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タグ・ホイヤー 最先端カーボン技術による「TH-カーボンスプリング」、機械式時計の新時代を告げる

「未来の機械式時計は、どんな姿をしているのか?」その問いに明確な答えを示したのが、タグ・ホイヤーの新技術「TH-カーボンスプリング」です。500年にわたり続いてきた時計史の流れを変える存在として、磁気に強く、衝撃に耐え、軽さで精度を高めるという革新を実現。しかもその舞台に選ばれたのは、ブランドを象徴する「モナコ」と「カレラ」。伝統と先端技術が手を取り合った瞬間、そこに広がるのは単なる機能の進化を超えた、新しいラグジュアリー体験です。時計を愛する人にとって、今作は「精度と美学の未来」が手首に宿ることを意味しています。

タグ・ホイヤー 最先端カーボン技術による「TH-カーボンスプリング」、機械式時計の新時代を告げる

タグ・ホイヤーは、機械式時計の常識を塗り替える自社開発技術「TH-カーボンスプリング」を公開しました。約500年に及ぶ時計製造の歴史に、新たな章を差し込むことを狙ったオシレーターで、耐環境性と長期安定性を大きく引き上げます。構想から製造まですべてをタグ・ホイヤー ラボが担い、約10年の検証を経て完成させた点に、この技術の確度が表れています。日常で避けにくい温度差や磁気、衝撃への強さが増すことで、ユーザーは装いとシーンを選ばず安心して身に着けやすくなります。

このブレークスルーは、時計師やエンジニアが約10年にわたり物理的制約に挑み続けた軌跡の結晶です。困難を更新するたびに設計を磨き、ついにブランドの進化速度を一段押し上げる解を得ました。4月のWatches and Wonders Genevaで掲げた新キャンペーン「Designed to Win」は、その姿勢を端的に語ります。技術と物語が同じ方向を向くとき、プロダクトは日々のスタイルに説得力を帯びます。

時計製造史に燦然と輝く新たなマイルストーン

近代的な機械式の基盤は、1675年にクリスティアーン・ホイヘンスが発明したテンプとヒゲゼンマイの組み合わせにあります。髪の毛のように細い螺旋が振動を制御可能にし、精度と携帯性を飛躍させました。以後350年、この原理が時計製造の骨格を形づくってきました。TH-カーボンスプリングは、その骨格を受け継ぎながら現代の生活圏に合わせて性能を最適化するアプローチです。歴史の文脈を理解するほど、今回の刷新が実用面でどれほど意味を持つかが見えてきます。

ただし、オシレーターの歴史は課題との往復でもあります。初期は鉄を主成分とする鋼が使われ、衝撃や温度変化、磁気に弱いという弱点を抱えていました。20世紀に耐食性に優れた特殊合金が台頭し、さらに四半世紀前にシリコン製ヒゲゼンマイが登場して日常性能が大きく改善します。スマートフォンやバッグの留め金など磁気源が身近に増えた現在、耐性の底上げはユーザーにとって現実的な価値です。

では、次は何が起こるのか――。

タグ・ホイヤー ラボは、その延長線上で微修正を重ねるのではなく、発想の根本から再構築する道を選びました。ホイヘンスの発明から350年目の今年、ブランドは「TH-カーボンスプリング」で新章を宣言します。既存技術の改善にとどまらない選択は、機能のための機能ではなく、都市生活でストレスなく使える時計という明確な用途に直結します。

時計史を変えるタグ・ホイヤーの新作、カーボン技術「TH-カーボンスプリング」搭載クロノグラフ

ひたむきな努力を続けた10年間

開発のスタートは約10年前。理論を実装へと移す過程は長く、実機で完全に機能させるまでに9年の粘り強い改良が求められました。挫折が幾度も訪れ、計画を畳みたくなる局面もあったといいます。それでも開発を止めなかった結果、耐環境性と安定性に関わる要素を一つずつ潰していくロードマップが描けるようになりました。ユーザー視点で見れば、長く使うほど価値が積み上がる設計思想が裏づけられたことになります。

