2025.09.09
カテゴリ: 新作
ティファニー TIFFANY & CO. 新作「バード オン ア ロック」を祝うキャンペーン、1965年の名作をナタリー・ヴェルデイユが再構築
ジュエリーが記憶を宿すとき、名作は時代を超えて新しい物語を語り始めます。ティファニーの「バード オン ア ロック」は、ジャン・シュランバージェの象徴的ブローチを出発点に、ナタリー・ヴェルデイユの手で現代的なラインへと展開しました。ハイジュエリーの威厳と、デイリーにも取り入れやすいファインの軽やかさ。その二層構成がスタイリングの可動域を広げ、クラシックと今の感性を自在に往復させます。映像とビジュアルで描かれる空の物語は、秋の装いに軽やかな上昇気流をもたらします。

ティファニーは、9月2日にデビューした「バード オン ア ロック」ハイジュエリーとファインジュエリーを讃える新キャンペーンを公開します。1965年にジャン・シュランバージェが生んだ象徴的モチーフを、チーフ アーティスティック オフィサーのナタリー・ヴェルデイユが今の感覚で再構成。ハイとファインの両ラインから各2スタイルが登場します。アイコンの再解釈を二層で提示する設計は、フォーマルからデイリーまで幅広い着用シーンを想像させ、読者のワードローブに実用的な選択肢を増やしてくれます。
本キャンペーンは今春のハイジュエリー施策を土台に、シュランバージェの「16ストーン」と並走して展開されます。ティファニーのクラフトマンシップの継承を可視化する構図で、ブランド アンバサダーのチャン・ツィイー、モデルのアビー・チャンピオンが出演。撮影はカーリン・ジェイコブス、スタイリングはケイティ・バーネットが担当し、雲と空が広がる幻想的な舞台でジュエリーに息づく躍動を描きます。空気感まで計算されたビジュアルは、石やメタルの質感と光を強調し、スクリーン越しでも素材の魅力が伝わりやすい設計です。
映像は三章仕立てで構成されます。第一章ではバードの姿や羽根のモチーフを多角的に捉え、第二章でシュランバージェが希少な鳥に出会った驚きをデザインへ昇華する瞬間を詩的に描写。第三章では伝説的ブローチ「バード オン ア ロック」から現代のアイコンへと連なる軌跡を辿ります。物語の流れに沿ってモチーフの意味が立ち上がるため、ブランドのヘリテージに初めて触れる人にも理解が届きやすく、スタイル提案の説得力が増します。
新作「バード オン ア ロック」は、伝説のブローチを核にハイジュエリーと初のファインジュエリーを展開。ファインでは具象的なバードと抽象的な「ウィングス」の2スタイルを用意します。プラチナと18Kゴールドにダイヤモンドと色鮮やかなジェムストーンを合わせた具象的バードは、肩やデコルテに軽やかに舞い降りるようなフォルムが印象的。「ウィングス」は羽ばたきの流線と彫刻的な面構成で、単体でもレイヤードでも主役級の存在感を発揮します。デイタイムからイブニングまで、装いに立体的なリズムを生み出します。
二つの特別なハイジュエリーは、メゾンのジェムストーン史へ敬意を示すタンザナイト、そしてデザインの遺伝子に根差すターコイズを讃えています。誌面とデジタルでのキャンペーン公開に合わせ、コレクションは9月2日にお披露目となりました。深い青と澄んだターコイズの色調は季節の装いに確かなアクセントを与え、ミニマルなスタイリングにも強い焦点をつくります。アイコンの再解釈が色彩で語る提案は、次の名場面をつくる鍵になりそうです。
【Editor's View】
アイコンを現代語へ翻訳する際、過去の物語と今の生活感の橋渡しが重要です。「バード オン ア ロック」はその点で極めて実践的です。ハイジュエリーの堂々たる存在と、ファインの取り入れやすさを同時に提示する構成は、読者のスタイルの幅を無理なく広げます。石の色、羽根の線、空の余白といった要素が、写真と映像の中で呼吸するように配置されており、ジュエリーを選ぶ行為そのものに軽やかな高揚感を与えます。
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