2026.10.12
カテゴリ: 新作
ジル サンダーとオリバーピープルズが再び協業、シモーネ・ベロッティが描く3型の新作サングラス
硬質な建築物を思わせる線と、身体に沿って流れるような曲線。一見すると相反する要素をひとつの造形へまとめることで、ジル サンダーとオリバーピープルズによるサングラスは独自の存在感をつくり出しています。第2弾となる今回は、ジル サンダーのクリエイティブ・ディレクター、シモーネ・ベロッティがデザインを担当。チタンの精密さとアセテートの量感を使い分けながら、顔の輪郭と呼応する3型を完成させました。日本で手作業によって仕立てられたフレームに、イタリア製レンズを組み合わせた新作は、ミニマルな美意識に素材の豊かさを重ねたアイウェアです。
ジル サンダー(JIL SANDER)とオリバーピープルズ(Oliver Peoples)が手を組んだサングラスコレクションに、第2弾が登場します。今回デザインを手がけたのは、2025年3月からジル サンダーのクリエイティブ・ディレクターを務めるシモーネ・ベロッティ。チタンフレーム1型とアセテートフレーム2型による3つの新作を通して、両ブランドが共有する端正な造形とクラフツマンシップを新たな角度から提示します。日本で手作業によって仕立てられたフレームと、イタリアで製造されたレンズが組み合わさり、素材の持ち味を生かしたアイウェアへと仕上げられています。
今回のコレクションを貫くのは、相反する要素をひとつの形に共存させるという考え方です。モダニズムに通じる厳格な構築性がありながら、フレームには丸みと柔らかな動きを与える。精密な技術によって生まれるディテールを備えつつ、かけたときには肩の力が抜けたような軽やかさを感じさせる。そのバランスを追求することで、アイウェアを単なる輪郭の装飾ではなく、顔の動きとともに変化するオブジェクトとして捉えています。フレームとレンズの色合わせにも同じ発想が反映され、繊細な同系色から鮮明なコントラストまで、多様な表情が生まれました。
3型に共通するのは、大胆なプロポーションと顔に沿うしなやかなフォルムです。チタンとアセテートという異なる素材を使い分けながら、それぞれの特性を生かして立体的な造形を構築。フレームは日本で手作業によって仕立てられ、レンズにはイタリアで製造された高品質なサングラスレンズを採用しています。日本の精密なクラフツマンシップと、イタリア製レンズの品質を組み合わせることで、細部まで意図を持たせた仕上がりに。大胆さと繊細さを同時に備えたプロポーションが、今回のコレクションを特徴づけています。
色彩は、今回のアイウェアにもうひとつの個性を与える要素です。同じシルエットであっても、フレームとレンズの組み合わせが変われば、顔まわりに生まれる印象も大きく変わります。穏やかなトーンを重ねた組み合わせでは素材の質感やフォルムが際立つ一方、異なる色調をぶつけたスタイルでは、フレームそのものの造形がより強く浮かび上がります。ジル サンダーらしい抑制の効いたデザインを基盤にしながら、色彩によって個性を引き出せる点も、このコレクションならではの魅力です。
シモーネ・ベロッティが今回のデザインで重視したのは、アイウェアの硬質な印象を和らげる動きでした。フレームに丸みを与え、直線だけではなく流れるようなラインを取り入れることで、顔の形と自然に呼応する造形を目指しています。そこには、精密な日本のクラフツマンシップから有機的な感覚を生み出すという発想もあります。たとえばEdition 9では、一般的なスクエアフレームの印象とは異なり、フロントが下方向へ広がる構造を採用。顔の輪郭に沿ってラインが変化することで、幾何学的な造形に柔らかな動きが加わります。相反する要素をぶつけるのではなく、ひとつのフォルムのなかで調和させることが、3型に共通するデザインの核となっています。
Edition 7は、チタンフレームの構造美を前面に押し出したモデルです。丸みを帯びたアイワイヤーの上に彫刻的なトップバーを重ね、造形的なブリッジと低い位置に配したエンドピースへつなげることで、建築物のような立体感を構築。さらに、専用設計のカーブを描くテンプルがフレームと顔のプロファイルを引き立て、先端の彫刻的なテンプルチップへと流れていきます。ヴィンテージに着想を得た調整可能なノーズパッドと、オリバーピープルズ独自のガラスレンズも備えています。カラーはGold × Light Brown Wash、Gold × G-15レンズ、Gold × Indigoレンズ、Silver × Grey Gradientレンズの4種類。クラシックなチタンアイウェアを出発点としながら、構築的なトップバーによって独自の輪郭をつくり上げています。カラー展開は、Gold × Light Brown Wash、Gold × G-15レンズ、Gold×Indigoレンズ、Silver × Grey Gradientレンズです。
