2026.09.25
カテゴリ: 新作
ウブロ「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」、44mmのサファイアケースから広がるコズミックな時計構造
時計の輪郭をなぞるのではなく、その内部で何が起きているのかまでひとつの造形として見せる。ウブロとジェフ・クーンズが生み出した「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」は、そんな発想から生まれたタイムピースです。透明なサファイアクリスタルのケースの内側には、ダイヤモンドとブルーサファイアを配したリングが重なり、中心ではトゥールビヨンが鼓動する。浮遊するキューブが時分を示し、外周のペリフェラルローターが機械構造を開放的に見せています。宇宙をモチーフにした時計というより、エネルギーが形を得て時間へ変わっていく過程そのものを、腕元に凝縮した作品です。

ウブロとジェフ・クーンズによる新たな協業から、2つのタイムピースが同時に誕生します。「クラシック・フュージョン バルーン ドッグ」と「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」。日常のフォルムを新たな象徴へと変えてきた両者の創造性が交差し、高級時計製造と現代アートをひとつの表現へと融合させました。なかでも「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」は、時計そのものの構造を作品の一部として捉え直すことで、ウブロとクーンズ、それぞれが追求してきた変革の精神を映し出しています。
宇宙の誕生という壮大なテーマを、腕元に収まるスケールへと凝縮したのが「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」です。サファイアクリスタルとチタニウム、さらにジェムセッティングを施したホワイトゴールドを組み合わせた立体的な構造は、高級時計製造とハイジュエリーを横断するもの。宇宙が生まれ、膨張を始める一瞬を思わせる造形の中心には、ウブロ初となる自動巻きセンタートゥールビヨンを搭載しています。世界限定30本で展開されるこのタイムピースは、宇宙を象徴として描くのではなく、その始まりを時計の内部で動く現象として表現したモデルです。
詳細を見る
「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」が属するのは、ウブロの技術的探究を象徴する「エクセプショナル タイムピース」コレクションです。革新的な機械式機構や先進素材、既存のセオリーに収まらない時計構造を実験する場として、それぞれのモデルが高級時計製造の可能性を押し広げてきました。今回の「MP-14」という名称にも、クーンズのキャリアを示す数字が組み込まれています。1980年、彼が初めて個展を開催したニュー・ミュージアムは、当時ニューヨークの5番街65番地、14丁目に位置していました。クーンズにとって重要な出発点となった「14」が、今回のタイムピースの名前へと刻まれています。
「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」に込めた考えについて、ジェフ・クーンズは、エネルギーが形へ変わり、さらに形が時間へと変換される創造の瞬間を、時計製造によって捉えた作品だと説明しています。時間を表示する道具として完結させるのではなく、その源へと意識を向けることが、このタイムピースの出発点です。中心に据えたトゥールビヨンを最初の鼓動に見立て、そこから構造全体が外側へ広がるように設計することで、ビッグ・バンを想起させる動きを表現。精密なメカニズム、素材が生む緊張感、そして光の性質を重ね合わせながら、創造が始まる瞬間を可視化しています。
ウブロのCEO、ジュリアン・トルナーレが語るのは、クーンズとウブロがそれぞれ異なる領域で進めてきた「変革」の接点です。アーティストは1980年以来、光やスケール、反射などを通じて知覚そのものを問い直し、身近なフォルムに新たな象徴性を与えてきました。一方のウブロは、素材や技術、異なる分野を掛け合わせる「アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)」を掲げ、時計製造の領域を拡張してきたといいます。両者の異なるアプローチがひとつのタイムピースに重なることで、「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」は、ウブロの技術力とクーンズが追求してきた変容や知覚の拡張を同時に映す存在となりました。
詳細を見る
動き続ける機械式の宇宙
「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」の革新性は、外観だけにとどまりません。サファイアクリスタルを複雑な構造へと加工する技術から、その内部を動かすブランド初の自動巻きセンタートゥールビヨンまで、ひとつの造形を成立させるために時計製造そのものが再考されています。さらに、安定性とエネルギー効率を支えるペリフェラルローターシステムを採用することで、ムーブメントの存在感を保ちながら開放的な構造を実現。先進素材と機械式機構を組み合わせ、従来の時計の姿から一歩踏み出す姿勢は、ウブロが「エクセプショナル タイムピース」で続けてきた実験精神を端的に示しています。
透明性そのものをデザインの中心に据えた「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」は、44mmの八角形ケースからして既存の時計とは異なる表情を見せます。サファイアクリスタルとチタニウムを組み合わせたケースは、外側から内部のメカニズムを見渡せる立体的な構造。とりわけ八角形のサファイアクリスタル製ボックスは、加工だけで約534時間を要する精密なものです。チタニウム製のケースバックとビスに加え、3時位置と9時位置にはウブロを象徴する「耳」を配置。透明な外装を通して、内部に展開する多層構造と機械の動きを視覚的に楽しめる設計となっています。
