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ブシュロンの新作ヒストリー オブ スタイル、フレデリック・ブシュロンのスピリットを辿る4章構成ハイジュエリー

アーカイブの奥深くに眠るスケッチやジュエリーをひもときながら、創業者という一人の人物像を現在の感性で描き出す。それはハイジュエリーメゾンにとって、自らのルーツと向き合う親密な時間でもあります。ブシュロンが2026年に発表するヒストリー オブ スタイルコレクション「Nom Boucheron Prenom Frederic」は、その名の通り創業者フレデリック・ブシュロンにフォーカスした章立ての物語です。パリ・ヴァンドーム広場に初のブティックを構えた決断から、イノベーションやクチュール、自然へのまなざしまで、彼の人生を形づくったキーワードを4つの章に凝縮。ジュエリーそのものを通して、メゾンの始まりと現在地を重ねて味わうようなコレクションに仕上がっています。

ブシュロン「Nom Boucheron Prenom Frederic」創業者フレデリック・ブシュロンに捧げる2026年ハイジュエリー物語

©BOUCHERON

ブシュロンは、ヒストリー オブ スタイルの新たな章として「Nom : Boucheron, Prénom : Frédéric フレデリック・ブシュロン」を発表します。メゾンは毎年1月と7月に異なるコンセプトを掲げたハイジュエリーコレクションを二度披露しており、そのうち1月に登場するヒストリー オブ スタイルは、ブシュロンの歴史やヘリテージピースを起点に、現代的な視点で再構築するシリーズです。今回、その名をコレクションタイトルに刻まれたのは、メゾンの創業者フレデリック・ブシュロン自身です。クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌとクリエイティブスタジオは、彼が抱いていた先駆的なスピリットにあらためて向き合い、その精神を現代のハイジュエリーとして可視化することを目指しました。創業者の名を冠するこのコレクションには、ブシュロンというメゾンの原点を繊細に映し出した作品が並びます。

革新は、物事を捉える角度を変えたときに立ち上がるものでもあります。フレデリック・ブシュロンは1858年、パリに自身初となるブティックを構え、そこからハイジュエリーの新たな世界を切り拓きました。同時代の多くのジュエラーが伝統を守り継ぐ役割を担っていたのに対し、彼はあえて伝統に挑み、既存の価値観に疑問を投げかけることで、自分なりの答えを形にしていきました。周囲が既存の秩序に従うことを選ぶなかで、フレデリックはルールそのものを新たに組み直し、その姿勢をあらゆるクリエイションに反映させていきます。既成概念の先にあるものを見ようとする視点があったからこそ、メゾンは独自の歩みを続けることができました。創業から168年がたった今も、フレデリック・ブシュロンの名がヴァンドーム広場で語り継がれているのは、この精神がブシュロンのDNAとして息づいているからにほかなりません。

クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌは、表に立つことよりも作品そのものを通して語ることを選んだ創業者フレデリック・ブシュロンの姿に着目しました。自身を前面に押し出すのではなく、クリエイションを通じて静かに才能を伝え続けた先駆者のポートレートを、ハイジュエリーという形で描き出したいと考えたのです。その構想から生まれたのが、象徴的な4つのハイジュエリー作品群です。クレール・ショワンヌとクリエイティブスタジオは、フレデリック・ブシュロンの人生と美意識を4つの章に分け、それぞれの章を代表するピースとして構成しました。こうして、創業者の物語は歴史書ではなくジュエリーとして立ち上がり、身に着けることで彼の世界観と対話できるようなコレクションへと昇華しています。

最初の章は「THE ADDRESS アドレス(ヴァンドーム)」です。フレデリック・ブシュロンは、パリのヴァンドーム広場に初めてブティックを構えたハイジュエラーとして知られています。当時この場所は、上流社会の生活や文化が交差する象徴的なアドレスでしたが、そこにブティックを開くという決断は、大胆な挑戦でもありました。既存の概念や慣習にとらわれることなく、ヴァンドームというアドレスに新たな意味を与えたことで、彼はパリの宝飾業界に新章を刻みます。この章を担うハイジュエリーには、場所そのものを選び取る力や、アドレスが持つ象徴性へのまなざしが込められており、ブシュロンが現在もこの広場を拠点とするメゾンであることの背景を静かに物語っています。
ブシュロン「THE ADDRESS(アドレス)」ネックレス
©BOUCHERON 


「THE ADDRESS(アドレス)」ネックレス

エメラルドカット ダイヤモンド(D-FL / タイプⅡa / 10.01ct)、バゲットカット ダイヤモンド、ラウンドカット ダイヤモンド、ブラックラッカー、ホワイトゴールド
ネックレスとリングのマルチウェア作品
制作時間:1,107時間

