2025.07.28
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クラークス オリジナルズの名作たちが語る、200年の進化とカルチャーとの対話
ファッションにおいて、「タイムレス」という言葉ほど美しい賛辞はありません。英国発のクラークスオリジナルズは、その確かなクラフトマンシップと、文化と時代を映す繊細なデザインで、まさに時を超える存在として世界中のフリーシンカーに愛されてきました。カイロの市場で誕生のヒントを得たデザートブーツ、モカシンにインスパイアされたワラビー、そして自由な精神を象徴するデザートトレック。それぞれの靴が歩んできた軌跡には、ファッションとカルチャーのダイナミズムが凝縮されています。スタイルを語る上で、ただの靴では終わらない、それがクラークスの真骨頂です。
クラークスオリジナルズ 伝説のアイコンたち
他にはない唯一無二の存在感を放つクラークス。誕生のきっかけは、サイラスとジェームズ・クラークが手がけた「ブラウン・ペテルスバーグ・スリッパ」でした。その後、ネイサン・クラークが革新的な「デザートブーツ」を世に送り出すことで、カジュアルシューズのあり方そのものに新風を吹き込みました。200年という長い時を経てなお、英国伝統の靴づくりに根ざした技術と美学が脈々と受け継がれていることこそ、クラークスが不動の支持を得る理由のひとつです。
これまでに2万2000を超えるスタイルを世に送り出してきたクラークスは、ワラビーやデザートブーツ、デザートトレックといった普遍的な名品を生み出し続けています。そうしたアイコンシューズは、時代ごとのサブカルチャーを静かに支え、世代や国境を越えて人々に選ばれてきました。気取らず自然体でいながらも、どこか芯のあるデザインが、装いに奥行きを与えてくれます。ファッションに対する自由な感性を大切にする人々にとって、まさに理想のパートナーとなる一足です。
Desert Boot ー革命を起こした、シンプルの極み
デザートブーツ誕生の背景
1950年に誕生した「デザートブーツ」は、ネイサン・クラークの鋭い観察力と審美眼から生まれました。彼が目にしたのは、戦時下のカイロで英国兵が愛用していた簡素で実用的なブーツ。その印象を胸に帰国後、モダンな解釈で再構築し、クラークスの代表作へと昇華させました。軍靴の機能性とシンプルな美しさを融合させたこのシューズは、あらゆるスタイルに自然と溶け込むデザインに仕上がっています。
カルチャーが選び続けたブーツ
1960〜70年代には、英国のモッズやアメリカ西海岸のアーティストたちがこぞって愛用し、その後はヒップホップやスケート、アート、ストリート文化の中でも定番として位置づけられるようになりました。過度な主張を控えたミニマルなフォルムだからこそ、着る人の個性を引き立て、多様なカルチャーと共鳴してきたのです。その存在は、まさに自由な自己表現を象徴するものとして定着しています。
・シンプルに宿るこだわりの設計
・プレーンな2 アイレットデザイン
・柔らかく足に馴染むスエードアッパー
・クラークス伝統のクレープソール
・ステッチダウン製法によるしなやかな履き心地
・サステナブルな製法
飾りを削ぎ落としたミニマリズムが光るデザインは、履く人のスタイルを際立たせ、足元にさりげない存在感を添えます。アッパーに使用されているのは、C.F.Steads社製の高品質なレザー。柔らかくも頼もしいその素材は、足全体をやさしく包み込み、快適な履き心地をもたらします。見た目の洗練さと、日常での使いやすさを両立したこの構造は、快適さを追求する現代のユーザーにこそふさわしい選択といえるでしょう。
独特なソールの弾力性としなやかさの秘密は、天然ゴム樹木から採取された樹脂を丹念に加工する伝統的な製法にあります。手作業で形成されたシート状のゴムを、時間をかけて寝かせることで、柔軟かつ耐久性の高いソールに仕上げられています。さらに、ステッチダウン製法により、足の動きに自然に馴染み、スニーカーのような軽やかな歩行を実現してくれます。機能美に優れた設計が、日々の暮らしに確かな快適さをもたらします。
