2025.12.08
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フェンディの2025年ホリデーシーズン、バタフライが舞うウィンドウとツリーが彩る世界各地のブティック
フェンディの2025年ホリデーシーズンは、街を歩く人の視線をそっと空へ引き上げるような、軽やかなバタフライのモチーフが主役です。2026年春夏 プレコレクションから飛び出したようなバタフライが、世界各地のブティックのウィンドウやローマの祝祭ツリーに広がり、メゾンが育んできたクラフツマンシップと現代的な色彩感覚を一つの物語に結びつけています。ガラス越しにふと目に入る光のグラデーションやメタルのきらめきは、忙しい日常の途中で足を止めたくなるような視覚的な休息にもなりそうです。ギフトを選びに訪れた人にとっても、旅の途中でふらりと立ち寄った人にとっても、フェンディのホリデーデコレーションは、季節の記憶に残るワンシーンを刻んでくれる存在です。

フェンディ(FENDI)は、2025年ホリデーシーズンに向けて、世界各地の厳選されたブティックで特別なウィンドウディスプレイとデコレーションを披露します。今回の空間は、2026年春夏 プレコレクションのバタフライモチーフから着想を得たもので、メゾンが長年探求してきた「変容」のテーマとローマ発の伝統が洗練された形で溶け合っています。無数のバタフライが立体的に配置され、ホリデーシーズンの高揚感に満ちた祝宴のムードの中で、夜空に浮かぶ星座のような光を放ちながら、ブティックを訪れる人々を幻想的な世界へ導きます。ショーウィンドウを眺める時間そのものが、小さな旅のような体験になる構成です。
フェンディのクラフツマンシップを視覚的に表現したウィンドウディスプレイは、ロンドン(London)の「ハロッズ(Harrods)」やパリ(Paris)のモンテーニュ通り(Avenue Montaigne)のブティックから順次登場します。バタフライの神秘的で優雅な姿を、8つの段階に分けて描き出すインスタレーションが設えられ、ひとつの物語のように展開されるのが特徴です。静かに羽を休めている瞬間から、舞い上がる動きまでを捉えた構成に、光の演出が重なることで、メゾンの創造性がダイナミックに立ち上がります。歩道からウィンドウをのぞき込むと、ディテールの豊かさや立体感がより鮮明に伝わり、クラフツマンシップの奥行きを感じられる仕掛けになっています。
2026年春夏 プレコレクションの象徴となるバタフライは、ポルカドットやファーのディテール、そしてフェンディを象徴するイエローのアクセントによって装いを新鮮に更新しています。豊かなテクスチャーと触感を大切にした素材づかいは、メゾンのアイデンティティであるクラフツマンシップを色濃く反映したものです。「クオイオ ローマ(Cuoio Romano)」レザーの重厚感、緻密な刺繍、洗練されたインターシャ、磨き上げられたゴールドのアクセントが組み合わさり、バタフライモチーフに立体的な陰影を与えています。バッグやレディ・トゥ・ウェアに落とし込まれたときにも、視覚と触覚の両方で楽しめるデザインとして存在感を発揮しそうです。
映画のワンシーンのようなマゼンタの背景に、上から下へと柔らかく溶け込む白のグラデーションが差し込むことで、光が揺らめく魔法のような効果が生まれ、バタフライたちは扇のように羽を広げます。光と影が交差するこの演出は、見る人をフェンディの祝祭的な世界観へ自然に誘います。静かな瞬間と、ダイナミックに飛翔する動きのあいだを行き来しながら、色彩と感情、リズムが一つに溶け合い、バタフライは自然な姿から、光を追いかけるように舞う繊細な羽の動きを捉えた扇へと姿を変えます。その変化の連なりは、メゾンが手掛けるデザインの多面性を象徴しており、ホリデーシーズンの高揚感を視覚で楽しめるインスタレーションとなっています。
炎に惹かれるバタフライのイメージを重ねるように、ターコイズ、マンダリン、スレートブルー、ブラッシュピンクなど、コレクションを象徴する大胆なカラーパレットが、フェンディのローマ旗艦店「パラッツォ フェンディ(Palazzo FENDI)」ブティック前のラルゴ・ゴルドーニ(Largo Goldoni)に飾られる祝祭のツリーを華やかに彩ります。このツリーは11月28日に公開され、歴史ある石畳の街並みの中で、コンテンポラリーなカラーリングがひときわ存在感を放ちます。ローマを訪れる人々にとって、思わず足を止めて眺めたくなるシンボルとなり、ホリデーシーズンの街歩きに印象深い風景を添える存在になりそうです。
フェンディならではの解釈で再構築された祝祭のツリーは、クラシックなツリーを現代的な視点からとらえ直した表現となっています。鏡面仕上げのメタル構造が光を反射し、その上に2026年春夏 プレコレクションの鮮やかなグラフィックをまとったガラスボールが飾られることで、周囲の景色や人々の動きまでも取り込んだ、まばゆい光のインスタレーションが完成します。世界各地の厳選されたブティックでも、このホリデーシーズンにふさわしいデコレーションが展開され、フェンディの世界観を体感できるひとときが用意されています。ショッピング目的で訪れる人はもちろん、ウィンドウを眺めるだけでも心が弾むような、季節の楽しみ方を提案する試みです。

【Editor's View】
フェンディの2025年ホリデーシーズンは、ギフトやショッピング以上に、ブティックそのものを訪れる体験に重心を置いた構成が際立っています。2026年春夏 プレコレクションのバタフライを軸に展開されるウィンドウやツリーは、メゾンのクラフツマンシップと光の演出を組み合わせ、日常の街並みを一瞬だけ別世界へと変える装置のように機能します。ターコイズやマゼンタなどの大胆なカラーリングと、クオイオ ローマレザーや刺繍といった職人技の融合は、感度の高い都市生活者が求める「アートとファッションのあいだ」の感覚にも寄り添うものです。旅先で偶然出会ったウィンドウに心を奪われるような体験を、意図的にデザインしたフェンディのホリデーは、シーズンの思い出を視覚と感情の両方に刻んでくれる提案と言えそうです。
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