2026.03.17
カテゴリ: 新作
ジラール・ペルゴが放つ至高の旋律、ミニッツリピーター フライング ブリッジの誕生
時を告げる音色に、これほどまでの静寂と情熱が同居し得るのでしょうか。ジラール・ペルゴが発表したミニッツリピーター フライング ブリッジは、名門マニュファクチュールとしての矜持を、目と耳の両方で享受できる至高のタイムピースです。1820年代から続くチャイム機構の歴史を背負いながら、本作は過去の模倣に甘んじることなく、光と音の戯れを21世紀のエンジニアリングで具現化しました。宙に浮いたように配されたブリッジや、熟練の職人が数百時間をかけて磨き上げた1,340もの面取り。それらすべてが、単なる機能を超えた「詩的な建築」として成立しています。手首で奏でられる透明なメロディは、喧騒に満ちた現代において、私たちが自分自身と対話するための、もっとも贅沢な儀式となるでしょう。

半年を待たずして3つ目の金字塔となるキャリバーGP9530を世に送り出すジラール・ペルゴの歩みには、目を見張るほどの力強さが宿っています。昨年10月のGP4800発表から続くこの驚異的な開発スピードは、オート・オルロジュリーの世界に対するこのメゾンの極めて意欲的な姿勢を雄弁に物語っていると言えるでしょう。伝統を守るだけでなく、常に革新的なアプローチで時計製造の地平を広げ続けるその情熱は、まさにマニュファクチュールの真髄を体現しています。
1820年代から受け継がれる高貴な複雑機構、ミニッツリピーターへの深い敬意から誕生したこのキャリバーは、開発から組立に至るすべての工程が自社内で完結されています。475個もの精密なパーツが織りなす透かし彫りの構造には、ミニッツリピーターとトゥールビヨン、そして最新の自動巻き機構が見事に共存しています。440時間という膨大な時間を費やして施される精緻な装飾と組立作業は、時を刻む道具を芸術品へと昇華させる神聖な儀式のようです。

ミニッツリピーター フライング ブリッジハイライト
- GP4800の衝撃からわずか6ヶ月という短期間で、マニュファクチュールは完全自社製の最高峰新型キャリバー、GP9530を完成させました。
- 共鳴の美しさを極限まで高めつつ、チャイム機能を備えたタイムピースの美的規範を塗り替えるべく、その構造は丹念に構築されています。
- 30m防水を叶える独創的なスライドピースを備えたマイクロローターが、実用性と審美性の新たな基準を打ち立てています。
- 熟練の職人が440時間以上を捧げて組み上げた475個のパーツには、作り手の誇りであるイニシャルが刻まれています。

18世紀後半から脈々と受け継がれてきた叡智と、21世紀の最先端技術が幸福な結婚を果たした結果、このキャリバーGP9530は誕生しました。ジラール・ペルゴが誇るチャイム機能への深い造詣が、ミニッツリピーター・フライング・ブリッジという形でアバンギャルドな結実を見ています。この意欲作は、メゾンが歩んできた長い歴史に、未来という名の新しい季節をもたらす存在になると感じられます。
音の純粋さや空間への広がりを徹底的に追求し、音響的な感動を最大化するために、この新しいキャリバーには技術と美学の両面から細やかな配慮がなされています。完璧なまでのシンメトリー構造は、機能がそのまま美しさに直結しており、それぞれの部品が放つ輝きを一層際立たせています。耳で聴く悦びと目で愛でる愉悦が一つに溶け合うような体験は、身に着ける人の日常を豊かな充足感で満たしてくれるはずです。
1800年代半ばからこのメゾンを象徴してきたスリー・ブリッジの意匠が、オープンワークを施した現代的な解釈によって見事な変貌を遂げました。キャリバーGP9530では、ムーブメントの後方に3つ目のブリッジを配することで、伝統的な美学に瑞々しい息吹を吹き込んでいます。アロー型ブリッジが示すその鋭い造形は、歴史に敬意を払いながらも、未来の時計界を力強く見据えるこのメゾンの揺るぎないアイデンティティを象徴しています。
18世紀後半の黎明期から培われてきた職人たちの知見と、21世紀の緻密な計算が共鳴し、キャリバーGP9530という至高の表現へと辿り着きました。ジラール・ペルゴが積み重ねてきた専門技術は、時の流れとともに風化することなく、むしろ新しい感性を取り入れることで、より深みのある洗練へと向かっています。