使用するパーツは極めて少なく、無駄のない構成が特徴的です。製造には環境への配慮が施され、長年にわたって多くの人々に愛され続けるサステナブルなシューズとしての評価も確立しています。トレンドに流されることなく、良いものを長く愛したいと願う人々にとって、この一足はその価値観に深く寄り添う存在です。
Wallabee™ ‒ クラークスが生んだ、時代を超えるアイコン
1968年に誕生したワラビーは、極寒地で使われていたレザー製モカシンから着想を得て、クラークスの美学と技術を融合させて再構築されたモデルです。丸みを帯びたトゥ、レースアップ、クレープソールといったシンプルながらも革新的なディテールが当時の靴の常識を覆し、やがて世界中の愛用者を魅了してきました。包み込むような履き心地のやさしさから、小型有袋類のワラビーにちなんで名付けられたという背景も、自然との親和性を感じさせます。
カルチャーとともに歩む、Wallabee™
1970年代のジャマイカをはじめ、UKの音楽シーンや90年代のヒップホップカルチャーのなかで、ワラビーは独自の地位を確立していきました。音とスタイルの融合を求めた時代の先端を歩む人々にとって、そのナチュラルな存在感は共鳴し、ストリートファッションの定番として確固たる人気を誇るようになりました。今なお多様なカルチャーと結びつきながら進化を続けている点が、このシューズの奥深さを物語っています。
・構造美と快適性を両立したデザイン
・モカシン構造
・クレープソール
・時代を超えるタイムレスなフォルム
柔らかく丸みのあるトゥ、シンプルながら印象的なフォルム。ワラビーは性別や世代を問わず、多彩なスタイルに溶け込むユニバーサルな魅力を備えています。アッパーには一枚革を贅沢に使用したモカシン構造を採用し、足を優しく包み込むような自然な履き心地を実現。さらに、代名詞であるナチュラルクレープソールは、歩行時の衝撃をしっかり吸収し、優れた柔軟性とクッション性を兼ね備えています。
Desert Trek センターステッチに宿る、探求者のスピリット
1972年にクラークスのアーカイブラインとして登場した「デザートトレック」は、“自由と旅”というコンセプトを軸に設計されました。センターに走る特徴的なシームがアイデンティティを示し、ほかのラインナップにはない個性を放っています。1970年代に誕生して以来、世界中の旅人や創造性を重んじる人々から愛されてきた背景には、その精神性と履き心地のバランスが見事に調和しているからでしょう。
Desert Trek を支持したカルチャー
デザートトレックは、アメリカ西海岸のアーティストや音楽業界のアイコンたちから愛され、後には原宿カルチャーやスケートシーンといった日本のストリートでも確かな存在感を放つ一足へと成長しました。装いに個性を添える「外し」の一手として用いられることも多く、その柔軟性のあるデザインは幅広い層のファッション感度に応えています。目立ちすぎないが、確実にスタイルを際立たせる稀有な存在といえるでしょう。
・トレックマン” とセンターシームの存在感
・センターステッチが象徴的なアッパーデザイン
・軽量で屈曲性に優れたクレープソール
・かかとには「Trek Man(トレックマン)」の刻印入り
・スーパーデコンストラクション
構造や製造工程をあえて見せる“スーパーデコンストラクション”という手法を採用し、装飾を極限まで削ぎ落としたデザートトレック。素材そのものの魅力や製法の美しさを前面に押し出したデザインは、まさにスタイルに対する確固たる姿勢の表明でもあります。実用性と思想性が同居するこの一足は、単なるプロダクトにとどまらない、メッセージを秘めた存在です。
その構造がもたらす柔らかな足あたりと軽やかな履き心地は、見た目だけでなく実際の体験としても魅力を発揮します。誠実なものづくりの姿勢がそのままかたちとなり、履く人に安心感と信頼を与えるクラフト感が随所に宿っています。つくりの良さを見せることで信頼を生むという、プロダクトとしての新たな美意識を体現しています。
お問い合わせ先
クラークス ジャパン 株式会社
03-5411-3055
Web Page :
https://www.clarks.co.jp/
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