2025.10.09
カテゴリ: 新作
ブライトリング レディ プレミエ登場、オーベルジンからMOPまで 豊富なダイヤルが魅力
腕元ほど、その人のスタイルが雄弁に語られる場所はありません。ブライトリングの「レディ プレミエ」は、アーカイブの記憶を手がかりに、いまの装いへ軽やかに接続する存在です。楕円のケースに宿るしとやかなライン、色の濃淡が移ろうストラップ、光を受けて表情を変えるダイヤル。そこにCOSC認定ムーブメントという確かな性能が寄り添い、日常のワードローブを気負いなく引き立てます。責任ある素材使いも見逃せないポイントです。忙しく移動する平日も、気分を切り替える週末も、自分らしさを明るく映す一本として、手元の選択肢を心地よく広げてくれます。
ブライトリングは、1940年代の「プレミエ ファンタジー(Premier Fantaisies)」に宿る美意識をいまの装いへと置き換えた「レディ プレミエ(Lady Premier)」を発表します。まず目に入るのは、彫刻的な立体感と鮮やかな色の対話、そしてダイヤモンドが流れる軌跡のように配された表情です。グラデーション仕上げが奥行きを与え、遊び心と端正さを両立させます。しなやかな自信と自由な感性を掲げる「レディ プレミエ・ウーマン」を鏡のように映し、過去を築き未来をかたちづくる人々へのオマージュとして位置づけられます。
懐中時計が主流だった頃、女性たちは腕時計を先取りして日常に取り入れました。その先見性は今日のブライトリングにも受け継がれています。1940年代、ウィリー・ブライトリングはプレミエ シリーズを世に送り、クロノグラフを精密機器の枠からファッション表現へと引き上げました。上質な素材使いと磨き上げられたディテールに加え、女性のために構想した初期のクロノグラフのひとつが誕生します。やがて、スタイルとカリスマ性を兼ね備えた妻ベアトリスがミューズとなり、メゾンのクリエイティブを方向づける存在となりました。
ブライトリングのタイムピースは、時代を越えて自信に満ちた女性の手元を彩ってきました。1960年代のスパイ映画「空から赤いバラ」では、ラクエル・ウェルチが同メゾンの時計を着用して登場したことが知られています。創業家のウィリーは、腕時計をまとう瞬間にその人らしさが魔法のように引き出されると語り、女性の個性を引き立てる存在であることを示しました。
その精神は最新作「レディ プレミエ」にも息づいています。ドレスウォッチとしての品位はそのままに、楕円形のケース、グラデーション仕上げのアリゲーターストラップ、シルクのようにきらめくダイヤルという独自の美学を提示します。名称は1980年代の「レディ-J(Lady-J)」や「ウィングス レディ(Wings Lady)」に通じるクラシックな呼び名を採用しました。楕円のシルエットが手首のラインを端麗に見せ、ストラップの濃淡は日中の装いから夜の装いへ自然に移ろいます。艶やかなダイヤルはジュエリーを足さなくても存在感を放ち、ミニマルなスタイルにも映えます。
ブライトリングCEOのジョージ・カーンは、レディ プレミエをエレガンスを新たな角度で捉えたタイムピースとし、自信とフェミニニティ、そして個性を尊重する女性に向けた一本だと語ります。この到来によりメゾンのウィメンズコレクションは一段と厚みを増し、スポーティな表情のモデルから、本作のように気品ある佇まいを持つモデルまで、多彩な選択肢が揃う構成になりました。読者にとっては、シーンに合わせて印象を自在に切り替えられる点が魅力です。
シルエット、色調、質感の表現
新作の源流は、1940年代のプレミエ ファンタジーにあります。前衛的なラグの造形や、ケースとブレスレットが一体感をもって連なる構造から、その面影を読み取ることができます。プロダクトデザイン責任者のパブロ・ウィドマーは、自らのシグネチャーを「モダンレトロ」と表現し、アーカイブが呼び起こす感情を起点に、カーブや仕上げ、色調を磨き直して現代の一本へと結実させたと述べます。
36mmのステンレススチールケースには、自動巻きムーブメントを搭載しました。ダイヤルはオーベルジン(ナス色)、セージ、ダブグレーの3色を用意し、手元に奥行きを与えるグラデーション仕様のアリゲーターストラップを組み合わせています。18Kゴールドモデルには、温度感のあるチョコレートカラーのグラデーションストラップをセット。いずれのモデルにもCOSC認定のブライトリングキャリバー 10を搭載し、約42時間のパワーリザーブで日々のリズムに寄り添います。
32mmのステンレススチールモデルは、マザーオブパール、インクブルー、ミッドナイトブラックのダイヤルが選択肢です。新たに採用した7連のテーパード仕様シェブロンブレスレットは、V字型のパターンがプレミエの直線的な造形にしなやかな優美さを添えます。ムーブメントはブライトリングのCOSC認定キャリバー 77 スーパークォーツ™を搭載し、高い精度を実現します。小ぶりな32mmとスーパークォーツ™の組み合わせが日常使いの安心感を生み、ブレスレットの面構成がジュエリーとの重ねづけを美しく整える点が魅力です。
ラグからベゼルへと有機的に続くダイヤモンドの軌跡が、全体のフォルムに流動感を与えます。ダイヤルは中央とリホートにサテン・ソレイユ仕上げを施し、インデックス周囲の円形ブラッシュ仕上げとの対比で奥行きを表現します。ミニマルなアラビア数字、ロザンジュ型の針、彫刻的に整えられたリューズが調和し、ジュエリーのような存在感を手元にもたらします。動きに合わせて光をとらえる表情は、シーンの変化に寄り添うように移ろいます。
ブライトリングの「より良い未来への取り組み」に基づき、このコレクションでは責任ある調達によるゴールドを使用し、トレーサブルなラボグロウン・ダイヤモンドを採用しています。素材の出自を明確にする姿勢は、もの選びに確かな基準を求める現代の価値観に沿うものです。
自然体の美しさと内に宿る自信を讃えて
レディ プレミエを腕にのせると、自分らしさがすっと立ち上がります。友人と過ごすカフェタイム、新しいアイデアに踏み出す瞬間、街を軽快に歩く一日。どの場面でも、気負いのないしなやかさとほどよい遊び心を添え、装いの印象を穏やかに引き上げます。飾らず魅力的であることを肯定するメッセージが、日常の所作をやわらかく彩ります。
キャンペーンビジュアルには、モデルのメーガン・ローチとシャヘド・エルナクラウィ、サーファーのメイソン・バーンズを起用しました。彼らの表情や身のこなしは、レディ プレミエという女性像が持つ自発性とスタイルを鮮明に可視化し、コレクションの世界観を生き生きと伝えます。
【Editor's View】
レディ プレミエは、サイズとムーブメントで目的が明確に分かれます。36mmは色の濃淡と自動巻きの鼓動が装いに表情を与え、32mmは軽快さと高精度で日常を軽やかに支えます。楕円ケースとダイヤモンドの流線、二層的なダイヤルの仕上げは、手元をほっそり見せたい読者にも好相性です。責任ある素材の選択は、装う歓びと価値観の両立を求める人にこそ届きます。ワードローブでは、単色のニットやシャツに合わせるとダイヤルの光が際立ち、夜はチョーカーや細身のバングルと重ねるだけでムードが完成します。
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