タグ・ホイヤーは失敗を失点として扱わず、次の実験条件を得る材料として整理しました。成功にあと一歩で届かなかった試行からも学びを抽出し、設計は少しずつ洗練されていきます。ブランドの粘り強い開発文化は、購入後の安心感に直結します。見えない工程に投資してきた背景は、所有体験の静かな満足度を押し上げます。

転機は2019年に訪れました。市場に展開した一つの解決策は、タグ・ホイヤーの厳格な精度基準には届かなかったものの、改善すべき点を可視化する役割を果たします。そこからさらに6年、集中的な開発で追加工程を特定し、ヒゲゼンマイの耐環境性と長期安定性を引き上げました。段階的に成熟させたプロセスは、ファンにとって「熟度の高い最終形が届く」という期待につながります。

数千時間のテストを経て、量産が可能であること、実機への組み込みに耐えること、そしてタグ・ホイヤーの5年保証の要件を問題なく満たすことが実証されました。保証という具体的な指標は、ユーザーが購入判断で重視する信頼性の裏付けです。長期視点で使えることが明確であれば、ワードローブの核となる一本として選びやすくなります。

結果として、約10年の歳月は「目標を達成する」段階にとどまらず、信頼性と一貫性、そしてアヴァンギャルドな計時精度を併せ持つヒゲゼンマイを形にしました。タグ・ホイヤーがうたう新時代は、スペック表の数字以上に、日常で迷いなく着用できる安心と、語れる革新性という二つの満足をもたらします。ファッションとしての佇まいと、時間計測機器としての本質が同居する点が、今回の技術の差別化ポイントです。

タグ・ホイヤーのテクニカルディレクターであるエマニュエル・デュパは、開発の過程を次のように語っています。掲げられた目標は極めて複雑で、成功と同じ数だけ失敗も経験したといいます。直感的なひらめきから出発し、仮説を立て、試作と検証を繰り返す。その一つひとつが成果であり、時に仮説を裏づけ、時に打ち破ることもあったそうです。近道は存在せず、最後まで頼れるのは科学的な検証とチームの粘り強さだけだったという言葉に、ブランドの開発姿勢が凝縮されています。

さらに彼は、9年にわたる歳月をこの挑戦に捧げてきたと振り返ります。その結果は高精度な時計製造の新章を切り開くと同時に、タグ・ホイヤーの歴史におけるアヴァンギャルド精神を改めて示すものとなりました。愛用者に提供される日常的な性能向上は、ブランドにとって大きな誇りであり、ユーザーにとっても信頼を裏づける要素となります。

TH-カーボンスプリングがもたらす3つの性能向上

このTH-カーボンスプリングは、タグ・ホイヤーが独自に研究開発し特許を取得したもので、3つの明確な利点を持っています。磁気に影響されにくい点、衝撃への耐性、そして軽量性による高い精度です。

まず注目すべきは“非磁性”という特性です。スマートフォンやイヤホンなど磁気を発する機器に囲まれて生活する現代において、これは時計にとって極めて重要な性能です。磁気が精度を狂わせたり、最悪の場合は動作を止めてしまうリスクを軽減することで、ユーザーは安心して着用できるようになります。

次に、優れた耐衝撃性です。扉を閉める、手を打つといった日常の小さな動作でさえ機械式時計には負担となり得ますが、この新技術はそうした影響を和らげます。都市生活やアクティブなライフスタイルに寄り添う耐性は、多忙な現代人にふさわしい設計です。

そして、カーボンの軽さによって慣性が抑えられ、計時の精度が向上する点も特筆すべきでしょう。装着時の心地よさと時計本来の性能が高い次元で両立しており、デザイン性と機能美の両方を求める人々に強く訴えかけます。

タグ・ホイヤーが10年かけて開発した新技術、TH-カーボンスプリングを搭載した限定モデル登場

タグ・ホイヤー ラボにとっての至福の瞬間

この技術の物語もまた、唯一無二の価値を放ちます。TH-カーボンスプリングはスイスに拠点を構える「タグ・ホイヤー ラボ」で完全に自社開発されたものです。従来「インスティテュート」と呼ばれていたこの拠点は、素材や機械技術における数々の革新を世に送り出してきました。その系譜に連なる今回の成果は、ブランドのイノベーション文化の結晶といえるでしょう。

