2026.09.05
カテゴリ: キャンペーン
バーバリー FKAツイッグスとロメオ・ベッカムを起用した、シネマティックな2026年ウィンターキャンペーンを公開
ロンドンという都市を、バーバリーは今季あらためて物語の中心へ置きました。2026年ウィンターキャンペーンでは、テムズ川から望む街の灯りを背景に、FKAツイッグスとロメオ・ベッカムが最新コレクションを纏って登場。撮影を手がけたのはグレン・ルックフォードで、ランウェイの熱量を都市の夜景へつなぐような映像的な構成に仕上げられています。トレンチやレザー、テーラリング、ブライドルバッグに至るまで、バーバリーを形づくるコードが新しい輪郭で浮かび上がり、英国の伝統と現代のロンドンがひとつの風景として交差します。
バーバリーの2026年ウィンターキャンペーンは、ブランドの出発点であるロンドンへと視線を戻します。撮影を手がけたのはグレン・ルックフォード。2026年ウィンターショーから続く世界観を引き継ぎながら、今回はテムズ川越しに広がるロンドンの風景をシネマティックに切り取りました。街の建築や水面、夜の光を背景にすることで、コレクションそのものだけではなく、バーバリーが長く向き合ってきた都市の空気まで画面に取り込んでいます。英国的なコードを現代の感覚で更新する今季の方向性が、ロンドンという舞台を通してひとつの物語へとつながっています。
キャンペーンには、FKAツイッグスとロメオ・ベッカムが登場します。FKAツイッグスは今回の2026年ウィンターショーでサウンドトラックを担当し、ロメオ・ベッカムはランウェイを歩いた人物として、ショーからキャンペーンへと世界観をつないでいます。ふたりは、ロンドンを象徴するランドマークや街の灯りを背に、それぞれの個性でコレクションを表現。音楽とファッション、そして都市の風景を別々の要素として扱うのではなく、一つのビジュアルストーリーへまとめています。バーバリーが今季掲げるロンドンへの回帰を、異なる表現領域を横断するキャストによって立体的に描いた構成です。
今回のキャスティングについて、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのダニエル・リーは、FKAツイッグスとロメオ・ベッカムがロンドン特有のエネルギーを体現する存在だと説明しています。彼が語るように、今季のバーバリーにとってロンドンは背景以上の意味を持っています。可能性が開かれた都市としての側面と、歴史や伝統が積み重なる場所としての側面。その二つを行き来しながら、クラシックなコードを現代的な感覚へ置き換えているのが今回のコレクションです。ロンドンをホームシティとして改めて見つめるという選択が、キャンペーン全体にも一貫した都市性を与えています。
その物語の起点となったのが、ロンドンのオールド・ビリングスゲート・マーケットで開催された2026年ウィンターショーです。会場にはタワーブリッジから着想を得たセットが組まれ、ロンドンの建築とバーバリーの世界観を重ね合わせました。今回のキャンペーンでは、そのショーで描かれたイメージを街の実景へ戻し、テムズ川沿いの風景や象徴的なランドマークの中へコレクションを置いています。ショーのためにつくられた空間から、実際のロンドンへ。舞台を移すことで、ランウェイで始まった2026年ウィンターのストーリーが都市そのものへ広がっています。
コレクションについて
今季のアウターウェアでは、バーバリーの象徴であるトレンチがイブニングスタイルへと領域を広げています。ホクストン トレンチコートには、シルク素材や、流れるようなファイユを使ったフリルカラーのバリエーションを用意。トレンチが本来持つ機能的な構造を残しながら、素材の質感や襟のディテールによって、夜の装いにも映える柔らかな表情へ変化させています。伝統的なアウターをそのまま再現するのではなく、シルエットと素材を操作することで、フォーマルな時間帯にも対応する新しいトレンチ像を提示しているのが特徴です。今季の公式コレクションでも、ファイユのラッフルカラーを取り入れたトレンチが主要なルックとして展開されています。
