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リシュモン ジャパン ブチェラッティから新作バンドリング、ラマージュとロンビに受け継がれるルネサンスの金細工

金を素材とするジュエリーでありながら、まるで織物やレースのような軽やかさを感じさせる。それがブチェラッティの作品に通底する美意識です。イタリアの金細工の伝統を受け継ぐメゾンは、金属の表面に緻密な彫刻を施し、透かしによって余白を生み出すことで、硬質な素材に柔らかな表情を与えてきました。今回発表された新作バンドリングでは、自然の枝葉を描く「ラマージュ」と、ひし形を連ねた幾何学意匠の「ロンビ」という2つの代表的なモチーフを再解釈。ホワイトゴールドとイエローゴールドの色彩の対比に、ダイヤモンドやカラーストーンの輝きを重ねています。異なるデザインの源泉を、緻密な手仕事によって一つのジュエリーへ結び付けた新作です。

リシュモン グループのブチェラッティから新作バンドリング、ラマージュとロンビに受け継がれる意匠を現代的に再構築

ブチェラッティが新たに発表したのは、メゾンを代表する「ラマージュ」と「ロンビ」の意匠を取り入れた2つのバンドリングです。いずれもホワイトゴールドとイエローゴールドを組み合わせ、異なる色調と装飾技法によって、それぞれのモチーフに新たな表情を与えています。自然の造形を繊細に写し取るデザインと、幾何学的な構成美を追求したデザイン。メゾンが培ってきた金細工の技術を背景に、対照的な2つの美意識が並び立ちます。

今回の新作について、クリエイティブ・ディレクター兼名誉会長のアンドレア・ブチェラッティは、2つのコレクションが持つ個性と共通する価値観を次のように語っています。「それぞれ独自の魅力を持ちながらも、メゾンの根幹にある卓越性と美しさへのこだわりを共有する『ロンビ』と『ラマージュ』。この2つのコレクションに新たな解釈を加えた作品を発表できることを大変嬉しく思います。『ロンビ』は、現代的で構築的なラグジュアリーに対する私たちのビジョンを表現し、『ラマージュ』は自然が持つ優美さと魅力を称えるコレクションです。どちらも、細部まで丁寧に仕上げる職人技と、芸術への変わらぬ情熱から生まれ、メゾンを象徴するスタイルとして親しまれています。今回の作品を通して表現する新たな解釈も、その魅力を改めて証明するものです」

「ラマージュ」 バンドリング ― 自然の優美さを刻んで

自然の枝葉をモチーフにした「ラマージュ」は、マリオ・ブチェラッティが1920年代に手掛けたオリジナルデザインを起点とし、1990年代にはジャンマリア・ブチェラッティが新たな解釈を加えています。今回のバンドリングにも、その系譜に連なる植物の意匠を採用。枝が伸び、葉が重なり合うような有機的なフォルムを、金細工によって繊細に表現しています。自然の造形をジュエリーへ置き換えるという、メゾンが大切にしてきたデザインの方向性が息づく作品です。

フランス語で枝分かれや木の葉を意味する「ラマージュ」。その名を表すように、リングには枝葉を思わせる流麗なラインが広がります。ベースにはイエローゴールドを用い、内側にはダイヤモンドをあしらったホワイトゴールドのリーフモチーフを二列に配置。異なる色のゴールドが重なり合うことで、植物の輪郭と葉のきらめきが引き立ちます。イエローゴールドの温かな色調を背景に、ホワイトゴールドとダイヤモンドが軽やかなコントラストを描くデザインです。

「ラマージュ」の植物モチーフを支えているのは、ブチェラッティが受け継ぐ透かし彫りと彫金の技術です。金属に空間を設けるオープンワークによって、葉や枝の輪郭を軽やかに浮かび上がらせ、細部には「モデラート」「バッティトゥーラ・デッリ・オッキエッリ」「トレンブレ」といった技法を用いています。手仕事による細かな彫りが、平面的な装飾にとどまらない陰影と立体感を生み出します。中央にはサファイア、エメラルド、またはルビーのオーバルカットストーンをイエローゴールドでセッティング。植物の繊細な装飾に、色石ならではの鮮やかな表情を加えています。

ブチェラッティ「ラマージュ」 バンドリング WG x YG x ルビー x ダイヤモンド
WG x YG x ルビー x ダイヤモンド ¥4,840,000
ブチェラッティ「ラマージュ」 バンドリング WG x YG x サファイア x ダイヤモンド
WG x YG x サファイア x ダイヤモンド ¥4,400,000