さらに、この技術は開発から製造に至るまで自社で一貫して行われています。垂直統合されたスイスの製造ネットワークを最大限に活用し、すでに1件の特許が承認、残る3件も審査段階にあります。これは単なる試作段階ではなく、長期的に市場へ提供できる持続的技術であることを意味しています。

10年近い開発の道のりを経て実現したこの成果は、並外れた精神力の証です。新作は「Designed to Win(勝利のために)」というブランドの哲学を体現する存在であり、所有すること自体がラグジュアリー体験の延長となります。ユーザーは性能だけでなく、その背景にあるストーリーを身にまとうことになるのです。

カーボン技術が切り拓く勝利のデザイン

そして、この革新的な技術の最初の舞台に選ばれたのは「タグ・ホイヤー モナコ」と「タグ・ホイヤー カレラ」です。モータースポーツの歴史とともに歩み、半世紀以上ブランドの象徴であり続けた2モデルに、新世代のオシレーターを搭載することは必然ともいえます。これにより両モデルは、伝統を継承しつつも未来を拓く存在へと昇華しました。愛好家にとっては、ただのアップデートではなく、新しい時計史の幕開けを手元で感じられる逸品となっています。

今回発表された「タグ・ホイヤー モナコ フライバック クロノグラフ TH-カーボンスプリング」と「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン エクストリームスポーツ TH-カーボンスプリング」は、それぞれのデザインコードに、革新的なTH-カーボンスプリングの物語を落とし込んだモデルです。いずれも伝統的なスタイルを持ちながら、未来を切り開く存在として仕上げられています。時計愛好家にとっては、技術革新と美学が共存する象徴的な2本といえるでしょう。

両モデルのケースには、タグ・ホイヤーが先駆的に取り入れてきたカーボンファイバーを採用。軽量性や外部からの影響に強い耐性を持ち、さらにモータースポーツと深い関わりを持つ素材であることから、ブランドの過去と現在を橋渡しする役割を果たしています。ファッション誌の読者にとっては、スポーツの持つスピード感と時計製造の精緻さが融合した、日常を格上げするディテールとして響くはずです。

さらに、フォージドカーボン製のダイヤルには独自の装飾が施され、まるで渦を巻くような模様が立体的に浮かび上がります。この意匠は自然界の力強さを感じさせ、同時に唯一無二の存在感を放ちます。アートピースのような個性を求めるユーザーにとって、他にはない選択肢となるでしょう。

タグ・ホイヤー新技術「TH-カーボンスプリング」搭載、モナコ&カレラ最新クロノグラフ登場

機械式時計の新時代を告げるタグ・ホイヤー「TH-カーボンスプリング」初搭載モデルを徹底解説

タグ・ホイヤーが挑む革新、「TH-カーボンスプリング」採用モナコとカレラ限定モデルの魅力

あらゆるディテールにこだわって

モナコの新モデルでは視認性の高さに特化。ブラックゴールドで仕上げた針やインデックスにはホワイトのスーパールミノバ®が塗布され、昼夜を問わずクリアな読み取りが可能です。さらにリューズやプッシュボタンにもフォージドカーボンが使われ、ラグジュアリーとハイテク感が両立した仕上がり。精度とデザイン性の両方を重視する層にとって、理想的なクロノグラフとなるでしょう。

3時と9時位置のサブダイヤルを取り囲むブラックゴールドのリングや、ファブリック調のパターンを施したラバーストラップが全体を引き締めています。駆動するのは自社製キャリバーTH20-60で、フライバック機能付きの自動巻きクロノグラフ。約80時間のパワーリザーブを誇り、クロノメーター認定の信頼性を備えています。長時間の使用を想定する人にとって、実用性も魅力的なポイントです。

一方のカレラは、タキメータースケールを備えたフォージドカーボンベゼルと、スタイリッシュなブラックラバーのストラップで力強さを表現。内部には自社製キャリバーTH20-61を搭載し、クロノメーター認定済みの自動巻きトゥールビヨンクロノグラフで約65時間のパワーリザーブを誇ります。極限の精度と洗練を兼ね備え、特にスポーツシーンでの着用を想定した設計が光ります。