ケースの内側では、同心円状のリングが幾重にも重なり、中心へ向かって収束する軌道を描きます。バゲットカットのダイヤモンドとブルーサファイアをセットしたホワイトゴールド製リングがその骨格をつくり、そこへクーンズの「ゲイジング・ボール」に着想を得たサファイアクリスタル製ドームを重ねています。ドームにはマイクロペインターが手作業で半透明のブルーコーティングを施しました。その下に据えられるのがセンタートゥールビヨンです。ムーブメントの中心で動き続けるこの機構が最初の鼓動となり、周囲の構造がそこから拡張していくような視覚的な流れを生み出しています。
時刻表示にも、直線的な文字盤ではなく、宇宙空間を周回するような構造が採用されています。宙に浮かんだように見える2つの回転リングが時と分を表示し、その上を立方体型のインジケーターが移動。時表示にはポリッシュ仕上げのステンレススチールに半透明のレッドコーティングを施したキューブ、分表示にはポリッシュ仕上げのグレーのステンレススチール製キューブを使用しています。これに加え、15分刻みと時間を示すブルーサファイアを備えた固定リングも配置。4つのリングには合計202個、約2.6カラットの宝石をセットし、複数の要素が異なる軌道を描くような動きを見せます。時刻を読み取る行為そのものが、立体的な空間体験へと置き換えられています。
その複雑な構造を動かす心臓部が、自社開発・製造ムーブメント「HUB9014」です。ペリフェラルローターを備えた自動巻きセンタートゥールビヨンで、594個の部品から構成され、3Hz(21,600振動/時)で作動し、約60時間のパワーリザーブを確保しています。外周にローターを配することで、中央の機構を遮るものなく見せられる点も、この時計の開放的な構造に直結しています。サファイアクリスタル製ドームの下で回転するトゥールビヨンケージは、精密な調速機構でありながら、浮遊する天体のような表情も備えています。ケースからブレスレットへと造形は連続し、チタニウム製ビスによってサファイアクリスタル製ケースと一体化。さらに、巻き上げと時刻調整のための2つの格納式リューズを組み込み、「ENERGY PULSE」と「COSMIC ALIGN」の刻印によって、それぞれの位置を示しています。
「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」が試みているのは、宇宙を外側から眺めることではなく、宇宙が動き続ける状態そのものを時計の中に構築することです。回転リング、浮遊するインジケーター、トゥールビヨン、透明なケースが連動し、時間が生まれ、広がっていくような空間を形づくっています。その世界観はタイムピース本体だけでは完結しません。付属するボックスにはLED照明とハーフミラー技術を用いたインフィニティミラーインスタレーションを採用し、内部に無限の奥行きが続くような視覚効果を演出しています。八角形のフォルムを取り入れた上部の透明なドームも含め、時計の建築的なデザインを展示空間へと広げています。
サファイアクリスタルを構造体として用いる外装から、自社開発・製造ムーブメント「HUB9014」による複雑な機械構造まで、「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」はウブロの素材開発と時計製造技術をひとつの作品へ凝縮したタイムピースです。世界限定30本という希少性に加え、透明なケースを成立させる加工技術、独自の表示機構、センタートゥールビヨンまで、多くの要素が相互に結び付いています。品質と信頼性を支える制度として、2026年1月1日以降に購入された対象モデルには、5年間の国際保証に加え、「ウブロティスタ」への登録によってさらに5年間を延長できる「5+5年保証」が用意されており、最大10年間の保証が可能です。技術の先進性だけでなく、それを長期的に支える体制まで含めて、ウブロの現在地を示す一本です。
世界限定30本の「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」は、ウブロ ブティックにてご覧になれます。
詳細を見る
#HUBLOT #ウブロ
お問合せ先
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ
電話番号: 03-5635-7055
URL : www.hublot.com
【Editor's View】
「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」を見るうえで注目すべき点は、サファイアクリスタルが透明なケース素材という役割を越え、時計の構造そのものを成立させる要素になっていることです。ウブロは2016年の「ビッグ・バン ウニコ サファイア」以降、サファイアをケースへ積極的に取り入れ、その加工技術を発展させてきました。2026年には、サファイアへのダイヤモンドセッティングにも踏み込み、素材そのものを表現と機能の両面から扱う方向性をさらに明確にしています。「MP-14 オリジン by ジェフ・クーンズ」では、その透明性がムーブメントを見せるためだけに使われるのではなく、宇宙の軌道を思わせるリングや浮遊する表示、中央のトゥールビヨンをひとつの視覚構造として成立させています。アートと時計製造の融合という言葉を、素材、機構、表示、展示空間まで具体化した点に、このモデルならではの面白さがあります。
BRAND SEARCH
CATEGORY
ABOUT
「BRANDJOY.JP」はラグジュアリーブランドなどの最新動向に関連するニュースをセレクトしてお届けしています。新作やコレクションを中心に、新規オープン、ビジネス・業界情報をまとめてチェック。