Edition 9では、厚みのあるアセテートを彫刻のように削り出し、フロントを顔に向かって傾斜させています。角張った表情を残しながらも、テンプルはすっきりと細くまとめられ、特徴的なテンプルチップへつながることでフィット感にも配慮。右テンプルにはヴィンテージを思わせるブランドロゴを配し、ドロップ型のチップには「Handcrafted in Japan」の文字を控えめなゴールドで刻印しています。素材を大胆に使ったフロントと、細部を抑制したディテールとの対比が印象的なモデルです。カラーはBlack × Carbon Greyレンズ、Dark Mahogany × Carbon Greyレンズ、Taupe × Greenレンズ、Buff × Light Brown Washレンズの4種類。厚みのあるアセテートならではの存在感を生かしながら、顔まわりでは軽やかに見えるバランスに仕上げています。
Edition 10もアセテートを彫刻的に削り出したモデルですが、Edition 9とは異なり、丸みを帯びた上向きのシルエットが特徴です。幾何学的なフロントの輪郭を柔らかく見せるようにラインを整え、とりわけ目を引くのが大きくカーブしたテンプル。そこから彫刻的なテンプルチップまで流れるようにつながることで、フレーム全体にしなやかな動きを与えています。テンプル内側にはコラボレーションを示すブランドロゴを刻印し、ユニバーサルフィットのノーズパッドとオリジナルのガラスレンズを採用。カラーはBlack × Carbon Greyレンズ、Dark Mahogany × Carbon Greyレンズ、Bright Blue × Carbon Greyレンズ、Amber × Indigoレンズの4種類で展開されます。
シモーネ・ベロッティがジル サンダーで自身のクリエイティブな方向性を築いていくなか、オリバーピープルズとの協業は、両ブランドの美意識をひとつの身につけるオブジェクトへ凝縮する試みとなっています。第2弾では、建築的なチタンのEdition 7、厚みのあるアセテートを角張ったラインへ仕上げたEdition 9、そして曲線によって幾何学性を柔らげたEdition 10という、異なる3つのアプローチを提示。それぞれに共通するのは、精密さと有機性、構築性と軽やかさを同居させる姿勢です。ジル サンダーが培ってきたモダニズムの美学を、日常のなかで身につけるアイウェアへ落とし込んだコレクションです。![]()
JIL SANDER Oliver Peoples
発売日:2026年10月5日(月)
価格:EDITION 7, 9, 10:各94,710円 直営店販売価格
展開店舗:オリバーピープルズ全店舗、オリバーピープルズオンラインストア、オリバーピープルズ取扱店舗
www.oliverpeoples.com
【Editor's View】
今回の第2弾で注目したいのは、ミニマルという言葉だけでは捉えきれない「量感」の扱いです。Edition 7ではチタンのトップバーがフレームに建築的な奥行きを与え、Edition 9では厚みのあるアセテートを削り込むことで、素材そのものが造形の一部になっています。一方、Edition 10では同じアセテートを丸みのあるラインへ導き、曲線によって印象を軽やかに変えています。つまり3型は、それぞれ異なるフォルムを持ちながら、素材をそのまま使うのではなく、削る、重ねる、曲げるといった操作によって形をつくるという共通点を持っています。そこへ日本でのハンドクラフトとイタリア製レンズを組み合わせたことで、ジル サンダーの端正な美意識とオリバーピープルズが培ってきたアイウェアの専門性が、過度な装飾を加えずに成立しています。特に顔の輪郭に沿ってラインが変化する今回の設計は、サングラスを正面から見たときのデザインだけでなく、横顔や動いたときのシルエットまで含めて考えられている点が印象的です。
BRAND SEARCH
CATEGORY
ABOUT
「BRANDJOY.JP」はラグジュアリーブランドなどの最新動向に関連するニュースをセレクトしてお届けしています。新作やコレクションを中心に、新規オープン、ビジネス・業界情報をまとめてチェック。