ブチェラッティ「ラマージュ」 バンドリング WG x YG x エメラルド x ダイヤモンド
WG x YG x エメラルド x ダイヤモンド ¥4,125,000


「ロンビ」バンドリング ― 幾何学模様が生み出す華やかな輝き

一方の「ロンビ」は、ひし形を連ねた幾何学模様を主役に据えています。デザインの着想源は、ペルシャ絨毯に見られる精緻なパターン。規則性のある菱形の構成をリングへ取り入れ、ダイヤモンドを整然と配置することで、繰り返しのなかにリズムを感じさせる装飾を生み出しています。立体的なフォルムと透かし模様が組み合わさり、金属の量感を保ちながらも、光や余白を取り込む構造に仕上げられています。

「ロンビ」の表面には、「モデラート」と「ルーシュ」の技法を取り入れ、金属にしなやかな起伏とリズミカルな表情を与えています。リングの縁を飾るのは、細かな線を刻む「リガート」の彫金。異なる加工を組み合わせることで、幾何学的な輪郭と手仕事ならではの質感を一つのデザインにまとめています。中央にはエメラルド、サファイア、ルビーのオーバルカットストーンを、イエローゴールドで包み込むようにセッティング。それぞれの石が持つ色合いやニュアンスが、規則的な幾何学模様のなかに鮮やかなアクセントをもたらします。

ブチェラッティ 「ロンビ」バンドリング WG x YG x ルビー x ダイヤモンド
WG x YG x ルビー x ダイヤモンド ¥5,610,000
ブチェラッティ 「ロンビ」バンドリング WG x YG x サファイア x ダイヤモンド
WG x YG x サファイア x ダイヤモンド ¥5,225,000



ブチェラッティ 「ロンビ」バンドリング WG x YG x エメラルド x ダイヤモンド
WG x YG x エメラルド x ダイヤモンド ¥4,675,000

ブチェラッティのラマージュに咲くゴールドの葉とダイヤモンド、自然の造形を手仕事で表現した新作リング

自然の枝葉を描く「ラマージュ」と、幾何学模様を追求する「ロンビ」。異なる出発点を持つ2つのバンドリングに共通しているのは、金属の表面だけでなく、透かしによって生まれる空間や彫金の陰影までデザインに取り込んでいることです。ダイヤモンドやカラーストーンのセッティングにも細やかな配慮が行き届き、素材と技法が一体となって完成度を高めています。過去の意匠を受け継ぎながら、現在の感性で新たな姿へと展開するブチェラッティの美意識が、2つの作品に表れています。

「ラマージュ」バンドリングは11月5日より発売開始となり、「ロンビ」バンドリングにつきましても、順次発売を予定しています。


【Editor's View】
ブチェラッティのジュエリーを特徴付けているのは、金を柔らかな布やレースのように見せる独自の金細工です。1919年、マリオ・ブチェラッティがミラノに工房を開いて以来、メゾンはルネサンス期に受け継がれてきた彫金や透かしの技術を現代のジュエリーへと発展させてきました。マリオはヴェネツィアのレースやチュールから着想を得て、金属板に細かな穴を開け、繊細な透かし模様を生み出す技術を確立。現在のブチェラッティを象徴するオープンワークの表現にも、その発想が受け継がれています。「ラマージュ」は、ルネサンス期の意匠に着想を得たモチーフで、1920年代にはすでにメゾンを代表するデザインとして親しまれていました。公式サイトによると、現在も職人が厚さ1ミリの金板に一つずつ手作業で穴を開け、枝や小さな葉の輪郭を作り出しています。一方、「ロンビ」はジャンマリア・ブチェラッティが考案した意匠で、ペルシャ絨毯の幾何学模様をジュエリーへと移し替えたものです。菱形の透かしとイエローゴールドの縁取りに施す「モデラート」の彫金が、構築的なデザインに立体感を加えています。また、金属表面に細かな平行線を刻む「リガート」は、絹織物を思わせる光沢を生み出す技法。彫金は仕上げのための装飾にとどまらず、金属の見え方そのものを変えるブチェラッティの重要な表現手段です。2019年にはリシュモンがブチェラッティの全株式を取得し、メゾンはグループのジュエリー部門に加わりました。今回の新作は、家族の世代を越えて受け継がれてきた意匠と技術が、現在のクリエイティブ・ディレクションのもとで発展していることを示す作品といえます。

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