2025.10.13
カテゴリ: 新作
フェンディ「FENDI 925」スターリングシルバーで再構築されたメンズスタイルの輪郭
メンズジュエリーが持つ表現力に、新しい地平が開かれようとしています。フェンディの最新コレクション「FENDI 925」は、素材としてのスターリングシルバーに、貴石の世界で培った美意識を重ね合わせ、彫刻的でありながら実用的なジュエリーへと昇華させました。フェンディらしい精緻なクラフツマンシップと造形の妙が融合したこのシリーズは、現代を生きる男性たちの装いに静かな強さと華やぎを添えます。今、ジュエリーはファッションの一部としてだけでなく、自分を語るひとつの言語へと変わりつつあるのです。
2025-26年秋冬メンズコレクションの一環として、フェンディ(FENDI)は新たにスターリングシルバーを主軸としたメンズジュエリー「FENDI 925(フェンディ 925)」を発表しました。このラインは、ブランド創設100周年という節目にふさわしく、ジュエリーというカテゴリーを超えて現代の男性のスタイル表現に新たな選択肢を提案します。ハイエンドな宝飾の世界観をベースに据えながらも、過剰な装飾性に頼らない研ぎ澄まされたデザインは、フォーマルにもカジュアルにも自在に溶け込む柔軟さを備えています。時代性と実用性が交錯する今、ジュエリーは自己演出の要となる存在へと進化しています。
本コレクションの創造を担ったのは、ジュエリー部門のアーティスティック ディレクター、デルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)。彼女は自身のルーツであるハイジュエリーの知見を活かし、スターリングシルバーに対して宝石のような深みと存在感を与えるアプローチを試みました。彼女の手にかかることで、硬質な素材であるシルバーがどこか有機的な温度を帯び、装いの一部として自然に馴染むジュエリーとして再構築されています。素材とコンセプトの間に繊細な緊張感を生み出すその手腕は、今後のメンズジュエリーの在り方に新たな基準を示すものといえるでしょう。
「FENDI 925」にラインナップされているのは、ペンダント、チェーンネックレス、ブレスレット、バンドリング、そしてシングルピアスなど多岐にわたります。これらのアイテムには、ダイヤモンドや貴石で見られるカットやセッティングが巧みに取り入れられており、見た目の美しさだけでなく、フォルムとしての完成度も追求されています。また、フェンディの象徴である「FF」ロゴをアイコニックなアクセントとしてあしらうことで、ブランドのアイデンティティが確かな軸となっています。クラシカルなダイヤモンドカットや洗練されたベゼルセッティングをシルバーで再解釈するこの手法は、視覚的な驚きと構築的な美を両立させるフェンディ独自の言語といえるでしょう。こうしたディテールは、ファッションに精通した大人の男性が日常的に身につけたくなる洗練を体現しています。
このコレクションにおいてフェンディは、スターリングシルバーという素材に対して新たな物語を与えることに成功しています。硬質で無機質に捉えられがちなこの金属に、遊び心や革新性、そしてクラフツマンシップが注ぎ込まれることで、動きと輝きを持つ表情豊かなジュエリーへと変貌しています。そのデザインは、直線と曲線が共存するダイナミックなフォルムを持ち、視覚的な重厚感と実際の軽やかさがバランスよく設計されています。こうしたアプローチは、感性を大切にしながらもリアルクローズとの相性を重視する男性たちにとって、新たな選択肢となるはずです。










本コレクションは、フェンディ直営店および公式オンラインストアfendi.comにて販売中です。
【Editor's View】
「FENDI 925」は、フェンディが誇るクラフツマンシップと革新性を、素材としてのスターリングシルバーに凝縮したジュエリーコレクションです。そこには、単に装飾を目的とするのではなく、個性と感性をさりげなく際立たせたいと願う現代の男性たちに向けたメッセージが込められています。スーツの袖元にも、Tシャツの胸元にも寄り添うデザインは、日常を美しく彩るツールとしての可能性を感じさせます。ブランド創設100年の歴史を踏まえつつ、未来を見据えたフェンディの姿勢が、このジュエリーに確かに宿っています。
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