2025.12.21
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ルイ・ヴィトン フューチャーをフレンド・オブ・ザ・ハウスに起用、ファレル率いるメンズと描く未来像
ファッションと音楽の距離が近づき続けている今、どのメゾンが誰と組むのかは、そのブランドのスタンスを雄弁に物語ります。ルイ・ヴィトンが新たなフレンド・オブ・ザ・ハウスとして迎えたのは、ラップシーンを牽引しながら、常に次の表現を求めて歩み続けるフューチャー。ファレル・ウィリアムスがメンズ クリエイティブ・ディレクターを務める今のルイ・ヴィトンにとって、この起用は一過性の話題づくりではなく、カルチャーの現場で生まれる熱量をそのままメゾンのクリエイションに接続する宣言にも見えます。ランウェイの先に広がるストリートやクラブの空気まで感じさせるような、時代のムードをとらえた動きと言えそうです。
ルイ·ヴィトンは、フューチャーをメゾンの新たなフレンド·オブ·ザ·ハウスとして迎え入れたことを発表します。このパートナーシップは、ジャンルや国境を越えて多様な才能を見いだし、尊重するというルイ·ヴィトンの姿勢を改めて示すものです。同時に、メンズ クリエイティブ·ディレクターのファレル·ウィリアムスが掲げる生き生きとした「LVers」コミュニティの輪を、音楽シーンの中心で活躍するフューチャーへと広げる取り組みでもあり、ファッションとカルチャーの結びつきをより強く印象づける発表になっています。

4度のグラミー賞受賞歴を持ち、同世代のなかで特に影響力の高い革新的なレコーディングアーティストとして広く知られるフューチャー。これまでもルイ·ヴィトンとは深い関わりを見せており、「Superfine: Tailoring Black Style(スーパーファイン:テーラリング ブラック スタイル)」をテーマにしたメットガラ2025では、ファレル·ウィリアムスがデザインしたカスタムメイドのルイ·ヴィトン製グレーのクォータージップアンサンブルにタイを合わせた装いで登場しました。レッドカーペットの場で自らの感性をルイ·ヴィトンのクリエイションと重ね合わせることで、そのスタイルが持つストーリーを強く印象づけてきた存在です。
パリで行われた2026春夏メンズ·コレクションショーにフューチャーが顔を見せていたことに続き、今回のフレンド·オブ·ザ·ハウス就任が正式に発表されました。この新たな一歩は、友人でもありクリエイティブ·コラボレーターでもあるファレル·ウィリアムスからの呼びかけによって形になったものです。音楽とファッションの現場で互いの感性を理解し合ってきた2人の関係が、そのままメゾンの物語に組み込まれていくことで、今後のキャンペーンやショーにどのような化学反応が生まれるのか、期待が高まります。

米国人ラッパーとして知られるフューチャーは、プロデューサー、作曲家としても第一線で活躍し、ここ最近はアルバム『We Don’t Trust You』と『We Still Don’t Trust You』を続けてリリースし、チャートの首位を独占しました。批評家からも大きな評価を得たこれらのプロジェクトは、世界中のリスナーを巻き込みながらカルチャーシーンに強いインパクトを与え、フューチャーが文化的な先駆者として揺るぎない存在になったことを印象づけています。これまでに11枚のアルバムがナンバーワンを記録し、チャートトップに立つシングルも数多く送り出してきた経歴は、現在の音楽シーンにおいて彼が特別なポジションにいることを物語ります。

フューチャーは、創造性や芸術性、そして世界中の観客と深くつながる革新的なマインドなど、ルイ·ヴィトンが大切にしてきた価値観を体現するアーティストです。音楽を通じて築いてきたユニークなスタイルとクリエイティブなビジョンは、メゾンの表現をさらに広げる存在となり、ルイ·ヴィトン ファミリーの中でも特別な役割を担うことになりそうです。ファレル·ウィリアムスと共に、メンズの世界観にリアルなカルチャーの空気を運ぶ人物として、これからのコレクションやキャンペーンに新たな視点をもたらすことが期待されます。
ルイ·ヴィトンは、フューチャーと共に紡がれていくこれからのクリエイティブな旅路に大きな期待を寄せています。このダイナミックなパートナーシップからは、音楽とファッションが交差する新しいプロジェクトや、グローバルなコミュニティに向けた意欲的な試みが次々と生まれていくはずです。メゾンの伝統と現代のカルチャーが交わる場として、今後どのようなビジュアルや物語が提示されていくのか、ルイ·ヴィトンとフューチャーの動向から目が離せません。
All photos courtesy of LOUIS VUITTON
詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。
【Editor's View】
ルイ・ヴィトンがフューチャーをフレンド・オブ・ザ・ハウスとして迎えたニュースは、ラグジュアリーとストリートが行き来する現在のモードシーンを象徴する動きに見えます。ファレル・ウィリアムスによるメンズのディレクションと、フューチャーの持つストーリーテリング力が重なることで、単に広告ヴィジュアルを更新するだけではなく、ブランドがどんな価値観と共に未来へ進もうとしているのかが、より立体的に浮かび上がります。音楽プレイリストを組むような感覚でブランドの世界観に触れたい世代にとって、このコラボレーションはメゾンを身近に感じる入り口となり、ルイ・ヴィトンという名前に新しいイメージを重ねるきっかけになっていきそうです。
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