レザーも今季のスタイリングを形づくる重要な素材です。バターのように柔らかなプロンジェレザーによるショールカラーコートは、ジャンプスーツやキルト、同素材のジョギングパンツと組み合わせることで、都市の日常に軽やかな洗練を持ち込みます。一方、シアリングカラーのアヴィエーターやキルティングのバイカージャケットでは、同じレザーを異なるシルエットへ展開。重厚さを想起させるアウター素材でありながら、柔らかさや動きのあるフォルムを取り入れることで、今季らしい軽快さが生まれています。レザーを一つの定型に閉じ込めず、異なるアイテムへ横断させる姿勢も印象的です。
雨への備えとして発展してきたバーバリーのアウターウェアも、今季は装飾とテクスチャーによって新しい表情を獲得しています。レインウェアにはガーメントプリントを施し、コーティングジャカードで仕立てることで、機能を想起させるアイテムに視覚的な奥行きを加えました。また、トレンチの要素は特定のコートだけに残すのではなく、リンリー シアリングコートやブラッシュドモヘアウールのスタイルにレザーベルトやカフとして取り入れています。ウールナイロンのロックリー ピーコートでは、トレンチに由来する意匠をスロートラッチへ変換。ブランドのコードを細かなディテールへ分解し、異なる衣服へ再配置しています。
素材そのものの表情と加工技術に目を向けると、今季のクラフトマンシップへの姿勢がより鮮明になります。シルクスカーフドレスやチェックジャカードのシャツは、アウターウェアの存在感を引き立てながら、装いに流動性を加えるアイテムです。テーラリングでは、グレイン・ド・プードルウールによるピンストライプをベースに、コートと呼応するレザーのピークドラペルを採用。素材の違いを重ねることで、クラシックなスーツの構築感に異なる質感を持ち込んでいます。英国的なテーラリングを核にしながら、シルク、ジャカード、ウール、レザーを組み合わせ、単一のイメージに収まらないレイヤードスタイルへと展開しているのが特徴です。公式のウィンター2026コレクションでも、シルクやウール、レザー、チェックを横断したスタイリングが確認できます。
コレクションを足元とアクセサリーまで広げると、今季の新しいアイコンが姿を現します。ウィメンズではニーハイ丈の「ピラー」、メンズではバイカースタイルの「ケント」が登場。洗練されたフォルムの中に力強さを備え、都市の装いに明確な輪郭を与えるブーツです。バッグでは、乗馬の世界から着想を得た「ブライドル」サドルバッグを展開。しなやかなカーフレザーによるソリッドカラーに加え、ハウスチェックを精巧に編み込んだタイプも揃います。ブリティッシュヘリテージを象徴する乗馬文化とハウスチェックを、現代的な素材使いと手仕事へつなげたアクセサリーとして、今季の世界観を締めくくる存在です。公式コレクションでも「ブライドル」サドルバッグと「ピラー」「ケント」の両ブーツが今季の主要アイテムとして展開されています。
クリエイティブ・ディレクション:ダニエル・リー
アートディレクション:レーン&アソシエイツ
フォトグラフィー:グレン・ルックフォード
【Editor's View】
今回のキャンペーンで目を引くのは、ロンドンを単なる背景として使うのではなく、コレクションのデザイン思想と同じレベルの主役として扱っている点です。オールド・ビリングスゲート・マーケットでのショーからテムズ川沿いのキャンペーンへと舞台を移すことで、ダニエル・リーが掲げるロンドンへの回帰が空間そのものとして連続しています。さらに、FKAツイッグスとロメオ・ベッカムという異なる領域で存在感を持つキャストを迎えることで、英国の伝統を現在のカルチャーへ接続する今季の姿勢も浮かび上がります。トレンチ、チェック、乗馬由来のブライドルといったバーバリーの記号は残しながら、シルクやレザー、ジャカード、モヘアといった素材、そして新しいシルエットによってその意味を更新している。今回のキャンペーンは、バーバリーが歴史を守ることとロンドンの現在を映すことを、同時に進めていることを視覚的に示す一章です。
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