2026.02.10
カテゴリ: キャンペーン
バーバリー 2026サマーキャンペーン、音楽とUKスピリットが描く最新コレクション全貌
音楽を聴く時間と、鏡の前で服を選ぶ時間。そのふたつのシーンを地続きのものとして捉えたのが、バーバリーの2026サマーキャンペーンです。UKミュージックシーンの熱と、ロンドンの雨の気配をまとったトレンチやドレス、ニットが、日常のワードローブにさりげない高揚感を添えます。アーカイブに根ざしたトレンチコート、新素材で描くレインウェア、手仕事を惜しみなく注いだパーティードレスやクロシェニットなど、クラシカルと実験性が同居するラインナップは、自分らしいスタイルを更新したい人の感性を刺激する構成になっています。
スタイルという普遍的な言語を紡いできた「ファッションと音楽」の関係に、あらためて光を当てるキャンペーンがバーバリーから登場しました。チーフ・クリエイティブ・オフィサーのダニエル・リーがディレクションを担い、2026年サマーキャンペーンとして発表された本プロジェクトは、カルチャーを形成してきた両者の歴史を掘り下げながら、既成概念にあえて挑む姿勢を前面に掲げています。プレイリストと日々の装いを自然につなげて楽しみたい人にとって、アイデンティティを視覚的に表現するひとつの提案として映るキャンペーンになっています。
ステージに立つ瞬間の高揚感や観客の熱気、その空気を支えるUKミュージックシーンの多様でエネルギッシュな精神が、このサマーコレクションの核となっています。ライブパフォーマンスの迫力から着想を得たピースの数々は、現代のアーティストたちが持つ創造性を映し出しつつ、音楽が人の感情や日常を変えていく力と、そこから生まれるインスピレーションの豊かさをたたえています。音に身を委ねる瞬間の解放感を、衣服というかたちで手元に留めるような構成です。
今回のキャンペーンを率いたダニエル・リーは、その背景にある考えを次の言葉で示しています。「音楽は境界を押し拡げ、ジャンルを越えてファッションのコードを定義してきました。ファッションと音楽は、自己表現であり、オリジナリティであり、そして私たちの“居場所”そのものなのです。」と語るこのコメントには、ハウスがファッションや音楽を通じて人をつなぎ、各々が自分の場所を見いだせるような場をつくろうとするビジョンが読み取れます。
キャンペーンビジュアルには、英国を代表するモデルであり俳優で、1960年代のアイコンとしても広く知られるツイッギーが登場します。そのほかにも、ソニー・アシュクロフト、フィリップ・ブリンドザ、ソラ・チョイ、アルバート・コッカー、エラ・ダルトン、シュウチー・ラン、アーメド・リチャーズ、ライカ・セールズ、マヤ・ウィグラムといった顔ぶれが参加しています。世代もルーツも異なるキャストを集めることで、現在のロンドンやUKカルチャーが持つ多層的なムードを、スタイルを通して立体的に描き出しています。
KEY STYLES
2026年サマーコレクションのキーとなるのは、全体に伸びやかでシャープな印象を与えるナローラインのシルエットです。レインウェアでは、「サマーサイド」「レイン」「アイルワース」と名付けられた新作トレンチコートが加わり、1927年のバーバリーのアーカイブコートに見られるディテールを今の感覚で再構築しています。メンズでは「フォックスフィールド」トレンチが展開され、そこにクラシックな魅力を保ったハリントンジャケットが並ぶことで、端正さと軽やかさの両方を日常のスタイルに取り入れやすい構成になっています。
アウターウェアには、英国の夏に降る雨がきらめくような空気を思わせる新素材が取り入れられました。プリントトレンチコート、シルクのボンバージャケット、ワックスドコットンのオーバーサイズドパーカといったアイテムがそろい、表情の異なる質感がレイヤードスタイルを豊かに広げます。ウォッシュドデニムとローデニムにはフォイルコーティングが施され、ほんのり濡れたように見えるレインコートにはコットンやラフィア調素材が用いられています。そこに鮮やかなチェックを織り込んで仕立てることで、機能性と視覚的な楽しさを両立させた仕上がりになっています。
スエードやレザーを主役に据えたコート群には、素材そのものの美しさを引き出す工夫が凝らされています。植物由来のタンニンでなめしたカーフスキンにパイソンプリントを施したモデルは、しっとりとした質感の上にワイルドな表情が重なり、夏のスタイリングにも映える存在感を放ちます。さらに、レースを思わせるほど繊細なペイズリー柄のレーザーカットを用いたタイプや、ウィップステッチやフリンジといったディテールをあしらったデザインも登場し、動くたびにニュアンスが生まれるコートとして仕上げられています。素材と装飾のバランスによって、軽やかな季節に羽織りたくなるレザーアウターの新しいイメージが描かれています。
