Brand JOY

ティファニーとエルサ・ペレッティの関係は、ジュエリーの歴史におけるひとつの物語として語り継がれています。その物語の中核にあるのが、1970年代に誕生した「ボーン カフ」を源流とする有機的な曲線です。今回登場する「ボーン リング」と「スプリット リング」の新作は、その系譜にダイヤモンドの光をそっと添えた存在に見えます。主張し過ぎないのに、指先の印象を確かに変えてくれる造形は、オンオフを横断する現代のワードローブに頼れる味方になりそうです。ファッションとジュエリーの境界を軽やかに行き来するこのリングは、自分らしいスタイルを大切にする大人の女性にこそふさわしい選択と言えます。

（上）「エルサ・ペレッティ™  ボーン リング」￥1,177,000（下）「エルサ・ペレッティ™ スプリット リング」￥1,012,000(18Kイエローゴールド、ダイヤモンド)

ティファニーは、エルサ・ペレッティの代表作を受け継ぐコレクションとして、「ボーン リング」と「スプリット リング」に繊細なダイヤモンドをあしらった新作を発表します。昨年登場したボーン リングとスプリット リングは、1970年にデビューした伝説的な「ボーン カフ」に着想を得ており、大胆で官能的なラインを指先に凝縮したデザインが特徴でした。今回の新作では、ペレッティならではの有機的なフォルムをさらに現代的な感性でとらえ直し、ダイヤモンドを配することで光と影のコントラストを強めています。このアップデートは、昨年に続いてエルサ・ペレッティのティファニーでのデザイナー就任50周年を祝福するものであり、アーカイブへのオマージュでありながら、今の気分に寄り添うジュエリーとして再構築されています。

素材やフォルムにこだわり続けたエルサ・ペレッティは、制作の背景について「扱う素材ごとに課題があり、異なる寸法にも対応しなければならないのが挑戦です。」と語り、さらに「ジュエリーとは対照的なスケールで作業するのはリラックスできます。」とコメントしています。自らの手で素材と向き合い、サイズの違いに応じて調整を重ねる姿勢は、ジュエリーが単体で完結するのではなく、身に着ける人の骨格や動きと調和する存在であってほしいという願いの表れにも感じられます。こうした視点があるからこそ、ボーン リングとスプリット リングには、どの角度から見ても流れのあるラインと、指を包み込むような印象が息づいています。

エルサ・ペレッティの独自のビジョンと、自然のフォルムへの深いまなざしから生まれたボーン リングとスプリット リングは、身体のカーブに寄り添いながら指先を包み込むような彫刻的シルエットが魅力です。余分な装飾をそぎ落としたシンプルな表情の中に、強さとしなやかさが同居しており、彼女が築いたエレガンスと革新性のレガシーを映し出しています。18Kイエローゴールドにダイヤモンドがきらめく新作リングは、どの指にもなじむスムーズな着け心地で、ミニマルな装いからドレスアップまで幅広いスタイルに自然に溶け込みます。ペレッティの象徴的なジュエリー「ボーン カフ」や「スプリット カフ」と同様に、美しいフォルムと身に着けたときの快適さを追求した哲学が息づいており、同コレクションのバングルやカフと組み合わせれば、手元全体で流れるようなラインを描くスタイリングも楽しめます。

18Kイエローゴールドにダイヤモンドを配したボーン リングとスプリット リングは、世界各国の一部のティファニー ストアおよびティファニー公式オンラインストアで展開されます。アーカイブに根ざしながらも今の空気感をまとったこの新作は、すでにティファニーのジュエリーを愛用している人はもちろん、エルサ・ペレッティの世界観に初めて触れる人にとっても、日常のスタイルに取り入れやすい名品として注目されそうです。


【Editor's View】
Editor's Viewティファニーとエルサ・ペレッティのコレクションは、アイコニックな「ボーン カフ」を起点に、身体のラインとジュエリーの造形をどこまで近づけられるかを問いかけてきた歴史の延長にあります。今回のボーン リングとスプリット リングのダイヤモンド新作は、その問いに対するひとつの洗練された答えのように感じられます。18Kイエローゴールドの柔らかな光とダイヤモンドの澄んだ輝きが、有機的な曲線によってまとめ上げられることで、強さとやわらかさを同時にまとう手元がかないます。ビジネスシーンでは一つだけをさらりと、休日にはカフ ブレスレットと重ねて大胆に、といったようにスタイリングの振れ幅が大きい点も魅力です。トレンドの変化に左右されにくいデザインなので、長く自分のスタイルの核として寄り添うジュエリーを探している人にふさわしい選択肢と言えます。