2026.11.06
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ブシュロン 伊勢丹新宿店を刷新、パリのヴァンドーム広場本店と日本の美意識が響き合う新ブティック
ジュエリーを選ぶ場所にも、ブランドの美意識は表れます。照明や家具、素材の組み合わせ、スタッフと向き合うテーブルの形まで、空間を構成する一つひとつの要素が、作品との出会い方を変えていきます。1858年に創業したブシュロンが伊勢丹新宿店に新たに設けたブティックでは、パリの歴史的な本店を起点に、日本の素材や現代アートを取り入れた空間づくりを展開。アール・デコの幾何学的な造形に、漆芸や繊細な色彩を重ねています。メゾンが受け継いできた自由な創造性と、訪れる人を家族のように迎えるおもてなしの精神。その両方を感じられる新しいジュエリー空間です。

東京・新宿の現代的な空気と、パリのメゾンが受け継ぐ美意識。その接点として生まれ変わったのが、2026年11月4日(水)に移転リニューアルオープンした「ブシュロン 伊勢丹新宿店」です。伊勢丹新宿店本館4階の同フロア内で売場面積を広げ、ゆとりあるブティックへと刷新されました。掲げるテーマは「アール・デコと日本様式」。幾何学的な造形を基調に、繊細な色彩と上質な素材を組み合わせ、東京のモダンな感性とパリのエスプリが交わる空間を形づくっています。
ブシュロンが大切にする「ファミリースピリット」は、ジュエリーの展示方法だけでなく、訪れる人を迎える空間の設計にも息づいています。顧客とスタッフがショーケースや家具を挟んで向かい合う従来の接客スタイルから離れ、自然な会話が生まれるよう、今回のブティックでは円形テーブルを採用しました。互いの表情を見ながらコレクションを選べる配置は、家に招かれたような居心地を生み出すための工夫です。さらに、ヴィンテージ家具やアートピースを組み合わせることで、均質な店舗空間ではなく、住まいのような温もりと個性を感じさせる場に仕上げています。
ブティックの顔となるファサードには、パリ・ヴァンドーム広場26番地にあるメゾン本店の建築様式を手掛かりにしたデザインを採用しました。表面の片側にはブシュロン グリーン、もう片側にはミラー仕上げを施したメタルプリズムを連ね、光の当たり方によって反射の表情が変わる構成です。そのきらめきはダイヤモンドのファセットを思わせ、メゾンを象徴するグリーンを印象づけます。細かなプリズムの連なりには、ブシュロンのデザインコードであるグログランのイメージも重ねられています。正面に設けた2つのディスプレイはアイコンコレクションを紹介し、視線を店内へと導きます。内部にもブラックのモールディングやメタルのディテール、シンメトリーな構成を取り入れ、外観から続く幾何学的なリズムを保っています。
エントランスでは、中央のショーケースを取り囲むように、異なる素材と色彩が重なり合います。背面に広がるのは、細かな素材を放射状に組み上げたストローマルケトリー。アール・デコを象徴する幾何学的な広がりが、展示されたジュエリーへ視線を集めます。一方、淡いピンクのシルク壁紙を張ったニッチは、空間に柔らかな色調を加える存在です。足元の巾木やドア枠には深いグリーンの大理石を用い、ヴァンドーム広場26番地の本店を連想させる色彩を取り入れました。壁に飾られた本店の写真も、パリと東京を結ぶメゾンのヘリテージを伝えています。接客スペースでは、大理石のロングカウンターを囲むスツールに、ブラックとゴールドの幾何学模様を織り出したジャカードや深紅のベルベットを採用。さらに、チェアには光沢のあるサテンリボンを織り込んだ特注ジャカードを張り、床には淡いセラドングリーンのカーペットを敷きました。石や織物の質感を重ねながら、色彩の調和を丁寧に整えたインテリアです。
ブティックの奥に設けられたVIPサロンでは、日本の伝統的な素材とアール・デコのグラフィカルな造形が、より印象的なかたちで出会います。壁面を彩るのは、メタリックな赤の輝きを帯びた日本の壁紙。そこにロッソ・レバント大理石のモールディングを組み合わせ、ベルベットのソファには太陽のモチーフを描きました。ブラック、バーガンディ、ゴールドを配したジャカードのアームチェアも加わり、深みのある色彩と幾何学模様がサロンの表情をつくります。空間にもうひとつの視点をもたらすのが、東京を拠点に活動する現代アーティスト、田代 璃緒氏の「Ethos l'Humanité」シリーズです。漆、銀粉、リネンを用いた鮮やかな赤の作品では、伝統的な日本の漆芸が現代的な幾何学フォルムへと再構成されています。日本の手仕事とブシュロンの創造性が交差するこのアートは、ジュエリーと美術作品を同じ視線で楽しめるサロンの個性を際立たせています。
ブシュロン 伊勢丹新宿店
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
伊勢丹新宿店 本館4階
電話番号:03-5368-0780(直通)
取扱商品:ジュエリー 、 ウォッチ 、 ブライダルコレクション
営業時間:伊勢丹新宿店の営業時間に準ずる
ブシュロン オフィシャルサイト
https://www.boucheron.com
ブシュロン クライアントサービス
TEL 0120-230-441
【Editor's View】
ブシュロンの歴史は、1858年にフレデリック・ブシュロンがパリのパレ・ロワイヤルにブティックを開いたことから始まります。織物商の家に生まれた彼は、ジュエリーを宝石の価値だけで捉えるのではなく、身に着ける人の自由や使いやすさにも目を向けました。1879年には留め具を使わずに着用できる「クエスチョンマーク ネックレス」を発表。1893年には、ハイジュエラーとして初めてヴァンドーム広場にブティックを構えました。広場の中でも日当たりのよい26番地を選んだ理由には、自然光によってジュエリーを美しく見せるという考えがありました。この本店は、単に商品を並べる店舗ではなく、顧客を友人のように迎える家として設計されてきました。円形テーブルを囲んで会話を楽しむ接客スタイルや、現代アートとアンティーク家具を組み合わせたインテリアも、その思想を具体化したものです。今回の伊勢丹新宿店は、この「ファミリースピリット」を日本の美意識と結び付けています。アール・デコの幾何学的な造形に、シルクや大理石、漆芸といった異なる素材を組み合わせることで、パリの本店から受け継いだコードを東京の空間へと展開しました。一族4世代にわたり自由な精神とスタイルを受け継いできたメゾンにとって、伝統を守ることは過去の意匠を反復することではなく、新しい文化や表現と出会いながら創造性を広げることでもあります。新ブティックは、ブシュロンの歴史と日本の工芸が出会う場所として、その姿勢を空間全体で表現しています。
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