今季のシルエットは、全身のラインをすっきりと見せるシャープさが意識されています。ベースとなるのは、ボディの縦のラインを強調するシフトドレスや、脚の表情を印象的に見せるミニスカート。その延長として、肌をさらりとのぞかせるスリップドレスや、ボタンや襟元の表情で雰囲気を変えられるシャツドレスへと展開していきます。一方、ボトムではチェック柄やレザー素材のブーツカットトラウザーが登場し、軽快なクロップド丈で仕上げられています。足首まわりに抜け感をつくるこの丈感は、シューズ選びで個性を出しやすく、都会的なムードのスタイリングを組み立てやすいバランスになっています。
テーラリングのパートでは、モヘアウールやデニム、さらにウィップステッチを施したレザーなどを用いた細身のセットアップが、モッズライクなムードをまとって戻ってきます。3つボタンのジャケットはショート丈にまとめられ、シングルブレストとダブルブレストの両タイプが提案されています。そのジャケットに合わせるのは、脚のラインをきれいに整えるテーパードのストレートパンツと、きちんと感を添えるストライプのシーアイランドコットンシャツ。仕上げに、バーバリーチェックをジャカード織りで表現した細身のシルクタイを組み合わせることで、クラシックな要素と遊び心を共存させたスタイリングが完成します。音楽と縁の深いモッズカルチャーを思わせるこのテーラリングは、スーツスタイルに個性を求める人に新鮮な選択肢を提示しています。
クラフトとテクスチャーへの讃歌
バーバリーのアトリエが育んできた技と美意識は、素材の表情や手仕事の温度感として、このコレクションの随所に表れています。パーティードレスには、職人の手で編み上げたクロシェや繊細な刺繍が丁寧に施され、光のあたり具合によって印象を変える奥行きのある立体感を生み出しています。さらには、金属の輪を連ねて構成したチェーンメイルのドレスやキルトがラインナップし、カラーブロックのバーバリーチェックで輝きをまとった表情を見せます。ビーズやミラータイル、クロシェ編みのレザーリンクのみで構成されたアイテムも用意され、わずかな動きにも反応して光や影を受け止める豊かな質感が際立っています。特別なシーンでも日常の延長としても取り入れたくなる、ドラマ性のあるドレスアップの提案になっています。
ニットウェアのセクションでも、職人技の高さが前面に押し出されています。トップスやトラウザーには繊細なクロシェ編みが施され、肌とのコントラストがやわらかな陰影をつくり出します。コートにはマクラメのパネルを組み合わせることで、布と編み地が交差するような視覚的なリズムが生まれています。また、首もとに添える細身のスカーフには、大胆なフリンジがあしらわれ、動きに合わせて揺れるディテールがスタイリング全体のアクセントとして機能します。一枚で着るだけでなく、レイヤード前提で考えられたニット群は、シーズンを越えてワードローブの中心で頼れる存在になりそうです。
クリエイティブ・ディレクション:ダニエル・リー
アーティスティック・ディレクション:Lane & Associates
フォトグラファー:サム・ロック
お問合せ
バーバリー・ジャパン
0066-33-812819
https://burberry.com
【Editor's View】
今回のバーバリー2026サマーキャンペーンは、UKミュージックシーンとロンドンの雨という二つのモチーフを出発点にしながら、トレンチコートからパーティードレス、ニットウェアに至るまで、一貫して「質感」と「動き」が鍵になっているコレクションだと感じます。アーカイブのトレンチを再解釈したナローラインのアウター、新素材で描く濡れたような光沢のデニムやレインコート、クロシェやマクラメ、ビーズやチェーンメイルによる立体的なテクスチャーが組み合わさることで、音楽を聴いたときの高揚感やステージの熱気が、装いの中に静かに息づいています。ツイッギーをはじめとする幅広いキャストの起用や、モッズライクなテーラリングの提案も含め、自分の好きなカルチャーを服を通してさりげなく表現したい人にとって、日常のスタイルを更新するヒントが多く詰まったキャンペーンになっています。
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