どちらのモデルも限定50本という希少性を持ち、シリアルナンバー入りの特別パッケージで届けられます。コレクターにとっては、所有そのものがブランドとの強いつながりを感じさせる特別な体験になるでしょう。

タグ・ホイヤーがポールポジションを獲得

TH-カーボンスプリングはゴールテープではなく、スタートの合図としてタグ・ホイヤーを新たなポジションへ導く技術です。これは単なる性能向上にとどまらず、毎日の使いやすさを追求した次世代の高性能時計への第一歩といえます。アヴァンギャルドなイノベーションとして、これからの展開に期待が高まります。

CEOアントワーヌ・パンは、この技術がブランドの165年にわたる挑戦の歴史に刻まれる重要な節目だと語ります。1つのアイデアを実現するために10年をかけるという執念は驚異的であり、「Designed to Win」という理念の真価を物語っています。そしてこれは到達点ではなく、新たな挑戦の始まり。すでに複数の関連技術が開発中であり、今後次々とブランドの高精度時計に採用される予定です。ユーザーにとっては、単に一本の時計を選ぶのではなく、進化の物語に参加するような体験になるでしょう。

タグ・ホイヤーが10年かけて開発した革新技術「TH-カーボンスプリング」

磁気耐性・耐衝撃性・軽量性を備えた「TH-カーボンスプリング」

タグ・ホイヤーが切り拓く未来、カーボン技術が生んだ「TH-カーボンスプリング」

タグ・ホイヤーが約10年をかけて開発した革新的技術「TH-カーボンスプリング」

<タグ・ホイヤー モナコ フライバック クロノグラフ TH-カーボンスプリング>

タグ・ホイヤー モナコ フライバック クロノグラフ TH-カーボンスプリング

タグ・ホイヤー モナコ フライバック クロノグラフ TH-カーボンスプリング 裏面


https://www.tagheuer.com/CBL5190.FT6313.html

CBL5190.FT6313 / 2,607,000円(税込予価)/ 2025年12月発売

TH20-60 / 自動巻 / ブラックカーボンダイヤル / ブラックフォージドカーボン製ケース / ケース径 39 mm / 100m防水 / ブラックラバーストラップ

<タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ エクストリーム スポーツ TH-カーボンスプリング>

タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ エクストリーム スポーツ TH-カーボンスプリング

タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ エクストリーム スポーツ TH-カーボンスプリング 裏面


https://www.tagheuer.com/CBU5091.FT6305.html

CBU5091.FT6305 / 6,132,500円(税込予価)/ 2026年Q1発売

TH20-61 / 自動巻 / ブラックカーボンダイヤル / ブラックフォージドカーボン製ケース / ケース径 44 mm / 100m防水 / ブラックラバーストラップ

www.tagheuer.com
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#TAGHeuer #タグホイヤー

お問い合わせ
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 
TEL : 03-5635-7030


【Editor's View】

タグ・ホイヤーが打ち出した「TH-カーボンスプリング」は、時計業界における技術革新のひとつの到達点であると同時に、新たな始まりを告げる存在です。磁気に強く、衝撃に耐え、軽量性によって精度を高めるという3つの特性は、日常生活で機械式時計を身につけるユーザーにとって非常に実用的な恩恵をもたらします。特に都市生活者やスポーツシーンでの着用を想定する層にとっては、これまで以上に安心して楽しめる相棒となるでしょう。

その革新を最初に纏ったのが「モナコ」と「カレラ」であることは象徴的です。ブランドの歴史を牽引してきた2つのモデルに新技術を搭載することで、タグ・ホイヤーは伝統と未来を橋渡しし、自らのアイデンティティを鮮明に打ち出しています。限定モデルとしての希少性はコレクター心をくすぐり、単なる所有ではなく「進化の歴史の一部を共有する」という特別な意味を与えてくれるはずです。

今回のリリースは、時計が精度を競う道具であると同時に、ライフスタイルや価値観を映し出す存在であることを改めて示しました。タグ・ホイヤーはラグジュアリースポーツウォッチの分野において、次の10年を決定づけるスタートを切ったといえるでしょう。
















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