2026.09.04
カテゴリ: 新作
ポメラート「イコニカ」に新作ハイジュエリー、ローズゴールドとダイヤモンドが生む流麗な輝き
ミラノの街に夕暮れの光が落ちると、建築の輪郭とゴールドの輝きがひとつの風景として重なります。ポメラートの「イコニカ」が今回描くのは、そんな都市の美意識をジュエリーへ置き換えたようなハイジュエリーです。中心に据えたのは、彫刻的な量感と柔らかな可動性を併せ持つチェーン。ローズゴールドのリンクとダイヤモンドパヴェのリンクが連なり、身につける人の動きに呼応して光の表情を変えます。ミラノで培われた金細工の技術を背景に、存在感と軽やかさを同時に成立させた造形です。
「イコニカ」の新たなハイジュエリーでは、ミラノの光景を思わせるゴールドの表現が、より立体的な造形へと展開されています。主役となるのは、しなやかに連なるチェーンと、内側から光を抱くような立体フォルムです。そこへ都市の夜景を思わせるダイヤモンドのきらめきを重ね、ゴールドそのものに動きと光を与えました。整然とした建築の線をなぞるような端正さを備えながら、硬質に傾きすぎないのは、流れるようなラインと自然なボリュームによるものです。力強さと軽やかさを同居させた造形に、ポメラートが拠点とするミラノの感性が表れています。
新作コレクション
この新作を特徴づけるのは、身体とともに表情を変えるチェーンです。新たな構造によって、一つの彫刻作品のような存在感を保ちながら、身につけた際には動きに沿って滑らかに揺れる設計へと仕上げられています。首元ではゴールドが肌の上を流れるように連なり、ブレスレットでは建築的なボリュームが手元に輪郭を与えます。イヤリングではチェーンが顔の両側で揺れ、動くたびに光を返します。ローズゴールドのリンクとダイヤモンドパヴェを施したリンクを交互に配することで、同じチェーンの中に異なる光のリズムを生み出しているのも印象的です。さらに、ポメラートを象徴するダイヤモンドのイレギュラーセッティングでは、ストーンのサイズを細かく調整。ダイヤモンドとゴールドの境界をあえて曖昧にすることで、石だけではなく構造全体が柔らかく発光するような表情へ導いています。
ミラノに息づく美意識
チェーンの印象を決定づけるのは、リンクそのものに施された細やかな設計です。上部には丸みを持たせて立体感を引き出しながら、肌に触れる下部はフラットに仕上げることで、見た目の量感と着け心地を両立させています。さらに、正面へ向かうにつれてリンクを大きくする一方、背面には小ぶりのリンクを置くことで、存在感を損なわず身体に無理なく沿う構成としました。一つひとつのリンクは、成形や接合を経て職人の手仕事によって仕上げられます。完成したパーツをつなぐだけではなく、それぞれを細かく調整することで、硬い金属から織物のような柔軟性を引き出しているのです。留め具も独立した機構として目立たせるのではなく、チェーンの流れへ自然に組み込み、全体を途切れのない造形としてまとめています。
アイコニックなクラフツマンシップ
こうしたチェーンへのこだわりは、ポメラートのものづくりを理解するうえでも重要です。公式サイトでは、チェーンをメゾンのDNAのひとつと位置付け、ミラノの金細工の伝統を背景に、その表現を発展させてきたことが示されています。また、現在のポメラートは「イコニカ」に加えて「CATENE」や「チェーンの革命」といったテーマを展開しており、チェーンを単なる構成要素ではなく、造形そのものとして捉えていることがうかがえます。今回の新作につながる源流として語られるのが、1970年代のミラノで存在感を増した豊かなゴールドのフォルムと、ポメラートが培ってきたチェーンメイキングの技術です。そこでは技術そのものを前面に押し出すのではなく、より洗練されたデザインを実現するために技術を磨くという考え方が貫かれています。
その考え方は、現在の「イコニカ」にも明確に受け継がれています。ポメラートの公式情報で「イコニカ」は、ミラノの伝統とコンテンポラリーな造形を交差させ、無駄のない輪郭や美しい曲線、彫刻的なフォルムによって職人技を表現するコレクションとして位置付けられています。今回の新作では、さらにチェーンの可動性とゴールドの量感を結びつけることで、ジュエリーを静止したオブジェではなく、身につけた人の動きとともに完成する造形へと進化させました。触れたときの感触、身体に沿う動き、光を受けた瞬間の輝き。そのすべてをひとつのデザインとして捉えるからこそ、「イコニカ」は日常の装いにもなじみながら、世代を超えて受け継ぐにふさわしい存在感を備えています。
【Editor's View】
今回の「イコニカ」で注目したいのは、チェーンを装飾的なディテールとして扱うのではなく、ジュエリー全体を成立させる骨格として設計している点です。とりわけ、正面と背面でリンクの大きさを変え、肌に触れる面の形状まで調整する発想には、ポメラートが考えるクラフツマンシップの本質が表れています。公式サイトで展開される「イコニカ」の造形思想や、チェーンをブランドのDNAとして位置付ける姿勢を踏まえると、今回の新作は伝統の再現というより、ミラノの金細工を現代の身体感覚に合わせて更新したものと捉えることができます。
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