複雑なムーブメント開発において卓越した技量を誇る職人たちは、直径43.55mm、厚さ10.75mmという限られた空間に、2つのグランド・コンプリケーションと革新的なマイクロローター式自動巻き機構を収めるという離れ業を成し遂げました。この緻密な構成は、技術的な限界に挑み続けるマニュファクチュールの不屈の精神を証明するものであり、時計愛好家たちに驚きと感嘆を与える要となるでしょう。
ジラール・ペルゴのDNAに深くとどまるチャイム機能搭載時計
人類にとって時間を「聴く」という行為は、古の時代から大切に守られてきた優雅な習慣のひとつです。18世紀末、懐中時計に備えられたベルの音色が、ゴングとハンマーによる洗練された装置へと進化を遂げた瞬間から、ミニッツリピーターの真の歴史が始まりました。その伝統的な動作原理を現代へと繋ぎ、究極の音色を追い求める探究心こそが、現在のジラール・ペルゴの時計作りを支える背骨となっています。
若き日のジャン=フランソワ・ボット(1772-1837)は、あふれる好奇心とともに、当時の技術が秘める未知の可能性を貪欲に探究した先駆者でした。ジュネーブが生んだこの稀代の時計職人は、早くから時刻を音で知らせるチャイム機構の開発に情熱を注ぎ、その才能を花開かせています。エングレービングや宝飾、さらには金細工の修業で磨かれた彼の美意識は、複雑な機構に芸術的な命を吹き込むための確かな礎となりました。
機械工学への深い敬意と芸術家としての感性を融合させたボットは、オートマトンの世界に魅了され、時計製造と宝飾、さらには芸術工芸をひとつに結びつけました。彼が生み出したオルゴールや歌う鳥といった驚異の作品群は、世界中の審美眼を持つ人々を虜にし、彼の名を不動のものにしています。しかし、ボットの本質は単なる技術者には留まりません。分業が当たり前だった時代に、設計から装飾までをひとつの場所で行う統合型マニュファクチュールという概念を打ち立てた彼は、現代の高級時計製造の在り方を予見した偉大な企業家でもありました。
ジラール・ペルゴというメゾンは、この高潔な精神を継承し、現在に至るまでその理念を貫き通しています。ミニッツリピーターをはじめ、カテドラルやカリヨンといった多様なチャイム機構の開発に挑み、自らの作品を研ぎ澄ませてきました。19世紀、コンスタン・ジラールとその息子が到達した卓越した技術は、アラームやグランドソヌリ、さらには永久カレンダーを組み合わせた傑作の数々を生み出し、メゾンの名声を確固たるものにしています。
1996年、ジラール・ペルゴは歴史的な一歩として、ミニッツリピーターとトゥールビヨンを融合させた腕時計を発表しました。ブランドの根幹に流れる超複雑機構の系譜は、20世紀という新しい時代に合わせ、防水性能を備えた腕時計へと姿を変えています。小型化という制約の中で、かつての懐中時計が奏でた豊かな音響をいかに再現するかという課題は、エンジニアたちの創造性を刺激し、新たな音響開発の扉を開く契機となりました。
4つの音色で美しい旋律を奏でるウェストミンスター・チャイムを搭載したオペラ・コレクションは、限られた名門マニュファクチュールのみが到達し得る頂を象徴しています。極めて繊細なパーツがひしめき合うムーブメントは、一瞬の妥協も許されません。何度も組み立てとテストを繰り返し、気の遠くなるような微調整を重ねることで初めて、完璧な調和が生まれます。熟練の職人たちが注ぐ執念にも似た情熱が、タイムピースに魂を宿すのです。
古より続く時間を聴くという贅沢な習慣を、ジラール・ペルゴは現代という鏡に映し出し、新たな価値を与え続けてきました。2世紀を超える長い年月をかけて、このメゾンはチャイム機構を技術と美学の両面から磨き上げ、時代を超越する表現へと昇華させています。ひとつひとつの作品は、先人たちの遺産と21世紀のエンジニアリングが美しく交差する地点であり、私たちが時を刻むことの歓びを再確認させてくれる聖域のような存在です。
音響に特化した技術革新の凝縮された組み合わせ
キャリバーGP9530の設計思想において、何よりも優先されたのは至高の音響性能を追求することでした。チャイム機構とトゥールビヨン、そしてマイクロローターによる自動巻き機能を、贅沢に透かし彫りを施したムーブメント内に同居させたその構造は、現代の時計製造における最高峰の建築物と呼ぶにふさわしいものです。
雑味のない純粋な音色を求めて歩んできた道のりは、この最新キャリバーにおいて新たな次元へと到達しました。あらゆる技術的な選択は、最終的に奏でられる音の美しさを最適化すること一点に集約されています。ジラール・ペルゴの歴史において、チャイム機能の進化は常にブランドの誇りであり、今回の開発はその物語を次の章へと進める決定的な転換点となりました。
不要なノイズを極限まで排除し、純粋な振動だけをケース全体へ伝えるために、地板とブリッジには軽量で剛性に優れたチタンが採用されています。この振動を逃さず、ミニッツリピーター・フライング・ブリッジのローズゴールドケースへと響かせるため、地板はケースに直接固定される特殊な手法がとられました。ケースの両面に配されたドーム型サファイアガラスは、文字盤側でハンマーが打ち鳴らす透明感に満ちたメロディを優雅に増幅し、聴く者の心を震わせる響きを創り出しています。
キャリバー GP9530 の開発の中心にあるのは音響性能。このキャリバーは時計製造構造の傑作なのです。
音の透明感を徹底して追求するため、ゴングとゴングスタッドを単一の金属片から削り出すという贅沢な手法がとられました。これにより不純なノイズの介入を許さず、本来の響きだけが空間に放たれます。さらに遠心力を用いた打撃調整装置をムーブメントの背面へと移設したことで、視覚的な美しさと音響的な純粋性が高められました。ホワイトゴールド製のマイクロローターが完全な静寂を保ちながら振動する様は、このメゾンが到達した究極の調和を象徴しています。
キャリバーに施された精緻な透かし彫りは、単に内部を覗かせるための演出ではなく、音響効率を最大化するための論理的な選択です。軽やかなオープンワーク構造によってケース内の反響が遮られることなく伝わり、共鳴の美しさが最大限に引き出されています。光が透過するほどに研ぎ澄まされたその構造体は、視覚的な軽やかさと、耳を打つ豊潤な音色という、感性を揺さぶる二重奏を奏でるでしょう。
新たなモノブロックのミドルケースにシームレスに組み込まれたアロー型のスライドピースは、ジラール・ペルゴらしい革新性を象徴するパーツです。この一体感のある構造は、チャイムを作動させる滑らかな操作感をもたらすだけでなく、複雑機構の時計としては驚異的な防水30メートルという高い信頼性を実現しました。機能と意匠がひとつに溶け合うその佇まいは、まさに現代のハイ・ウォッチメイキングの理想像と言えます。

