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バーバリー が紡ぐロンドンの物語、アウターウエアの伝統を讃える新作ショートフィルム

英国の空は、いつも気まぐれです。霧と雨、そしてその合間に差し込むやわらかな光。その移ろいこそ、バーバリーのアウターウエアが語り続けてきた物語です。165年以上にわたる伝統を背景に、今季バーバリーはショートフィルムシリーズ「It’s Always Burberry Weather : ロンドンからのポストカード」を発表。オリヴィア・コールマンの軽妙な演技とともに描かれるのは、現代のロンドンに息づく温度とユーモア。映像とファッションが一体となり、ブランドのヘリテージが新たな命を宿しています。

165年以上の歴史を誇るバーバリーのアウターウエアは、伝統を礎にしながら進化を続けています。ブランドに息づく革新性、クラフトマンシップ、そして冒険心を核に据えた今回の取り組みでは、短編動画シリーズをはじめ、没入型ポップアップやヘリテージを体現したウィンドウディスプレイを通して、象徴的なアウターウエアの新たな魅力を紹介しています。

ブランドの象徴でもあるアウターウエアの伝統を讃えるべく、バーバリーは俳優オリヴィア・コールマンを起用。監督は『恋におちたシェイクスピア』などで知られるジョン・マッデン。彼の手により、4本のショートフィルムとキャストの着こなしを捉えたビジュアルが完成しました。英国映画界の名匠が切り取るロンドンの風景は、ブランドの精神を豊かに映し出しています。

【Youtube:バーバリー・ジャパンの投稿が表示されます】

フィルムでは、ロンドンを初めて訪れる旅人たちの物語が展開。彼らが街の人々と出会うさまを、コールマンが多彩なキャラクターとして演じ分けています。クリケット愛好家やフィッシュ&チップス店の店員といった登場人物たちが、ユーモアと温かみをもって描かれ、ロンドンの街角に息づく日常が伝わります。ダニエル・リーは「この作品は、ロンドンで出会う多様な人々のほんの一瞬を描いたもの」と語り、都市の多面性を見事に映しました。

物語を彩る観光客の役として、アメリア・グレイ、リウ・ウェン、ラッキー・ブルー・スミス、モナ・トゥーガード、タイソン・ベックフォードといった世界的モデルたちが出演。各エピソードを織り交ぜて構成されたメインフィルムは、軽快なテンポで展開しながら、バーバリーのアウターウエアが持つ個性とスタイルを多面的に表現しています。

<アウターウエア>

新作レインウエアは、伝統的なフォルムにモダンなエッセンスを加えたデザインが特徴。ヨークシャー産の撥水コットンギャバジンを用いた「キャッスルフォード」トレンチが再登場し、Aラインが美しい「フィッツロヴィア」コートもラインアップに加わりました。さらにメンズでは、1980年代のアーカイブから着想を得た「チェストウッド」がリラックス感のあるシルエットで復活しています。

「ベリーヒル」カーコートは、伝統的なレインコートにダウンの構造を組み合わせたデザインで、フィット&フレアの立体的なラインが印象的。「フロリストン」ジャケットは、クラシックなキルトジャケットをベースに、光沢ナイロンとコーデュロイトリムで現代的にアップデートされています。

アウトドアの要素を取り入れた「ケンジントン」トレンチなど、ヘリテージスタイルも進化を遂げています。起毛加工を施したテクニカルカシミアが柔らかな風合いを生み、ウール素材で再解釈した「ベルモント」トレンチケープが新鮮な印象を添えます。加えて、ヘリンボーンウールを用いたベルト付きのダブルブレストコートも登場し、英国らしいエレガンスを再定義しています。

今季はアウターの選択肢がさらに広がり、アビエイタージャケットがラペルにムートンをあしらったデザインで登場。ウール混のボンバージャケットは、日常の装いにさりげない上品さを加えます。また、バーバリーチェックやコーデュロイで仕立てたパファージャケットは、ウイメンズにワインレッド、メンズにトリュフブラウンなど、深みのある色彩で展開されます。

カラーはブランドを象徴するバーバリーベージュを中心に、キャメル、ネイビー、ブラック、マホガニー、トワイライトブルーなど多彩に構成。ニュートラルなクラムやアイスを加えることで、フレッシュで現代的な印象を与えています。

<キャストの着用ルック>

■オリヴィア・コールマン:ベージュの「キャッスルフォード」トレンチコート 
■アメリア・グレイ:マホガニーの「フロリストン」キルティングジャケット 
■リウ・ウェン:クラムベージュの「フィッツロヴィア」トレンチコート 
■ラッキー・ブルー・スミス:トリュフブラウンのバーバリーチェック「スノードン」パファージャケット 
■モナ・トゥーガード:アイスカラーの「ベリーヒル」パデッドカーコート 
■タイソン・ベックフォード:クレイブラウンの「チェストウッド」トレンチコート

<ヘリテージから着想を得たポップアップ>

創業者トーマス・バーバリーの精神に立ち返り、ブランドは鉄道の旅やその冒険心から着想を得たポップアップを世界各地で展開します。列車でロンドンへ帰る瞬間の高揚感と郷愁をテーマに、ブランドの原点を再び呼び覚ます試みです。

Winter 2025ショーにインスピレーションを受けたポップアップの空間は、歴史ある駅舎のインダストリアルな造形と、アーツ・アンド・クラフツの繊細な意匠を融合。チーフ・クリエイティブ・オフィサー、ダニエル・リーによるボヘミアンな感性が、旅の情緒を豊かに描き出しています。アジアの一部店舗では、チケットブースやキオスクを備えた駅を思わせるテーマ空間が展開されています。

さらに、1930年代にヘイマーケット旗艦店で使用されていた時計が修復され、本社ホースフェリー・ハウスに再設置されました。金箔や鋳鉄、ドイツ製オパールガラスで構成されたこの時計は、ブランドの歴史を静かに語る存在。レプリカも選定されたポップアップ店舗で展示され、時間とともに歩んできたバーバリーの物語を象徴しています。

クリエイティブ・ディレクション:ダニエル・リー
アーティスティック・ディレクション:Lane & Associates
ディレクター:ジョン・マッデン
フォトグラファー:ドリュー・ヴィッカーズ


【Editor's View】
「It’s Always Burberry Weather」シリーズは、ブランドの本質を映す映像作品として、ヘリテージと現代性の融合を見事に体現しています。ダニエル・リーが描くのは、伝統を尊重しながらも常に新しい解釈を試みるバーバリーの姿です。ロンドンという多面性を持つ都市を背景に、アウターウエアが単なる防寒具ではなく、記憶や感情を映す象徴として語りかけてきます。その表現は、クラシックとモダンの境界を軽やかに越え、今の時代にふさわしいエレガンスを提示しています。














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