2025.07.27
カテゴリ: キャンペーン
グッチ 多様な自我を写し取る、2025年秋冬新広告キャンペーン公開
ファッションの本質は、装うという行為を通じて「自分は誰か」を問うことにあります。グッチの2025年秋冬広告キャンペーン「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」は、その問いを写真と映像で深く掘り下げます。撮影を担当したのは、人物の内面を引き出す表現力に定評のある写真家キャサリン・オピー。42人それぞれの物語を宿すポートレートには、装いとアイデンティティの静かな対話が映し出されています。グッチらしい自由と洗練の美学が、多様なリアリティを受け止めながら、新たなスタイルの在り方を優しく提示しています。
グッチは2025年秋冬コレクションの広告キャンペーンとして「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」を発表しました。このシリーズでは、写真家キャサリン・オピーが撮影を手がけ、年齢や出自の異なる42人の人物をフィーチャー。それぞれが持つ固有のストーリーと視点が丁寧に捉えられ、多彩な個性が集まったポートレートとして構成されています。一枚一枚に映るのは、ファッションを通して表現された現代的な自己像です。
キャサリン・オピーによる写真は、撮影対象との距離感にこだわりながら、その人の本質を浮かび上がらせます。佇まいからバッグの持ち方、ジャケットの扱い、スカーフが身体の動きに呼応する様子まで、それらすべてが語り手となり、個々のアイデンティティを映し出します。ここでの衣服は、単なるファッションアイテムではなく、着る人の自然なふるまいと一体となるフレームのような存在。気取らずに、しかし確かに、個性と調和する装いが映像の中に宿ります。



このキャンペーンは写真だけでなく、映像作家リサ・ロヴナーによるムービーシリーズともリンクしています。出演者たちはオープンエンドの問いに素直に答え、時に笑い、時に振り返り、あるいは黙って考え込む。その様子を切り取った映像は、言葉の裏側にある真の自己や思考の軌跡を描き出し、多様性の奥にある“ひとり”の姿にフォーカスします。映像と写真が共鳴し合いながら、ひとつの世界観を築いています。



本キャンペーンの基調となるのは、グッチが長年培ってきた独自の美意識「sprezzatura(スプレッツァトゥーラ)」。これは完璧さの中にあえて抜け感を忍ばせた、計算された自然体の表現であり、今季のコレクションを象徴する概念でもあります。そのスタイルは、「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」の随所に息づき、ブランドの過去と現在、そしてこれからを優雅につなぎます。服が語るストーリーが、装う人の人生にも静かに寄り添っています。
「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」は、視線を衣服の奥へと導き、外見と内面が交差する領域を映し出します。ただ服を見るのではなく、それを身につけた人の表情や存在そのものに目を向けてほしいというメッセージが込められています。視覚的な美だけでなく、感情や思考、記憶までも包み込むようなグッチのビジュアル提案は、ファッションが人の内側とどう関わるかを静かに問いかけてきます。
Art Director: Riccardo Zanola
Director: Lisa Rovner
Photographer Endorsed: Catherine Opie
Photographer Still Life: Charles Negre
Stylist: Suzanne Koller
Make Up: Lauren Parsons
Hair: Benjamin Muller
Nail: Alexandra Janowski
GUCCI
詳しくは、www.gucci.com をご覧ください。
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