2026.01.06
カテゴリ: キャンペーン
ディオール 2026年春夏コレクション、グレタ・リーやキリアン・ムバペが登場するキャンペーンビジュアルが描く新しい肖像
ディオールの新しいキャンペーンビジュアルは、服を見せる場というよりも、人物の気配をとらえるための舞台のように感じられます。2026年春夏コレクションでは、デヴィッド・シムズのレンズを通して、ジョナサン・アンダーソンが再構築した世界が、静かで親密な空間のなかに立ち上がります。木製パネルや寄木張りの床、控えめな家具に身を預けるのは、グレタ・リーやキリアン・ムバペをはじめとする面々。休息の一場面にも見えるその姿には、「バー」ジャケットやゆったりとしたデニム、タッセルで覆われた「レディ ディオール」バッグが寄り添い、ディオールのアーカイブと今のムードが自然に交差していきます。眺めるうちに、自分ならどの組み合わせでこの世界に入り込むか、想像したくなるキャンペーンです。

デヴィッド・シムズが撮影を手掛けるディオール2026年春夏グローバルキャンペーンは、クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンによるブランドの再構築を、イメージづくりという解釈的な行為として提示しています。それは、ひとりひとりの在り方を見つめる「キャラクターに関する研究」と言い換えることができます。カラーとモノクロの写真は、ラフなスケッチのようでありながら、ボディランゲージや衣服のディテール、漂う空気感を通して、簡潔でありつつ印象に残るかたちで情報を伝えます。服そのものだけでなく、人の佇まいとともにスタイルを描き出すアプローチは、ビジュアルを眺める側にも、装いの解釈を更新する視点を促しているように感じられます。
キャンペーンの舞台となる環境は控えめでありながら、強い印象を残す要素で構成されています。木製パネルの壁、寄木張りの床、選び抜かれた家具やリネンは、どこか貴族的で親密なムードを醸し出し、静かなサロンのような空間を形づくります。そこに、俳優のグレタ・リー、ルイ・ガレル、ポール・キルヒャー、サッカー選手のキリアン・ムバペ、モデルのローラ・カイザー、サンデー・ローズ、サー・マンスベルト・ベックが登場し、休息のひとときやリハーサルの合間、あるいは着替えの途中のような瞬間が切り取られます。現実の場面と演出されたシーンの境目にいるかのような彼らの姿は、眺める側に物語を想像させる余白をもたらし、キャンペーン全体にシネマティックな深みを与えています。
今回のビジュアルでは、シルエットの構築と素材の質感が持つ触覚的な魅力に焦点が当てられています。アーカイブを参照する形で過去のエッセンスが呼び起こされ、「バー」ジャケットや「デルフト」ショーツが今の時代の身体と対話するかのように映し出されています。力強いラインと静かな佇まいが並び合い、壮麗なムードは、テイラリングやパイピングシャツ、ゆったりとしたデニムパンツ、ニットケープと結び付けられることで、日常のワードローブの中にも落とし込める表情へと変換されています。アーカイブと現在をつなぎながら、フォーマルとリラックスのあいだを自由に行き来するスタイリングは、オンオフの境界が曖昧になった今の暮らし方にも寄り添う提案と言えます。
ディオールの仲間たちは、解き放たれたスタイル感覚のもと、服やアクセサリーとの組み合わせを楽しんでいるように見えます。タッセルで覆われた「レディ ディオール」バッグ、優雅なラインを持つ「ディオール シガール」、印象的なミニリボン、柔らかなフォルムの「ディオール クランチー」や「ディオール ボウ」バッグ、そして「ディオリー」まで、それぞれのアイテムが登場人物のキャラクターを繊細に引き立てています。バッグやリボンのあしらいが変わるだけで、同じルックでも雰囲気が大きく変化する様子は、アクセサリーが持つニュアンスの力を改めて感じさせるものです。日常の装いに取り入れたときにも、小さなディテールの選び方ひとつで自分らしさを演出できることを、キャンペーンがさりげなく示しているように映ります。
ジョナサン・アンダーソンによるディオールのコレクションは、2026年1月2日より全国のディオール ブティックと公式オンラインブティックにて展開されています。
@Dior #Dior #ディオール
【お問合せ先】
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947
https://x.gd/zwHkC
【Editor's View】
ディオール2026年春夏キャンペーンは、コレクションのディテールを紹介するだけでなく、服と人のあいだに生まれる関係性を静かに掘り下げている点が印象的です。木製パネルの部屋でくつろぐグレタ・リーやキリアン・ムバペの姿は、いわゆるショーの高揚感とは違う、舞台裏のような親密さを感じさせ、そこで着用される「バー」ジャケットやデニム、バッグの数々が、リアルな時間の流れと結び付いて見えてきます。「レディ ディオール」や「ディオール クランチー」などのバッグは、強いロゴではなく質感やフォルムのニュアンスで存在感を示し、スタイルの仕上げ役としてキャラクターをさりげなく支えています。装いを考えるとき、服そのものだけでなく、自分がどんな空気の中でどのように佇みたいかまでイメージしたくなる、そんな視点を与えてくれるキャンペーンです。
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