2つ目の章は「THE SPARK スパーク(イノベーション)」と題され、フレデリックの創造の源にあった考え方に焦点を当てています。彼のクリエイションにおいて、主役は常にジュエリーそのものではなく、それを身に着ける人でした。その時代を生きる人々の理想や願い、日々の感情に寄り添うように作品を構想し、身に着ける人が自身の個性を映し出せるようなジュエリーを探求し続けたのです。この章で表現されるのは、まさにそのイノベーションの火花です。技術革新だけでなく、人そのものを見つめる視点から生まれる新しさをテーマとし、当時から受け継がれてきた「人を中心に据える」というメゾンの姿勢を、現代のハイジュエリーとして改めて提示しています。

ブシュロン「THE SPARK(スパーク)」ネックレス
©BOUCHERON


「THE SPARK(スパーク)」ネックレス

カイトカット ダイヤモンド(D-IF / タイプⅡa / 5.01ct)、ラウンドカット ダイヤモンド(D-IF / 2.96ct)、エメラルドカット ダイヤモンド(D-IF / タイプⅡa / 3.07ct)、ペアシェイプ ダイヤモンド(D-IF / タイプⅡa / 2.02ct)、ヘキサゴナルカット ダイヤモンド(D-VVS2 / 2.09ct)、 オーバルカット ダイヤモンド(D-FL / 1.76ct)、アッシャーカット ダイヤモンド(D-FL / 1.71ct)、マーキスカット ダイヤモンド(D-IF / 0.81ct)、ラウンドカット ダイヤモンド、ホワイトゴールド
制作時間:323時間

3つ目の章「THE SILHOUETTE シルエット(クチュール)」では、フレデリック・ブシュロンの生い立ちが鍵となります。彼は織物商の家に生まれ、幼いころから生地の質感やドレープの動き、服が身体の上で描くラインに囲まれて育ちました。その経験は、後にジュエリーを手がける際にも大きな影響を与えます。彼はジュエリーを単体のオブジェとしてではなく、身体のシルエットとどのように溶け合うかという視点から捉え、動きやボリューム、付け心地にこだわった作品づくりに挑みました。この章を担うハイジュエリーは、クチュールのように身体に沿い、装い全体のラインを美しく際立たせることを重視してデザインされています。ジュエリーとファッションの境界を軽やかに越える感覚が、フレデリックならではのアプローチとして今に受け継がれています。

ブシュロン「THE SILHOUETTE(シルエット)」ネックレス
©BOUCHERON


「THE SILHOUETTE(シルエット)」ネックレス

ラウンドカット ダイヤモンド(D-IF / 2.59ct、D-IF / 2.57ct)、バゲットカット ダイヤモンド、ラウンドカット ダイヤモンド、ホワイトゴールド
6通りの着用方法のマルチウェア作品
制作時間:1,652時間

最後の章は「THE UNTAMED アンテイムド(ナチュール)」です。フレデリック・ブシュロンは自然に対して独特のまなざしを持ち、整えられた姿だけでなく、不規則さや揺らぎといった不完全さにも美しさを見いだしていました。その思いは、ジュエリーのモチーフとして自然を採り入れる際の表現にも強く反映されています。理想化された自然を描くのではなく、葉や花、動物たちのありのままの姿を細部まで写実的に捉え、それを高度な技術によって自らの表現へと昇華させました。この章のピースには、自然の生命力や予測不能な動きへの敬意が込められており、フレデリックが持っていた「手なづけられていない美」への愛情が、現代のブシュロンの作品として再び息を吹き返しています。

ブシュロン「THE UNTAMED(アンテイムド)」ネックレス
©BOUCHERON


「THE UNTAMED(アンテイムド)」ネックレス

ラウンドカット ダイヤモンド、ロッククリスタル、ホワイトゴールド
7通りの着用方法のマルチウェア作品
制作時間:2,600時間

【Youtube:ブシュロン 2026年の投稿が表示されます】


BOUCHERON 公式サイト・特設ページ 

”Nom: Boucheron, Prénom: Frédéric 『フレデリック・ブシュロン』”
https://www.boucheron.com/ja_jp/high-jewelry/collections-histoire-de-style/nom-boucheron-prenom-frederic

ブシュロン公式サイト
https://www.boucheron.com/



【Editor's View】
「Nom Boucheron Prenom Frederic」は、ブシュロンというメゾンが自らの源流を見つめ直し、その物語を今の言葉で語り直す試みとして、とても示唆に富んだコレクションです。アドレス、イノベーション、クチュール、ナチュールという4つの章立ては、創業者フレデリック・ブシュロンの人生を解説するだけでなく、現在のブシュロンが何を大切にしているかを立体的に映し出しています。ヴァンドーム広場に最初のブティックを構えた決断から、身に着ける人を主役に据える姿勢、身体と対話するクチュール的な発想、そして自然の不完全さを抱きしめる感性まで、すべてが今のハイジュエリーに通じる価値観としてつながっていることが伝わってきます。世界各国にブティックを展開し、ケリングの一員となった現在のブシュロンにとって、このコレクションは規模の拡大を語るものではなく、メゾンの根っこにある自由で大胆な精神を再確認するための小さな原点回帰のように感じられます。ジュエリーを選ぶ側にとっても、一本のネックレスやブローチの背景に、フレデリックという人物の物語が静かに息づいていることを想像しながら身に着ける楽しみが広がるはずです。

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