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ディオールのアートプロジェクト「ディオール レディ アート」、イネス・ロンジェヴィアルが描くレディ ディオールの新しい顔

ディオールの「レディ ディオール」バッグは、ドレスアップした夜だけでなく、日常の仕草まで少しだけドラマティックにしてくれる存在として語られてきました。そのアイコンバッグをキャンバスに、世界各地のアーティストがイマジネーションを宿らせるプロジェクトが「ディオール レディ アート」です。第10回を迎えたコレクションの映像に登場するのは、フランス人画家のイネス・ロンジェヴィアル。静止した時間の中で色彩だけが呼吸しているような彼女のポートレートは、バッグの表面を超えて感情のレイヤーを感じさせます。アートピースとしてのバッグに心が動いたとき、装いそのものが自分の内面を映すひとつのメディアになっていくのかもしれません。

【Youtube:ディオールの投稿が表示されます】


まず語られるべきは、ディオールの象徴的存在である「レディ ディオール」バッグです。メゾンが掲げるビジョンであるエレガンスと美は、洗練された建築的なシルエットと緻密なディテールによって、このバッグに結晶のように集約されています。その結果、「レディ ディオール」は単に人気モデルとして知られるにとどまらず、ディオールの歴史の中で語り継がれる伝説的なバッグとして位置づけられてきました。2016年にスタートした「ディオール レディ アート」プロジェクトは、そのアイコンバッグを舞台にした実験的な試みです。新進気鋭のアーティストたちが参加し、それぞれが「レディ ディオール」を再解釈しながら、自らの情熱や世界観、そして自由なクリエイティビティを託すキャンバスとして展開してきました。ここで生まれるバッグは、単体のプロダクトでありながら現代アートの一場面を切り取ったような存在となり、愛用する人のスタイルに物語性を添えてくれます。

今回公開された特別な映像は、その「ディオール レディ アート」第10回の一幕にフォーカスしています。フィーチャーされているのは、参加アーティストのひとりであるフランス人画家、イネス・ロンジェヴィアルです。映像は、彼女が手掛けた3つのクリエイションに寄り添い、その制作過程を支えるサヴォワールフェールにクローズアップする構成になっています。鮮烈なコントラストによって引き立てられたカラフルなポートレートは、時間がふと止まったような静けさを湛えながら、見る人に強い印象を残すものです。そこにはイネス・ロンジェヴィアル自身の内なる命題である「顔に語らせる」というテーマが反映されており、表情や輪郭、色の重なりによって心情やストーリーがじわりと立ち上がってきます。ファッションの視点で見れば、バッグそのものが肖像画と一体化することで、身に着ける人の顔立ちやムードまでも引き出すようなアートピースへと昇華しており、アクセサリーでありながら現代のポートレート表現を日常に連れ出す役割を担っていると感じられます。

ディオールのアートプロジェクト「ディオール レディ アート」、イネス・ロンジェヴィアルが描くレディ ディオールの新しい顔

ディオール「レディ ディオール」バッグ再解釈、イネス・ロンジェヴィアル参加の第10回「ディオール レディ アート」を映像で体感

ディオールが紡ぐ「ディオール レディ アート」、イネス・ロンジェヴィアルのポートレートとレディ ディオールの出会い

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【お問合せ先】
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947

https://www.dior.com


【Editor's View】
ディオールの「ディオール レディ アート」は、アイコンバッグをベースにしながら、アートとファッションの境界をやわらかく横断するプロジェクトとして成熟してきた印象があります。とりわけイネス・ロンジェヴィアルのように人の顔をテーマに描き続けてきた画家が参加することで、バッグが単なる装飾品ではなく、自分自身の表情や感情と向き合う小さなミュージアムのように感じられる点が興味深いところです。肩にかけたとき、手に持ったとき、その表面に描かれたポートレートと視線が交わることで、日々のコーディネートがアート鑑賞の行為と重なっていきます。「何を持つか」という選択が、自己表現の一部としてますます重要になっている今、ディオールが提示するこのプロジェクトは、モードの楽しみ方に新しい角度を与えてくれます。

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