2026.01.23
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ティファニーがLVMHウォッチウィーク2026で披露する新作時計、クロノグラフとエタニティが物語るアーカイブと伝統
ティファニーの時計は、ジュエリーで培われた洗練された感性がそのまま時間の器となったような存在です。LVMHウォッチウィーク2026で披露された新作は、アーカイブの名品と一緒に並ぶことで、過去から現在へと続く静かな対話を生み出していました。クロノグラフの力強さと、ダイヤモンドやカラーストーンの繊細なきらめきが一つのコレクションの中に同居している様子は、日々の装いに物語を添えたい人の心を強く惹きつけます。ジュエリー感覚で身につけられるタイムピースを求めるなら、ティファニーのアプローチは、その人らしい時間の重ね方を映し出すひとつの指標になりそうです。

ティファニーは、LVMHグループの時計部門を構成する9つの名門ブランドと共に、昨年に続き2度目の参加となるLVMHウォッチウィーク2026に姿を現しました。会場では、新たなクロノグラフと3つの新作時計を披露し、象徴的なジュエリーデザインや伝説的な宝石から得たインスピレーションを、メゾンならではの卓越した時計製作の技へと結びつけています。ジュエラーとして培ってきた審美眼をダイヤルやケースに落とし込むことで、ティファニーのタイムピースは、時計としての精度だけでなく、身につける人のスタイル全体を引き上げる存在として改めて注目を集めています。
今回の新作は、175年以上にわたって受け継がれてきたティファニーの時計製作の伝統に敬意を払いながら発表され、「ザ ティファニー アーカイブ」に収蔵された希少な時計や歴史的資料と並べて展示されます。LVMHウォッチウィークでは、「ウォッチメイキング レガシー」「ジェムストーン セッティングの芸術性」「デザインの遺産」「伝統」という4つのテーマが設けられ、それぞれを通してティファニーのタイムピースがどのように発展してきたのかを立体的に語りかけます。アーカイブピースと最新作を同じ空間で見比べることで、クラシカルな意匠と現代的な感覚がどのように融合しているかを感じ取れる構成になっており、時計愛好家はもちろん、ジュエリー好きにとっても発見の多いプレゼンテーションになっています。
「ウォッチメイキング レガシー」のテーマでは、ティファニーがクロノグラフにおいて築き上げてきた独自の歴史に光があてられています。とりわけ1866年に発表され、アメリカで最初期のストップウォッチの一つとされる「ティファニー タイミング ウォッチ」の160周年にフォーカスし、その意義を改めて掘り下げています。この豊かな遺産へのオマージュとして、現代の感性で再解釈された新作クロノグラフ「ティファニー タイマー」が登場し、スポーティさと品格をあわせ持つデザインによって、アクティブな日常でもフォーマルな場面でも活躍する一本として期待を集めています。
「ティファニー タイマー」は、60本限定で製作されたプラチナ製ケースを採用し、ジュエリーメゾンとしての繊細なクラフツマンシップが細部にまで行き届いたモデルです。インデックスにはバゲット カット ダイヤモンドが均整の取れたバランスで配され、巻き上げローターにはカスタム仕様のエル・プリメロ クロノグラフムーブメントの一部として、ティファニーを象徴する「バード オン ア ロック」の18Kゴールド製ミニチュアが精巧にあしらわれています。高級時計の内部構造にまでジュエリー的な発想を取り入れることで、ケースバックを通して眺める時間そのものが一つの鑑賞体験となり、装着する人のこだわりをさりげなく語る存在になっています。

「ジェムストーン セッティングの芸術性」のテーマでは、ティファニーが誇るダイヤモンドとカラーストーンの専門性が前面に押し出されています。19世紀から現代に至るまでの精巧なアーカイブ時計が一堂に会し、宝石のセッティングやメタルワークの変遷を通して、メゾンの美意識の厚みを伝えています。その流れを象徴する新作として、「ティファニー エタニティ」のバゲット カット モデルが披露されます。ティファニー エタニティ コレクションとして初めて、バゲット カットの宝石をあしらったベゼルと自動巻き機械式ムーブメントを組み合わせており、ブレスレット感覚で楽しめるジュエリー性と、本格機械式ウォッチとしての存在感を一つにまとめたタイムピースとして、デイリーから特別なシーンまで長く愛用したくなる一本になっています。
ティファニー エタニティの象徴である、12種類のカットを施した貴石が時の流れを彩るデザインには、新たに二種類のベゼルバリエーションが用意されています。一つはトパーズ、エメラルド、サファイヤがグラデーションを描くベゼルで、手元に柔らかな色の移ろいを添える表情豊かな仕上がりです。もう一つは、煌めくバゲット カット ダイヤモンドをびっしりとあしらったベゼルが特徴で、ブレスレットウォッチのような存在感を備えながらも、日常のスタイルに自然に溶け込む華やかさを備えています。

「デザインの遺産」のテーマでは、ティファニーが長い時間をかけて育んできた象徴的なスタイルにフォーカスします。時代を超えて愛される普遍性と、新しい表現に挑み続ける創造性の調和が、メゾンの美学として丁寧に掘り下げられています。その中心には、20世紀中頃のジュエリーの美学を形づくった先見的なデザイナー、ジャン・シュランバージェへのオマージュが据えられ、彼のクリエーションが現在のティファニーのタイムピースにも連なっていることが示されています。長年ジュエリーに親しんできた人にとっても、時計をきっかけにティファニーの世界に触れる人にとっても、デザインが受け継がれていく意味を改めて感じさせる構成になっています。
1959年に誕生したアイコニックなジュエリーデザインからインスピレーションを得た「16 ストーン」コレクションは、ジャン・シュランバージェの独創的な感性を現代の時計として再解釈したシリーズです。新作の36mmモデルは、艶やかなマザー オブ パールの文字盤をベースに、ダイヤモンドとゴールドのクロスステッチ モチーフをあしらった象徴的な回転リングが目を引くデザインに仕上がっています。ジュエリーのような立体感と、日常使いしやすいサイズ感のバランスが絶妙で、ニットやシャツの袖口からのぞかせるだけでスタイル全体に個性を添える一本として活躍しそうです。
ティファニーの豊かな伝統は、「ザ ティファニー アーカイブ」に収められた貴重な資料とともに語り継がれています。歴史的な時計カタログをはじめとするアーカイブ資料は、1870年代から1930年代末までのタイムピースと並んで展示され、当時の暮らしや感性の中で時計がどのような役割を担っていたのかを静かに物語ります。LVMHウォッチウィークにおけるこれらの展示は、ティファニーが時計製作の世界において築いてきた深いルーツを可視化し、新作モデルがその歴史の延長線上にあることを来場者に実感させる機会になっています。
第7回LVMHウォッチウィークは、2026年1月19日から21日までミラノで開催されました。
【Editor's View】
ティファニーがLVMHウォッチウィーク2026で提示したストーリーは、時計を「時を知るための道具」から、スタイルと価値観を映し出すパーソナルなアイテムへと昇華させていく流れを雄弁に物語っていました。クロノグラフ「ティファニー タイマー」に見られるスポーティなムードと、ティファニー エタニティや16 ストーン コレクションに象徴される宝石の表現力が同じ舞台で紹介されることで、ジュエリーとウォッチの境界はより柔らかくなっています。アーカイブと新作を行き来しながら展示を眺めていると、ティファニーのタイムピースはトレンドの移り変わりに流されることなく、身につける人の時間そのものに寄り添う存在であり続けることを、あらためて感じさせてくれます。
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