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エトロ 黒の閃きと多色インレイが彩る2026春夏、音楽と装飾で躍動するウィメンズ最新章

エトロの2026春夏は、動き続ける色と柄を身体の所作へ接続し、フォルムそのものにリズムを宿らせました。ショー全体を包む「La Niña」の音の余韻が、視覚の層を一段深く押し広げます。ハウスの記憶に漂う自由なムードは、テーラリングの精密さや透け感の抜き差しと重なり、日常の歩幅に寄り添う着方を促します。フリンジやビーズが描く微細な振動、メタリックジャカードの反復。そこへ突然現れる黒が、装いのバランスを引き締めました。アクセサリーまで含めて、現代のワードローブに溶け込む更新です。

エトロ2026春夏、プリントと色彩の運動を纏う流動的フォルムが導くウィメンズ最新章

エトロは絶えず姿を変える「言語」として提示されました。プリントと色彩のたゆまぬ運動を起点に、身振りや歩みと一体で流れるシルエットを描き、生命のリズムに寄り添う表現へと展開します。会場には「La Niña(ラ・ニーニャ)」の音楽が満ち、張り詰めた空気と神秘的なビートがショー全体を包み込むことで、終演後まで残る余韻を生み出しました。

マルコ・デ・ヴィンチェンツォが描くエトロの自由、音楽と装飾で躍動する2026年春夏マルコ・デ・ヴィンチェンツォは、ハウスの流れに身を浸しながら舵を取り、創業期に宿った反骨の自由やサイケデリックな喜びを呼吸するかのように吸収しました。過度に制御するのではなく、物語が自然に形を結ぶ環境を整える姿勢が際立ちます。結果として、すべての要素が然るべき位置に収まりつつ、感情の自由が鼓動する純粋な表現が立ち上がりました。

フリルとフリンジ、メタリックジャカードが交差するエトロの流れを体感する2026SS

今季の核は自発性です。装う行為に潜む原初的なエネルギーを呼び覚まし、包み込みやねじれで形作られた繊細なフォルム、フリルとフリンジの細部、シルキーな光沢に照らされた精密なテーラリング、クロシェ編み、そして肌をかすかに覗かせる透け感が連鎖します。移動の多い都市生活者にとって、軽やかな動きと肌感のコントロールがコーディネートの幅を広げ、オンからオフまで無理なく横断できる点が大きな魅力です。

黒の閃きと多色インレイが彩るエトロの2026春夏、感覚に寄り添うテーラリングと透け感装飾はさらに躍動します。スタッズ付きフリンジがレザーバイカージャケットやスエードコートを横切り、ビーズのフリンジがプリントの表情を幻想的に屈折させます。メタリックジャカードはリズムを刻むモチーフと重ねられ、フリルの強いコントラスト、多色インレイを施したレザーブルゾン、ブロケードに咲く絵画的モチーフの中で色彩が鮮やかに炸裂。突如現れる黒は強烈でありながら繊細で、スタイリング全体の緊張感を引き締めました。

帽子とジュエリーまで巡るアクセサリー群が結ぶ、エトロの未来志向2026春夏ルックアクセサリーも物語を推進します。液体金属の渦を思わせる造形はフィリグリーのように繊細に打ち出され、カメレオンをかたどったジュエリーが色彩の移ろいを象徴。レーザーカットのレザー製つば広帽やビーズのスカーフ、ファブリックで覆ったヒールのシューズ、刺繍を配した存在感のあるストラップ、フリンジが揺れるトート、植物や動物モチーフのチャームを添えた柔らかなハンドバッグが加わり、エトロの流れは自らを更新しながら未来へと進みます。

【Editor's View】
エトロの強みは、柄と色の躍動を着る人の動きへ結び、現実のワードローブへ落とし込む翻訳力にあります。今季は黒の切り返しで造形を締め、フリンジやビーズの細やかな振幅で視線を導く設計が秀逸でした。アクセサリー群まで含めてリズムを組み立てられるため、少ないアイテム数でもスタイリングに立体感を生みやすい。テーラリングと透け感の配分を変えるだけで日中から夜までシームレスに使える点がうれしい提案です。








 

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