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A.ランゲ&ゾーネ「トリプルスプリット」に新作、プラチナ950とロディウムカラーで魅せる100本限定クロノグラフ

時間を測るという時計の基本機能を、さらに複雑で豊かなものへと広げるクロノグラフが、A.ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」です。秒だけでなく分と時にもラトラパント機構を備えることで、複数の経過時間を同時に比較できる独自性を確立。今回の新作では、プラチナ950製ケースにロディウムカラーのダイヤルを組み合わせ、テクニカルな機構を端正な外観へと落とし込んでいます。サファイアクリスタル越しに姿を現す567個のパーツまで、機能と仕上げの双方に妥協のない一本です。

伝統的な要素 – 個性あふれる気品:1815 アップ/ダウン

「1815 アップ/ダウン」が受け継ぐのは、ザクセンの伝統的な時計製造と、そこからさらに前へ進もうとする姿勢です。今回そのファミリーに加わるのは、ピンクゴールド750製とホワイトゴールド750製の2モデル。いずれも世界300本限定で、コンパクトなケースと洗練された色使いによって、クラシックな意匠に現代的な表情を与えています。伝統を礎にしながら、新たな魅力へと踏み出した「1815 アップ/ダウン」です。

A.ランゲ&ゾーネ ホワイトゴールド750製とピンクゴールド750製の新作1815 アップ/ダウン
ホワイトゴールド750製とピンクゴールド750製の新作1815 アップ/ダウン


その名の由来である機能そのものを主役に据えた「1815 アップ/ダウン」の新作 

このモデルを象徴する機能のひとつが、ザクセンの精密時計製造に根差したパワーリザーブ表示です。表示は「AB(ダウン)」と「AUF(アップ)」の2方向で示され、前者ではゼンマイがすべて巻き戻った状態、後者では完全に巻き上げられた状態を意味します。後者の状態からは、最大72時間にわたって時計を駆動させることができます。

ランゲ&ゾーネ 「トリプルスプリット」 ピンクゴールド750製の新作1815 アップ/ダウン
ピンクゴールド750製の新作1815 アップ/ダウン


「1815 アップ/ダウン」では、このパワーリザーブ表示が補助的な機能にとどまらず、文字盤上の重要な存在として設計されています。スモールセコンドと向かい合う8時位置にサブダイヤルを配し、ゼンマイに残された駆動時間をひと目で確認できる構成です。時間を示すだけではなく、時計がどれだけ動き続けられるのかまで視覚的に伝えることが、モデル名にも通じる特徴になっています。

その表示を成立させている機構にも、ランゲならではの設計思想が表れています。既存のキャリバーへ追加モジュールを組み込む方法ではなく、省スペース型の遊星歯車機構を新たに開発し、パワーリザーブ表示をムーブメントそのものへ直接統合。機能を後付けするのではなく、ムーブメント全体の構成から効率よく設計することで、精密さと薄型化を両立させています。

「1815」という名称は、ザクセンの精密時計製造を切り拓いたフェルディナント・アドルフ・ランゲの生誕年に由来します。彼が追求したのは、精度や機能だけでなく、それらをひとつの端正な時計へ結びつけることでした。「1815 アップ/ダウン」は、その理念を現在の腕時計へ受け継ぐ「1815」ファミリーのひとつ。懐中時計において培われた時計製造の思想を背景に、精密さ、実用性、エレガンスを一体化しています。

クラシックな懐中時計のデザイン – コンテンポラリーなカラーコンビネーション

古典的なランゲの懐中時計を思わせる意匠も、この新作を特徴づけています。レイルウェイ風の分目盛り、読み取りやすいアラビア数字、中央部分をくぼませたダイヤル構成をブルーの文字盤に組み合わせ、伝統的なデザインに鮮やかな現代性を加えました。シルバーカラーのアップ/ダウン パワーリザーブ表示用サブダイヤルと、青焼きした針を備えるスモールセコンドがブルーに映え、ランセット型の時針と分針はケース素材に合わせた色調に。わずかに段差を設けたスリムなベゼルまで含め、細部の調和が丁寧に整えられています。

A.ランゲ&ゾーネ 「トリプルスプリット」ホワイトゴールド750製の新作1815 アップ/ダウン
ホワイトゴールド750製の新作1815 アップ/ダウン


直径37.5mm、厚さ8.7mmのケースは、装着時にも端正なプロポーションを描くコンパクトなサイズです。小ぶりでありながらダイヤルの各要素を明瞭に見せるバランスが保たれ、「1815 アップ/ダウン」らしい品格ある佇まいにつながっています。ストラップもケースごとに色を変え、ホワイトゴールド750製にはブルーのアリゲーターベルト、ピンクゴールド750製にはレディッシュブラウンのアリゲーターベルトを組み合わせています。素材、色、サイズのすべてが呼応することで、2つの限定モデルにそれぞれ異なる個性が生まれています。


新作1815 アップ/ダウン

究極のクロノグラフを彩る斬新なカラーコンビネーション:トリプルスプリット

2018年に登場した「トリプルスプリット」は、複数の時間を比較しながら計測できる独自の機構によって、現代の機械式クロノグラフの領域で存在感を確立してきました。今回そのコレクションに加わるのは、プラチナ950製ケースにロディウムカラーのダイヤルを合わせた世界100本限定モデルです。最長12時間にわたる中間タイム、比較タイム、積算タイムの計測に対応し、さらにフライバック機能も備えています。