伝統と現代が出会うとき
卓越したムーブメント製造で名を馳せるジラール・ペルゴは、19世紀半ばに誕生したラ・エスメラルダのスリー・ゴールドブリッジ以来、デザインの領域でも唯一無二の地位を築いてきました。機能そのものを美の主役へと押し上げたその哲学は、時を超えて本作にも脈々と流れています。各パーツの仕上げに施された対称性と洗練されたバランスは、このメゾンが歴史の中で培ってきた不変の審美眼を映し出す鏡のようです。
ピンクゴールドで彩られた3つのフライングブリッジは、重力から解き放たれたかのような浮遊感をムーブメントに与えています。ケースバックにおいても、香箱と自動巻き機構が完璧な対称を成すように配置され、表裏どちらから見ても破綻のない美しさが貫かれました。この徹底したバランスへのこだわりが、複雑機構という知性の塊を、エレガントな芸術品へと昇華させているのです。

このタイムピースを完成へと導いた職人への敬意として、キャリバー内にはその者のイニシャルを刻んだプレートがさりげなく添えられています。手作業で丹念に磨き上げられた1,340箇所もの面取り面は、光を捉えて複雑な陰影を描き出し、時計という小宇宙に無限の奥行きを与えています。作り手の魂が宿るそのシグネチャーは、所有する喜びをより深く、特別なものにしてくれるに違いありません。
19世紀以来の伝統である竪琴型のトゥールビヨン・ケージは、秒を刻むスモールセコンドとしての役割を担い、静かに、しかし力強く鼓動しています。ハンマーからゼンマイ、そして新開発のスライドピースに至るまで、随所に配されたアロー型の先端形状は、マニュファクチュールのDNAが世代を超えて受け継がれている証です。過去の遺産を現代の技術で磨き上げたこのムーブメントは、ジラール・ペルゴが未来へ繋ぐ、現在進行形の伝説となることでしょう。
ムーブメント
リファレンス:GP09530-2198
機械式自動巻き自社製ムーブメント、ホワイトゴールド製マイクロローター直径:43.55 mm (17’’’)
厚さ:10.75 mm
振動数:21,600 振動/時 (3 Hz)部品数:475
石数:47
パワーリザーブ:約 60 時間
機能:ミニッツリピーター、トゥールビヨン、時、分、トゥールビヨン上にスモールセコンド

ミニッツリピーター フライング ブリッジ
リファレンス 99840-52-2013-5CC
税込予価 8,739万8,300円
ケース
素材:ピンクゴールド
直径:46.00 mm
厚さ:17.90 mm
風防:ボックスタイプの無反射加工サファイアクリスタル
ケースバック:ボックスタイプの無反射加工サファイアクリスタル
ダイヤル:ピンクゴールド製インナーベゼルリング青色発光蓄光
塗料がコーティングされたアプライドアワーマーカー
針:青色発光蓄光塗料がコーティングされた透かし彫りのピンクゴールド製針
防水性:30 m(3 気圧)
ストラップ
素材:ブラックラバー 、ファブリック仕上げ
バックル:ピンクゴールド製トリプルフォールディングバックル
【Editor's View】
ジラール・ペルゴが今回示したのは、複雑機構とは単なる技術の誇示ではなく、人の感性に訴えかける「情緒の結晶」であるという事実です。ミニッツリピーター フライング ブリッジが奏でる音色は、ローズゴールドのケースとチタンの地板という異素材の共鳴が生んだ、現代における最高峰の調べと言えるでしょう。透かし彫りによってあらわになったムーブメントは、まるで緻密なレースのように繊細でありながら、アロー型ブリッジが持つ力強さが全体の印象を引き締めています。性別や時代を問わず、本質的な美しさを解する人々にとって、この時計は単に時を知るための道具を超え、自らの美意識を体現する、この上なく頼れる味方となるはずです。
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