2025.09.09
カテゴリ: イベント
MCMがFrieze Seoul 2025で #BE@RBRICK との没入型エキシビションを開催
アートフェアの舞台に、新たなラグジュアリーの形が提示されます。Frieze Seoul 2025に合わせて、MCMはブランド初のBE@RBRICK特化型展覧会を開催。アートとクラフト、そしてファッションの境界を軽やかに飛び越え、空間全体を一つの作品として体験できる本展は、来場者に“持ち帰れる文化体験”を提供します。伝統と未来、そして遊び心が交差するこのエキシビションは、単に目で楽しむだけでなく、着る・持つという行為にまで拡張される点が今の時代らしい魅力です。
国際的な現代アートフェア「FRIEZE SEOUL 2025」の開催にあわせて、ドイツ・ミュンヘン発のラグジュアリーブランドMCMは、ソウルのMCM HAUSにて没入型展示「BE@RBRICK in MCM Wonderland」を実施します。ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ソウルと世界各都市を巡るFRIEZEは、ギャラリー、アーティスト、コレクターが一堂に会するアート界の一大イベント。そんなグローバルな舞台に、MCMが独自の美学とカルチャーを融合させた展示を打ち出すことで、ファッションとアートが新たな関係性を築く場が生まれます。
エキシビションのキュレーションを務めるのは、MEDICOM TOYのCEO・赤司竜彦氏。彼の視点で選ばれたアーティスト、日爪ノブキ、谷敷謙、そして伝統工芸の継承者・印傳屋上原勇七による作品が並びます。MCMにとってはBE@RBRICKを主軸とした展示は初の試みであり、ブランドの文化的冒険心と創造的野心が色濃く反映された内容です。会期は2025年9月3日よりスタート。幻想的なインスタレーションの中で、アート、デザイン、そしてストリートの文脈が重なり合う空間が広がります。

来場者を最初に出迎えるのは、帽子作家・日爪ノブキが手がけたハットを装着したBE@RBRICKたち。大胆なシルエットが印象的な彼の作品が、BE@RBRICKというキャンバスに表現されることで、アイデンティティと形態の新たな関係性が立ち上がります。インスタレーションの幕開けにふさわしい幻想的なプロローグとして、鑑賞者の想像力を刺激します。

会場3階では、谷敷謙による2016年の代表作『PAUSE-Usa Usa』をベースにしたBE@RBRICKを展示。娘たちの洋服を素材に用いたこの作品は、個人の記憶や時間の流れ、そして家族の物語が込められた造形です。宇宙を思わせる花々に囲まれたその空間は、記憶の揺らぎや存在の証跡を静かに映し出し、訪れる人に感情の層を重ねさせるような余韻を残します。

5階の展示では、印傳屋上原勇七が手がけた伝統技法「甲州印伝」によるBE@RBRICKが登場します。鹿革に漆を施すこの手法は400年以上の歴史を誇り、今回はMCMのモノグラムを組み合わせることで、新旧の美意識が融合した現代的なクラフトへと昇華。質感と温度を感じさせるその佇まいは、単なる展示作品以上に、日本の職人技とグローバルブランドの協奏の結晶と呼べる存在感を放ちます。
FRIEZE SEOUL 2025を祝した限定カプセルコレクション
会場ではこの展示のために用意されたカプセルコレクションも登場。特に注目を集めそうなのが、谷敷謙による『PAUSE-Usa Usa』のモチーフを全面にプリントした100%&400%サイズのBE@RBRICKセットや、印傳屋の職人による手作業で仕上げた400%モデル、さらに老舗木工ブランド・カリモクが製作した木製400%BE@RBRICK(MCMロゴ入り)といった、異なるクラフトの系譜が交差するアイテム群。それぞれが唯一無二の存在感を持ち、アートピースとしての魅力も十分です。



さらに、MCMの限定プリントTシャツやナイロンショルダーバッグ、BE@RBRICKチャームなどもラインナップ。実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムたちは、アートとファッションの垣根を曖昧にし、来場者がその“世界観”を日常に取り込む手助けとなります。展示空間で体験した感覚を、実際に持ち帰ることができるという点で、ショッピングそのものが一つのアート体験として位置づけられているのも今展の特徴です。








MCMはこの展覧会を通して、アートとカルチャーの架け橋としての役割を再確認し、現代のラグジュアリーが担うべき意味と姿勢を提示しています。没入型というフォーマットを通じて、感性と体験の両方に訴える展示構成は、未来のブランド表現における一つの指標とも言えるアプローチです。
展覧会で披露される限定アイテムの一部は、MCM直営店舗および公式オンラインストア、メディコム・トイの直営店舗とオンラインストアにて販売しています。いずれも数量限定のため、完売の際には再販がない可能性があります。アートとして、コレクションとして、また日常使いのファッションピースとして、早めのチェックがおすすめです。
BE@RBRICK in MCM Wonderland
会場:MCM HAUS(ソウル特別市 江南区 清潭洞 狎鴎亭路 412)
会期:2025年9月3日~30日(一般公開)
開館時間:11:00~20:00
入場料:無料
お問い合わせ先
メール:
contact.jp@mcmworldwide.com
ウェブサイト:
www.mcmworldwide.com
公式SNS:
@MCMWORLDWIDE
BE@RBRICK TM & © 2001-2025 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.
【Editor's View】
MCMがFrieze Seoul 2025で仕掛けた今回のエキシビションは、ブランドの次なるステージを示唆する大胆なステートメントです。特筆すべきは、アーティストや職人との協業により、BE@RBRICKというフォーマットを通して素材・文化・記憶が融合されている点。日常とアート、伝統と革新、個と集合の交差点に位置する展示空間は、来場者一人ひとりの記憶にも残る体験として機能します。ラグジュアリーの再定義が進む今、MCMはただ見るだけでない“共感する展示”という新たな可能性を開いたと言えるでしょう。
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