2026.07.20
カテゴリ: 新作
ロジェ・デュブイ 江戸城に集結する12人の戦国武将、「エクスカリバー ザ カブト レガシー」の圧倒的造形
圧倒的な表現力と革新的なメカニズムで時計界の異端児であり続けるロジェ・デュブイ。メゾンが新たに見出した美のインスピレーションは、日本の歴史と深く結びついた「侍の文化」でした。新作「エクスカリバー ザ カブト レガシー」は、天下泰平の礎を築いた12人の武将と彼らの精神を象徴する「兜」に焦点を当てた、芸術的なタイムピースです。伝統的な金工細工や藍染の色彩をモダンに昇華した意匠が、至高の証であるジュネーブ・シールを取得したムーブメントと共鳴。乱世から調和へと移りゆく劇的な瞬間を腕元に再現した、世界限定28本の類い稀な美を誇る奇跡の彫刻です。
卓越したオートオルロジュリーと伝統美の融合を追求するロジェ・デュブイから、日本の美学を宿した「エクスカリバー ザ カブト レガシー」が誕生しました。本作はかつての日本の文化的中心である江戸城と、12人の武将のアイデンティティである兜や家紋をメティエダール(芸術的工芸)の高度な技巧で文字盤へ表現。心臓部には、厳格な規格をクリアしジュネーブ・シールを授けられた自社製自動巻きキャリバーRD821を搭載。侍の精神と至高のクラフツマンシップが結実し、時計製造の領域を日本史の奥深いストーリーへと導きます。


一味同心
本作のデザインソースとなったのは、17世紀を目前に混沌と戦乱に揺れていた日本です。覇権を競い合った群雄割拠の時代は、類い稀な才覚を持つ三人の英傑の登場により終わりを告げ、国家の統合と平和への道筋が整備されました。彼らの不屈の意志により、日本はその後250年以上にわたる空前の繁栄を極め、江戸城はその新たな平和と調和の象徴の中心となります。ロジェ・デュブイはこの団結を意味する車座の精神に深く呼応し、争いから長きにわたる平和へと社会が転換した決定的な歴史の瞬間を文字盤上に可視化させました。

兜という表象
社会の仕組みが劇的に変化する過渡期において、天下統一を目指した武将たちは、それぞれの信念や血統を表明する象徴として特徴的な「兜」を頭上に掲げていました。儀礼的な価値と実用的な防具としての機能を兼ね備えた兜は、彼らの哲学や野望を表すだけでなく、当時の金工細工をはじめとする最高峰の職人技の結晶でもありました。メゾンはこの歴史的な美術品が持つ精神性と工芸美に深く共鳴。日本史へのリスペクトを形にするため、時代を揺るぎなく牽引した12人の名将の兜を、現代の高級時計の文字盤上で鮮やかに再解釈しました。

芸術的なメティエダールの粋を集めて作られた兜は、18Kピンクゴールドを使用し、極小のマイクロスカルプチャーによって息をのむほど精緻に造形されています。熟練の彫金師が個々の武将の兜が備える独自のシンボルや細やかなディテールを手彫りで表現し、一つの兜を完成させるまでに2〜3日もの日数を費やします。とりわけ極限の緻密さが求められるのが、各武将のトレードマークであり、その威厳を視覚的にアピールする意匠である、額に堂々とあしらわれた「前立(まえだて)」の彫刻作業です。
立ち現れる武将の精神
文字盤の12時位置には、天下泰平の世を確立し、統一の礎を築いた征夷大将軍、徳川家康の兜が配されています。彼の兜には、繁栄と長寿の祈りを込めた「シダの葉」の前立が繊細に彫り込まれています。そして家康を支え、数々の戦場を共に駆け抜けた忠義の士たちのうち、特に際立った武功を誇り後世に「徳川四天王」として語り継がれる4人の名将も文字盤に整列。1時位置には、比類なき高潔さと家康への深い忠誠心で知られる本多忠勝の兜があり、神聖な加護を示すための特徴的な「鹿角」が文字盤上で威厳を放ちます。
2時位置に配された酒井忠次は、優れた武勇と巧みな知略で徳川家の繁栄を支えた重臣。その兜には邪を払い義を貫く象徴である剣の前立があしらわれています。4時位置の榊原康政は武士の不屈の魂と真実を明かす鋭さを象徴する三鈷剣の前立を備え、9時位置の井伊直政は彼の勇猛さを物語る天衝脇立が左右へ高く美しく伸びています。これら四天王に加えて、各時位置に残り7人の武将の個性を投影した兜がレイアウトされ、12時間の一周を日本の栄華を紡いだ勇者たちが美しく見守ります。

江戸城
文字盤の中心部を飾るのは、日本の美意識と現代建築のダイナミズムを融合させたコンテンポラリーな江戸城の抽象表現です。そびえ立つ天守閣を想起させる多層的な彫刻構造は、深く静謐なディープブルーのコーティングで仕上げられています。この色彩は、古くから日本の甲冑や装束を染め上げ、武士たちに愛されてきた藍染の「勝色(かついろ)」からインスパイアされたもの。ポリッシュ、ブラッシュ、ショットブラストなど複数の仕上げを使い分けることで、立体的な陰影を強調しています。


美を支えるキャリバーの妙技
世界でわずか28本のみが展開されるこの特別なコレクションは、直径45mmの18Kピンクゴールド製ケースを纏い、リューズ部分にはブルーエナメルの挿し色が効いています。小札を想起させるステッチワークを施したブルーのカーフスキンストラップが、甲冑の不敵な美しさを演出。裏蓋にはそれぞれの家紋がレーザーで刻印され、心臓部には60時間パワーリザーブを誇るジュネーブ・シール認証キャリバーRD821を搭載。空間を活かした構造が、極上の仕上げと伝統美に視線を惹きつけます。

匠が紡ぐ芸術
本作の創造に妥協のない歴史的真正性を付加するため、ロジェ・デュブイは日本史の第一人者であり、ハリウッドドラマ『Shōgun 将軍』の時代考証も務めたフレデリック・クレインス教授とパートナーシップを締結。教授は「侍の文化は、人類史上において極めて稀な『装いの芸術』を生み出した。高級時計製造と伝統的な職人技、いずれも完璧さを追求する点で共通している」とコメントを寄せ、両者の出会いを美しく肯定しています。

エクスカリバー ザ カブト レガシー
自動巻きキャリバーRD821
48時間パワーリザーブ
ピンクゴールド製ケース
ケース径45㎜
ケース厚さ16.87mm
防水性3 気圧 (30m)
カーフストラップ
ピンクゴールドのフォールディングバックル
限定28本

ロジェ・デュブイ ブティック
ロジェ・デュブイ 銀座ブティック 03-5537-5317
ロジェ・デュブイ 名古屋ブティック 052-990-3908
ロジェ・デュブイ 大丸心斎橋店ブティック 06‐6271-1231(代表)
ロジェ・デュブイ 岩田屋本店ブティック 092-791-5800
【Editor's View】
硬質な高級時計のケースの中に、12人もの異なる武将の兜をマイクロスカルプチャーで再現するという、驚異的な造形力に圧倒されます。徳川家康を頂点とした徳川四天王たちの布陣は、歴史ファンにとっては胸が熱くなる意匠。歴史学者フレデリック・クレインス氏との協働により、前立のディテールひとつをとっても一切の妥協がなく、武士の精神性が正しく宿されています。伝統的な藍染の青をモダンな青へと再解釈した中央の江戸城の意匠も含め、日本とスイスの超一流の技が見事に共鳴した、まさにミュージアムピースにふさわしいタイムピースです。
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