Brand JOY

1975年には、ジラール・ペルゴを象徴するブレスレット一体型の八角形ウォッチ「ロレアート」が誕生しました。構想の段階からデザイン、開発、製造に至るまでをメゾンの手で一貫して手がけたこのモデルは、ブランドの顔として愛され続け、今年で50周年を迎えます。その節目の年に登場した新しいアイコン「ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ」は、スリー・ブリッジの精神とロレアートのスポーティなエレガンスがひとつに重なった一本です。クラフツマンシップと革新性という二つの伝説的コードを掛け合わせることで、ドレスウォッチとスポーツウォッチの境界を軽やかに行き来したい現代のウォッチラバーにとって、心強い選択肢となる仕上がりになっています。

ジラール・ペルゴは、234年以上にわたりウォッチデザインの歴史そのものを形づくってきたメゾンです。「デザイン」という言葉が時計の世界で一般的に語られる以前から、その概念を実践によって体現してきました。1867年、コンスタン・ジラールは、美しい部品をダイヤルの奥に隠さず前面に押し出すという大胆な発想で、時計の見せ方に革命をもたらします。テクニカルなパーツであっても感情を宿すことができると証明し、形状と機能をひとつの構成として結びつけた結果として生まれたのが、矢じりのようなフォルムを描くアロー型スリー・ブリッジでした。

当時主流だったスケルトンウォッチが、既存の時計にムーブメントを合わせていく発想で生まれていたのに対し、スリー・ブリッジは、その構造自体をデザインの中核として捉えた点に特徴があります。内部に隠れていたはずの部品を前に押し出すことで、機構そのものを建築的なフレームへと昇華させ、構造をアートピースのレベルにまで高めたのです。時代とともに細部のデザインはアップデートされてきたものの、コンスタン・ジラールが目指した精神は脈々と受け継がれています。そして今、時計製造における最古級のシグネチャーが、もうひとつのアイコンであるロレアートの50周年を祝うタイミングで、新たなモダンフェイスをまとい再び姿を現しました。

1975年に登場したロレアートは、現在に至るまで自社一貫体制でつくられ続けているジラール・ペルゴの柱となるコレクションです。八角形のベゼル、その外側を取り巻く丸いリング、そしてトノー型ケースという異なるフォルムを組み合わせることで生まれるコントラストが、オリジナルの発売当初から一目でそれと分かる独自の表情を形づくってきました。ロレアート スリー・ゴールド ブリッジでは、このロレアートのシルエットに、メゾンの歴史を象徴するスリー・ブリッジを重ね合わせることで、長く愛されてきた二つのシンボルをひとつのケースの中に共存させています。半世紀にわたるロレアートのストーリーと、スリー・ブリッジのヘリテージが交差することで、時代を超えて身につけられる新しいアイコンとしての存在感が際立つモデルです。

熟練の技術／動く工学

ジラール・ペルゴのロレアート スリー・ゴールドブリッジは、自社開発キャリバーGP09620を搭載し、3本のホワイトゴールド製ブリッジ上に香箱・輪列・トゥールビヨンを一直線に配置した希少な構造を持ちます。トゥールビヨンはチタン製竪琴型ケージにより重力の影響を抑え、高精度とリズム感あるスモールセコンドを実現します。香箱裏のプラチナ製マイクロローターが静かに自動巻き上げを行い、約55時間のパワーリザーブを確保します。スケルトン構造と蓄光塗料付きバトン針、インナーケースのミニッツトラックにより、開放感あるデザインと優れた視認性を両立したタイムピースです。

洗練された美しさ／時を止める美

ジラール・ペルゴ「ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ」は、技術を感情に昇華させる哲学を体現したモデルです。362の内角を含む418もの角を手作業でポリッシュした仕上げは、ムーブメントに命が宿ったようなきらめきを生み、2世紀にわたるクラフツマンシップを物語ります。内部構造をあえて見せるデザインにより、ホワイトゴールド製インデックスやブルーに光る蓄光塗料が浮遊感と視認性を高めます。職人のイニシャルを刻んだプレートや、ホワイトゴールドとスティールを組み合わせた41mmケース、八角形と円形を組み合わせたベゼルが、精度とプロポーション、普遍的な美しさを調和させたタイムピースとして完成しています。

ダイヤモンドが舞台に立つとき

ロレアート スリー・ゴールド ブリッジがもつ宝石のような完成度は、ディテールを眺めるほどに明らかですが、ジラール・ペルゴはさらに強い輝きを望む愛好家のために、バゲットダイヤモンドをセッティングしたバリエーションも用意しています。ベゼルには32個、合計約3.2カラットのバゲットカット ダイヤモンドが配されており、専用に仕立てたベゼル部分の土台に、熟練のジェムセッターが一本一本の石を精密に留めていきます。ダイヤモンドそれぞれのサイズや形状のわずかな違いに合わせて溝の形を作り込み、すべてのストーンの高さが揃うよう微調整を重ねることで、光が途切れずに流れるようなラインが完成します。技術的なムーブメントとハイレベルなジェムセッティングが共存することで、ロレアート スリー・ゴールド ブリッジは、時計とジュエリーのあいだを行き来する存在感を手に入れています。

商品情報