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カシオ「MR-G」30周年、裕人礫翔が手掛けるプラチナ箔と構造色の美しい融合

カシオのG-SHOCK最上位シリーズ「MR-G」が、30周年という節目に日本の伝統工芸へ目を向けます。2026年11月13日に発売される「MRG-B2100HR-1A」は、木組に着想を得た格子状の立体文字板へ、箔アーティスト・裕人礫翔が一つひとつプラチナ箔を施した世界限定800本のモデルです。粉末状の箔を用いた「砂子」が生む繊細な輝きに加え、ベゼルとブレスレットには超短パルスレーザーによる構造色のテクスチャーを採用。さらにCOBARIONやDAT55Gといった高硬度合金を組み合わせ、強さを前提とするG-SHOCKに、工芸的な繊細さと光の変化を取り入れています。日本の手仕事と先端技術が、ひとつのメタルウオッチへ重なる新作です。

G-SHOCK「MR-G」に新作、格子状の立体文字板をプラチナ箔で彩った限定800本

カシオ計算機から、G-SHOCKのメタルライン「MR-G」の30周年を記念する新作「MRG-B2100HR-1A」が登場します。発売日は2026年11月13日、世界限定800本で展開。ベースとなるのは八角形ベゼルを特徴とするMRG-B2100で、格子状に組み上げた立体文字板にプラチナ箔をあしらった意匠が目を引きます。箔の表現には日本の伝統技法「木組」から着想を得ており、時計の強靭さだけでなく、素材の輝きや手仕事の繊細さまでデザインへ取り込んでいます。30周年のテーマに掲げた「悠」は、長い時間を経ても価値を失わない箔の特性と、MR-Gが受け継いできた強さを重ねたもの。箔アーティスト・裕人礫翔が作品として描いた「悠」の世界観を、腕時計という異なるスケールへ置き換えています。

※1 金物を使わず木材を組み合わせる日本伝統の建築工法、木工技法のひとつ。

「MR-G」は、耐衝撃を核とするG-SHOCKの思想に、先端技術と高度な金属加工を組み合わせてきた最上位シリーズです。1996年に誕生してから30年を迎える2026年、カシオは日本の伝統的な箔の表現へ着目し、時を重ねても色褪せにくいその美しさとMR-Gの存在感を重ね合わせました。今回のクリエイティブワークを担う裕人礫翔は、1962年に京都・西陣で生まれ、伝統工芸士、京の名工として箔工芸の技術を受け継いできた作家です。2002年には自身のブランド「裕人礫翔」を設立し、箔を用いた独自の表現を追求。西陣織のために培われた技法を出発点に、現代アートや異分野との共同制作へ活動領域を広げてきました。そうした工芸の知見をMR-Gの素材と構造へ重ねることで、30周年にふさわしい新たな表現を形にしています。

「MRG-B2100HR-1A」の表情を決めるのが、格子状の立体文字板です。八角形のベゼルを持つMRG-B2100のフォルムに合わせながら、文字板には立体的な格子構造を設け、その一つひとつに裕人礫翔がプラチナ箔を手作業で施しています。用いられるのは、粉末状にしたプラチナ箔による「砂子」。細かな粒がつくるきらめきと、箔の重なりから生まれる濃淡には個体ごとの差があり、同じ限定モデルでも一つとして同じ見え方にならない表情が生まれます。箔押しはすべて手作業で行われ、格子の構造とプラチナの輝きを組み合わせることで、静かな存在感と奥行きを表現。均一な工業製品の表面とは異なる、手仕事ならではの揺らぎが文字板に宿っています。

