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ヴァレンティノ IVEのレイとリズをブランドアンバサダーに起用、日本と韓国の才能がメゾンの新しい顔になる瞬間

ラグジュアリーメゾンが誰をブランドアンバサダーに迎えるかは、その時代にどんな美意識と価値観を重ねていくのかを示すひとつのサインでもあります。メゾン ヴァレンティノが新たに選んだのは、K‐POPガールズグループIVEのレイとリズ。アワード受賞を重ね、日本やアジアで圧倒的な存在感を放つふたりは、ポップカルチャーのフロントラインを体現するアーティストです。そんな彼女たちがパリのオートクチュールの客席に座り、ヴァレンティノのルックを身に纏った瞬間、ステージのオーラとはまた違う、モードの言語で語られる表情が立ち上がりました。音楽の熱量とクチュールの繊細さ、その両方を行き来するレイとリズの起用は、ブランドとアーティストの関係性が次のフェーズに入りつつあることを静かに示しているように感じられます。

2026年2月2日(月)、イタリアのクチュールメゾンであるメゾン ヴァレンティノ(Maison Valentino)は、新たなブランドアンバサダーとしてK‐POPガールズグループIVEのメンバー、レイ(REI)とリズ(LIZ)を起用することを発表しました。このアナウンスにより、世界的な注目を集める音楽グループと歴史あるメゾンの間に、新しいコラボレーションの章が開かれることになります。

メゾン ヴァレンティノがIVEレイ&リズをアンバサダーに任命、パリショーから始まる音楽とモードのクロスオーバー
レイ(REI)、リズ(LIZ)


アンバサダーとして抜擢されたレイとリズが所属するIVEは、2021年12月1日に韓国でデビューしたガールズグループです。デビューからわずかな期間で音楽番組の首位を重ね、合計37回の1位獲得という記録を打ち立てました。その勢いはアワードシーンにも広がり、メロンミュージックアワード(MMA)、MAMA AWARDS、アジアアーティストアワードなど、主要な授賞式で新人賞を次々と受賞しています。さらに2023年1月には、第37回ゴールデンディスクアワード with TikTokにおいて、新人賞、本賞、グランプリ(大賞)を同時に手にした初のアーティストとして歴史に名を刻み、世界的な存在感を決定づけました。

日本の音楽シーンにおいても、IVEの活躍はめざましいものがあります。オリコンチャートではリリースする作品が続けて首位を獲得し、国民的音楽番組であるNHK紅白歌合戦への出場も果たしました。さらに大規模コンサートを開催すればチケットは完売が続き、東京ドーム公演を含むワールドツアーや、主要な音楽フェスへの出演など、大舞台での実績を積み重ねています。こうした一連の活動によって、IVEは日本市場においてもトップクラスのアーティストとして確かな地位を築き上げた存在となっています。

グループの中でレイは唯一の日本人メンバーであり、ラップパートとボーカルパートの双方で印象を残す、表現の幅広さが特徴です。対照的にリズはグループのメインボーカルを務め、透明感のある美しい歌声と印象的な音色から「音色妖精」と呼ばれることがあります。ふたりは異なる魅力を持ちながら、IVEの楽曲世界を立体的に描き出す存在であり、その個性がヴァレンティノのルックを身に纏ったときにも、それぞれ異なるニュアンスとして表れます。

ヴァレンティノ、IVEレイとリズをブランドアンバサダーに起用、日本と韓国の才能がメゾンの新しい顔になる瞬間
リズ(LIZ)、レイ(REI)


ブランドアンバサダーへの就任にあたり、レイとリズは次のようなコメントを寄せています。「メゾン ヴァレンティノのオフィシャルアンバサダーに任命されたことを大変うれしく思っています。先日パリで開催されたふたつのファッションショーに参加できたことも、私たちにとって光栄で忘れられない経験になりました。それぞれのコレクションを通して伝わってくるメッセージと美しさに深く魅了されました。今後の展開がとても楽しみです」。パリでのショー体験がふたりにとって大きなインスピレーションになったことが伝わり、その高揚感が今回のパートナーシップのスタートにも重なっているように感じられます。

レイとリズは、1月28日(水)にフランス・パリで開催されたヴァレンティノ2026年オートクチュールコレクション「スペキュラ ムンディ(Specula Mundi)」のショーに出席しました。クリエイティブ ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレが手がけるこのショーの場で、ふたりはヴァレンティノ「ファイアーフライズ(FireFlies)」コレクションのルックを纏い、モダンな感性とエレガンスを同時にたたえたスタイルを披露しています。互いに異なる雰囲気を持ちながらも、並んだ瞬間にコントラストが際立つツインのような存在感で、会場の視線を集めました。2026年春夏「ファイアーフライズ(Fireflies)」と2026年オートクチュール「スペキュラ ムンディ」の両ショーに参加した経験を経て、メゾンはふたりをブランドアンバサダーとして迎え入れることを心から喜んでおり、今後予定されているブランドイベントやキャンペーンでの活躍にも大きな期待を寄せています。

www.valentino.com

【Editor's View】
1960年に誕生し、卓越したクラフツマンシップとクリエイティビティでイタリアンクチュールを象徴してきたメゾン ヴァレンティノにとって、IVEのレイとリズをアンバサダーに迎えることは、ブランドの歩んできた歴史と今のポップカルチャーを架橋する一手のように映ります。ナラティブを重んじるメゾンのスタイルと、アワードの受賞歴やライブパフォーマンスで存在感を示してきたふたりのエネルギーが合わさることで、キャンペーンビジュアルやフロントロウのシーンには、これまでとは少し違った世代感覚が表現されていきそうです。クチュールメゾンがカルチャーアイコンとともに次のチャプターを描く、この動きの先には、ラグジュアリーブランドがどのように観客と新しい関係性を築いていくのかという問いへの、ひとつの答えが潜んでいるのかもしれません。

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