2026.10.10
カテゴリ: キャンペーン
ディオール 2027年クルーズ コレクションのキャンペーン、新作バッグとエド・ルシェの作品が交差する最新ビジュアル
ハリウッドとアート、その二つの文化が交わる場所として、ロサンゼルス カウンティ美術館(LACMA)が舞台に選ばれました。ディオールの2027年クルーズ コレクションを捉えたのは、サム・ロック。ジェニファー・ローレンス、グレタ・リー、テイラー・ラッセル、ドリュー・スターキーがギャラリーを歩き、作品を眺め、言葉を交わし、思い思いの時間を過ごします。ジョナサン・アンダーソンが描いた色彩豊かなワードローブには、カリフォルニアの陽射しやハリウッドのテクニカラー、ポップアートの鮮やかさが重なり、新作バッグやアーティストとの協業によるアイテムまで、現実とイメージの境界を軽やかに行き来するビジュアルへと仕上がりました。

ディオールが2027年クルーズ コレクションのキャンペーンを公開しました。サム・ロックがシャッターを切った舞台は、ロサンゼルス カウンティ美術館(LACMA)。2027年クルーズ コレクション ショーの会場となった場所で、ディオールのミューズであるジェニファー・ローレンス、グレタ・リー、テイラー・ラッセル、ドリュー・スターキーの4人を捉えています。ギャラリーを歩きながら笑い合う姿や、作品をじっくり眺める時間、ふと物思いに沈む瞬間まで、写真には作られたポーズだけではない表情が刻まれました。映画を生み出すハリウッドと、作品を通して想像力を刺激する美術館。その二つが並ぶロサンゼルスという都市の文化的な空気が、キャンペーン全体の背景に流れています。
今回のキャンペーンで存在感を放つのは、4人の俳優がそれぞれに持つアートへの関心と、入念に構成された画面の中に残る自然な表情です。そこへ重なるのが、ジョナサン・アンダーソンによる2027年クルーズ コレクションの鮮やかな色彩。カリフォルニアの強い光、かつて映画の画面を彩ったテクニカラー、さらにポップアートの大胆な色使いを思わせるパレットが、ギャラリーの空間でひときわ鮮明に映し出されます。コレクション自体も、ディオールが長年築いてきたハリウッドとの関係を起点に、花を思わせるモチーフやアメリカ的なワードローブを現代的に組み替えたもの。キャンペーンでは、その服がアート作品と同じ空間に置かれることで、ファッションを見る行為そのものまでひとつのイメージとして立ち上がります。
バッグのラインナップにも、今回のコレクションを象徴する新しいフォルムが揃いました。グレタ・リーが手にするのは、2つのハンドルを備えた「ディオール ダブル」サッチェル。テイラー・ラッセルは、三角形のシルエットに「カナージュ」モチーフをステッチで描いた「ディオール イニシャルズ 」ホーボーを合わせています。ドリュー・スターキーが携えるのは、ダブルバックルとフラップを備えたオーバーサイズの「ディオール ダブルアップ」メッセンジャー。一方、「ディオール グランヴィル」からは、シルバートーンのメタルパーツを添えたブラックレザーの「ディオール グランヴィル」ショッパーと、コントラストのある「カナージュ」ステッチを施したスエードの「ディオール グランヴィル」ダッフルが登場します。さらにスターキーが着用したアメリカンシャツには、エド・ルシェによる作品のテキストを大胆に配置。バッグからウェアまで、アートとファッションを直接結び付けるアイテムが揃いました。
キャンペーンそのものにも、見る側の解釈を揺さぶる仕掛けがあります。俳優たちはカメラに向けて演技をしているのか、それともギャラリーを訪れる一個人として過ごしているのか。エド・ルシェのテキストをまとったシャツは、衣服として見るべきなのか、それともひとつのアート作品として受け取るべきなのか。さらに、ドリュー・スターキーとフランス・ハルスの絵画に描かれた人物、ピーテル・ディルクシュとの関係を想像させる場面まで用意され、写真の中に複数の物語が重ねられています。現実に存在する俳優と、美術館に収蔵された作品、そしてそれらを結び付けるファッション。その境界を曖昧にすることで、キャンペーンは「見る」という行為そのものをテーマのひとつへ変えています。
その視線の先に置かれているのが、クロード・モネの「睡蓮」です。1908年頃に描かれたこの作品はLACMAのコレクションに収蔵されており、今回のキャンペーンにも登場します。水面に浮かぶ睡蓮を捉えたモネの絵画は、パリのオランジュリー美術館に代表される「睡蓮」の系譜を思わせると同時に、ディオールが2026-2027年秋冬 コレクションで取り入れた睡蓮のモチーフとも響き合います。ロサンゼルスの美術館にあるフランスの名画と、パリを拠点とするメゾンの現在のクリエーション。場所と時代を越えて花のイメージをつないでいくことで、ムッシュ ディオールが大切にしてきた花への眼差しが、今回のキャンペーンにも静かに息づいています。
© SAM ROCK © LACMA, gift of Mr. and Mrs. Edward William Carter
© SAM ROCK © Claude Monet, LACMA, gift of A. Jerrold Perenchio
© SAM ROCK © Claude Monet, LACMA, gift of A. Jerrold Perenchio
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TEL:0120-02-1947
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【Editor's View】
今回のキャンペーンで興味を惹かれるのは、衣服を見せるための背景として美術館を使うのではなく、アートそのものをイメージづくりの中心に置いているところです。俳優たちは作品を見る側として登場しながら、その姿自体がひとつの構成要素となり、そこへエド・ルシェの言葉やモネの絵画が重なります。ジョナサン・アンダーソンが2027年クルーズで取り組んだ、ディオールとハリウッドの長い関係も、この設定によってより立体的に見えてきます。映画のための衣装、アートを見るための空間、日常のためのバッグ。それぞれの役割が少しずつ重なり合うことで、ファッションがイメージを媒介する力そのものを可視化したキャンペーンになっています。
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