプリケーションを搭載しながら、薄型時計を追求してきたピアジェならではのプロポーションに仕上げられています。防水性能は3気圧を確保し、チャイムウォッチとしての堅牢性と、Piaget Poloに求められる着用性を両立。ストラップには質感のあるブルーの型押しカーフスキンを用い、フォールディングクラスプを組み合わせています。さらに追加のレザーストラップも付属し、複雑機構を備えたタイムピースでありながら、日常の装いへ取り入れられる柔軟性も持たせています。公式情報でも、48mmの18Kホワイトゴールドケースと9.30mmの薄さは本作の主要な特徴として示されています。

年間わずか5本という生産数は、希少性を演出するために設定された数字ではありません。一つの個体を完成させるまでに必要となる作業量そのものが、その数を決定しています。Piaget Polo ミニッツリピーターは、すでにPiaget Poloへ導入されているパーペチュアルカレンダーやフライング トゥールビヨンに続く、グランドコンプリケーションの新たな到達点です。複雑機構を搭載するだけでなく、薄型化、音響、仕上げ、着用性を一つの時計の中で成立させることが、このモデルの大きな課題でした。そうした技術的な要求に対し、ピアジェは自社マニュファクチュールでの一貫した製造と職人の手仕事を組み合わせています。結果として生まれた5本のタイムピースは、スポーツウォッチとして知られるPiaget Poloが、高度な時計製造の舞台にもなり得ることを示す作品です。公式サイトでも、必要な作業量を理由に毎年5本のシリアルナンバー入りモデルのみを制作すると説明されています。
ハイジュエリーとオートオルロジュリーの遭遇
さらにピアジェは、このモデルの世界観をハイジュエリーへ広げたバージョンも発表します。ベゼルにはバゲットカットのブルーサファイアを並べ、ケースにはバゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドを組み合わせることで、ウォッチそのものをジュエリーとして際立たせています。文字盤は完全なオープンワーク構造とし、内部の機構を遮るものなく見渡せる設計です。その仕上げには70時間以上の手作業が費やされ、ムーブメントの動きと装飾を同時に鑑賞できる構成となっています。ハイウォッチメイキングとハイジュエリーを別々の領域として扱うのではなく、精密な機械構造と宝石の輝き、そしてミニッツリピーターの音響までを一つの作品へ統合する。ピアジェが長年培ってきた二つの専門性が、このハイジュエリーバージョンで最も鮮やかに交わっています。

WWW.PIAGET.JP
WWW.INSTAGRAM.COM/PIAGET
https://lin.ee/p77qv8V
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#HOUSEOFGOLD
【Editor's View】
今回の「Piaget Polo ミニッツリピーター」で印象的なのは、ピアジェの歴史を単に過去の実績として提示するのではなく、薄さ、音、装飾、着用性という現在的な課題へ置き換えている点です。1874年、ジョルジュ=エドワール・ピアジェはラ・コート・オ・フェの一族の農場に最初の工房を設け、高精度のムーブメントと部品の製作を始めました。そこで掲げられた「常に必要以上に良いものをつくる」という姿勢は、超薄型ムーブメントの開発だけでなく、今日のような複雑機構にも通じています。今回のモデルでは、音響性能を追求しながら9.30mmというケース厚に収め、さらにギョーシェ彫りやオープンワークによって内部の技術まで視覚化しています。ピアジェが時計とジュエリーの双方で積み重ねてきた技術を考えれば、スポーツウォッチのPiaget Poloにミニッツリピーターを搭載するという試みは、単なる複雑機構の追加ではなく、メゾンの創業以来続く「より良いものをつくる」という思想を現代のフォルムへ移し替えたものと捉えられます。公式の歴史資料でも、創業以来の超薄型技術への探求とラ・コート・オ・フェでの製造の歩みが紹介されています。
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