ベゼルとブレスレットには、箔アーティスト・裕人礫翔の作品に見られるきらびやかな色彩を、先端の構造色技術によって再現しています。超短パルスレーザーで金属表面をミクロン単位まで微細加工することで、光の反射と見る角度に応じて色味が変化するテクスチャーを形成。構造色は蝶の羽や鉱石などに見られる現象と同じように、色素ではなく表面の微細構造によって発色するため、視線や光源が変わるたびに異なる表情を見せます。文字板ではプラチナ箔の静かな輝きを、外装では変化に富んだ色彩を見せることで、同じ「箔」の世界観を異なる技術で表現。伝統工芸をそのまま再現するのではなく、レーザー加工という現代の技術へ置き換えることで、MR-Gならではのデザインへ仕上げています。

※2 蝶の羽や鉱石などに現れる虹色の発色現象。本モデルでは、超短パルスレーザーを用いた構造色技術を採用。

⑤外装のつくり込みにも、MR-Gらしい金属加工の精度が表れています。ベゼルは27個のパーツに細分化し、それぞれを丁寧に研磨してから組み上げる構造。複数のパーツを組み合わせることで、複雑な立体感と細部まで整った質感を両立させています。素材には、高い硬度と美しい金属感を併せ持つ「COBARION®※3」と、ブレスレットに採用した「DAT55G※4」を使用。さらにケースには64チタンを用い、軽量性と耐久性にも配慮されています。MR-Gでは、こうした素材特性を生かしながら、精密な研磨や複雑な外装構造によって金属の表情を引き出してきました。今回のモデルでは、伝統的な箔の美しさを受け止める器として、こうした素材技術と金属加工の積み重ねが機能しています。

※3 COBARIONⓇ(コバリオン)は、商標登録され株式会社エイワのみが製造しているコバルトクロム合金です。
※4 DATは、大同特殊鋼株式会社の登録商標です。

型番:MRG-B2100HR-1A
メーカー希望小売価格:1,100,000円(税込)
発売日:11月13日
生産台数:800本

カシオ「MRG-B2100HR-1A」、伝統の箔工芸と先端レーザー技術を重ねた30周年記念モデル
MRG-B2100HR-1A
一点ずつ箔押しされたダイアル
箔押しの意匠をイメージしたテクスチャー

カシオ「MR-G」の新作、裕人礫翔が手掛けるプラチナ箔と構造色の美しい融合

開発者インタビュー
日本伝統の箔工芸と最先端技術が融合したMR-G30周年記念モデル
 https://www.casio.co.jp/topics/article/2026/K-212/ 

カシオ計算機株式会社
URL:https://www.casio.com/jp/



【Editor's View】
「MRG-B2100HR-1A」を読み解くうえで印象的なのは、日本の伝統工芸を模倣するのではなく、箔の美しさそのものをMR-Gの技術体系へ組み込んでいる点です。文字板では裕人礫翔が粉末状のプラチナ箔を一つずつ施し、ベゼルとブレスレットでは超短パルスレーザーによる構造色で箔のきらめきを現代的に翻訳しています。手で生み出す揺らぎと、ミクロン単位で制御する加工精度という対照的な技術を一つの時計へ共存させているところに、このモデルの面白さがあります。MR-Gは1996年に初のフルメタルG-SHOCKとして誕生し、その後もチタンや高硬度素材、ザラツ研磨、複雑な耐衝撃構造などを取り入れながら進化してきました。今回のモデルでも、外装の美しさだけでなく、マルチガードストラクチャーによって精緻な造形を保護し、サファイアガラスやBluetooth®搭載電波ソーラーなど現代の実用機能を備えています。つまり、30周年のテーマである「悠」は、過去を振り返るだけの記念表現ではなく、長い時間をかけて蓄積してきた技術と、日本の工芸が持つ時間感覚を現在のメタルウオッチへ重ねる試みとして見ることができます。京都・西陣で箔工芸を学び、2002年以降も独自の表現を追求してきた裕人礫翔の仕事と、G-SHOCKの耐衝撃技術が出会うことで、MR-Gの「強さ」を素材の硬度だけではなく、時を経ても残る美しさという側面から捉え直したモデルです。

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