A.ランゲ&ゾーネ プラチナ950を纏った「トリプルスプリット」の新作
プラチナ950を纏った「トリプルスプリット」の新作


「トリプルスプリット」は、2018年の初代モデルとしてグレーダイヤルのホワイトゴールド750製ケースで登場し、2021年にはブルーダイヤルとピンクゴールド750製ケースを組み合わせたモデルへと展開されました。そして今回、シリーズ第3の意匠として選ばれたのが、プラチナ950とロディウムカラーの組み合わせです。深みのあるグレーのサブダイヤルをアクセントにすることで、冷ややかな金属感とダイヤルの濃淡が際立つ仕上がりに。これまでの系譜を踏まえながらも、新たな配色によって「トリプルスプリット」の表情を更新しています。世界限定100本という希少性も、このエディションを特徴づけます。

短時間計測における2つの新たな次元

「トリプルスプリット」の大きな特徴は、ラトラパント機能を秒針だけでなくミニッツカウンターとアワーカウンターにまで広げていることです。これにより、1分から最長12時間までの時間を測定しながら、複数の経過時間を比較できます。たとえばマラソンでは、10kmや20km、30km地点といった中間タイムを次々と記録しながら、優勝者のフィニッシュタイムと2位の選手のタイムを同時に割り出すことも可能です。複数の時間軸を扱うための機構が、実際の計時シーンに明確な用途を与えています。

先駆的な構造を備えた専用の自社製キャリバー

A.ランゲ&ゾーネ 新作「トリプルスプリット」を駆動する自社製キャリバーL132.1

新作「トリプルスプリット」を駆動する自社製キャリバーL132.1


この複雑な計時機能を支えるのが、自社製キャリバーL132.1です。秒、分、時の3組に分かれたクロノグラフ針とラトラパント針を制御する「トリプル ラトラパント機構」をムーブメントに組み込み、スタート、ストップ、キャッチアップ、ゼロリセットまで、それぞれの動作を正確に担います。内部では歯車、レバー、バネ、クラッチ、ジャンパーなど多数の部品が複雑な切り替え機構を形成し、それぞれが連動することでひとつの計時システムを成立させています。時計師には高度な専門技術だけでなく、各部品を緻密に調整する忍耐力と精度が求められる、時計製造の極めて高度な領域です。

A.ランゲ&ゾーネ プラチナ950を纏った「トリプルスプリット」の新作
プラチナ950を纏った「トリプルスプリット」の新作

さりげなくニュアンスを感じさせるカラーパレット

今回のプラチナ950製モデルでは、これまでとは異なるロディウムカラーのダイヤルを採用しています。そこに深いグレーのサブダイヤルを重ね、時針と分針には夜光塗料を、ラトラパント針には青焼き仕上げを施しました。さらに、アワーカウンター、ミニッツカウンター、アップ/ダウン表示部には赤のアクセントを置き、視認性を高めながら文字盤全体にリズムを与えています。異なる色と仕上げが機能別に役割を持ち、複雑な表示を視覚的に整理するとともに、機械式クロノグラフらしい精密感を際立たせています。
A.ランゲ&ゾーネ 「トリプルスプリット」サファイアクリスタルのケースバックからの眺め
サファイアクリスタルのケースバックからの眺め

ケースサイズは直径43.2mm、厚さ15.6mmです。プラチナ950のクールな色調を軸に、ロディウムカラーのダイヤルと、それより一段深いグレーのサブダイヤルを組み合わせることで、テクニカルでありながら落ち着いた印象にまとめています。そこへダークブラウンのアリゲーターベルトを合わせ、プラチナ製フォールディングバックルで仕上げました。複雑機構を収めた存在感のあるケースでありながら、素材と色彩の抑制によってエレガントな佇まいを保っています。

ケースを裏返すと、この時計が秘める複雑さがさらに明確になります。サファイアクリスタルのケースバック越しに見えるのは、ランゲらしい精緻な仕上げを施したクロノグラフムーブメント。567点もの微細なパーツが組み合わされ、それぞれの部品が役割を果たしながらひとつの機械として調和しています。技術的な複雑さだけでなく、ムーブメントそのものを鑑賞対象として成立させる仕上げまで含めて完成度を高めていることが、この「トリプルスプリット」の魅力です。


新作トリプルスプリット

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【Editor's View】

「トリプルスプリット」の面白さは、複雑機構を積み重ねること自体を目的にせず、複数の時間を比較するという具体的な機能へ結びつけているところにあります。秒・分・時のラトラパント機構をひとつのムーブメントに収めることで、クロノグラフの可能性を拡張しながら、文字盤では色と表示位置を使って情報を整理。その一方で、ケースバックからは567点のパーツと手作業による仕上げを鑑賞できます。時計を使う楽しさと、機械を眺める楽しさが同じ一本の中に成立している点に、A.ランゲ&ゾーネの時計づくりの個性がよく表れています。

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