2026.08.23
カテゴリ: Open
ジャガー・ルクルトが銀座に新旗艦店をオープン、108の専門技術と日本の工芸が交差する空間
時計を眺めることと、その時計が生まれる過程を知ることでは、同じ一本の見え方が変わります。2026年8月20日に銀座でオープンしたジャガー・ルクルトの新たなフラッグシップブティックは、完成したタイムピースを並べるだけの場所ではありません。ジュウ渓谷のマニュファクチュールで培われてきた技術を、空間や映像、実演、体験プログラムを通して立体的に伝える拠点です。「アトモス」の独創的な機構から、ムーブメントの組立、1,400種類を超えるキャリバーの歴史まで。時計の表面からは見えにくい時間と技術の積み重ねを、銀座という街で辿ることのできる空間です。

ジャガー・ルクルトは8月20日、東京・銀座に新たなフラッグシップブティックをオープンしました。日本有数のラグジュアリーショッピングエリアに誕生した新拠点は、アジアにおけるメゾンのプレゼンスをさらに広げるものです。店内では、スイス・ジュウ渓谷に構えるマニュファクチュールの世界観を空間全体で表現し、時計製造の技術とクラフツマンシップに触れる体験を提供します。
ジュウ渓谷に着想を得た空間デザイン
空間づくりの着想源となったのは、ジャガー・ルクルトのマニュファクチュールがあるスイス・ジュウ渓谷です。自然素材と穏やかな色調を組み合わせたインテリアには、伝統と現代性が共存。ル・サンティエを取り巻く静かな自然を思わせる温かさのなかに、洗練された雰囲気を織り込んでいます。銀座にいながら、メゾンの時計製造の拠点を訪れるような感覚へと導く空間です。
ブティックのために用意された4つの特別なアート作品も、この場所を特徴づける要素です。日本人アーティストとのコラボレーションによって生まれた作品群は、日本のものづくりとスイス時計製造に通じる精神を表現しています。クラフツマンシップと芸術性、そして文化交流に向き合うメゾンの姿勢を映し出すこれらの作品は、銀座フラッグシップブティック限定で展示されます。
1階|西村優子《Origami Installation》
折り紙の繊細な表現から着想を得た作品では、ジャガー・ルクルトの時計に通じるリズムと躍動感を造形へ落とし込んでいます。幾何学的なフォルムに光と影の変化が重なり、止まることなく移ろう時間の流れを詩的に描写。紙という身近な素材から生まれる立体的な表情が、時の連続性を視覚的に伝えます。
2階| TANIHATA 《組子パネル》
日本の伝統木工技術「組子」を用いた作品は、ジュウ渓谷を取り囲む自然を題材としています。草原や湖、山々、そして空へと広がる風景を、繊細な木組みの意匠によって表現。スイスの雄大な自然と、日本で受け継がれてきた職人技という異なる背景が、ひとつの作品のなかで響き合います。
3階VIPラウンジ|加地織物《西陣織》
京都を代表する伝統工芸・西陣織も、ブティックを彩る表現のひとつです。かつて皇室への献上品にも用いられた高度な織物技術を通して、日本独自の美意識と、ジャガー・ルクルトが追求する卓越性を重ねています。精緻に織り上げられた文様には、伝統と精密さに加え、金糸によって砂が落ちる様子を描き、時間の移ろいを表現しています。
全館| hico 《シルクライティング》
館内の各所には、hicoとの協業によって制作されたシルク糸の照明を設置しています。着想源は、群馬県・桐生に伝わる織物技術です。独自の糸巻製法によって形づくられた照明が柔らかな光を放ち、文化や技術、そして世代を越えて継承されてきたクラフツマンシップを空間のなかに浮かび上がらせます。
メゾンを代表するタイムピースの世界
時計のラインナップには、ジャガー・ルクルトを代表するコレクションが揃います。「レベルソ」をはじめ、「ポラリス」「ランデヴー」「マスター・ウルトラスリム」「マスター・コントロール」「デュオメトル」「マスター・グランド・トラディション」を展開。ジュウ渓谷の時計製造文化を背景に持つメゾンの多彩なクリエイションを、銀座の新たなフラッグシップブティックで体感できる構成です。
ブティックでは、ジャガー・ルクルトを象徴する技術革新を物語る永久時計「アトモス」も展示されます。空気の温度変化を動力源として動き続ける独自の仕組みは、機構そのものがひとつの見どころです。高度な技術と造形に対する感性を融合させたタイムピースを通じて、メゾンが長年追求してきた時計づくりの多彩な表現に触れることができます。
クラフツマンシップを体感する特別なプログラム
時計が完成するまでには、数多くの専門技術と職人の手仕事が重なります。その過程を実物とデジタルコンテンツの両面から体験できるのが「マニュファクチュールウォール」です。マニュファクチュールが擁する108の専門技術に焦点を当てた映像シリーズ「In the Making」を上映し、デザイン、製造、仕上げ、組立、装飾といった時計製造の各工程を支える仕事を紹介します。
さらに店内では、ムーブメント組立の実演も行われます。一部の体験プログラムでは、来店者自身が実際の技術に触れる機会も用意されています。時計製造への理解をさらに深めたい人に向けては、日本初となる「アトリエ・ド・アントワーヌ」で「レベルソ ワークショップ」を開催。少人数制のディスカバリーワークショップは、当面の間、招待制で実施されます。
キャリバーの歴史と技術を体感
時計の内部で時を刻むムーブメントにも焦点を当てるのが、インタラクティブな「キャリバーウォール」です。ジャガー・ルクルトがこれまでに開発した1,400種類を超えるキャリバーの中から、代表的なムーブメントのひとつであるcal.860を展示。「精度」「チャイム」「機能」「薄型・小型」の4つのテーマに分類し、タッチスクリーンで「Behind the Calibres」映像シリーズを視聴しながら、それぞれの設計思想や歴史を知ることができます。
自分だけの一本を楽しむパーソナライゼーション
自分らしい一本へと近づけるための「パーソナライゼーションウォール」も設けられています。ストラップバーでは、素材やカラー、ステッチの組み合わせを実際に試しながら選択でき、着用する人のスタイルに合わせたカスタマイズを提案。時計そのものだけでなく、腕元での印象を構成する細部まで、自分の感覚で組み立てられる空間です。

上質でプライベートなひとときを
ブティックの3階には、コレクターやVIPのお客様に向けた専用ラウンジを設置しています。落ち着いた環境のなかで、ジャガー・ルクルトの世界にゆっくりと向き合える空間です。新たなフラッグシップブティックは、2026年8月20日、東京都中央区銀座5-5-15(並木通り)にオープン。営業時間は毎日11:00〜19:00です。
銀座におけるジャガー・ルクルトの店舗は、これでGINZA SIXブティックと新フラッグシップブティックの2拠点となります。新たなフラッグシップでは、メゾンが受け継いできた伝統や時計製造の技術をより深く体験できる一方、GINZA SIXブティックでは現代的で開かれたブランド体験を展開。それぞれ異なるアプローチから、ジャガー・ルクルトの時計づくりと世界観に触れられる構成です。
jaeger-lecoultre.com
【Editor's View】
今回の銀座フラッグシップブティックで注目したいのは、時計を販売する空間と、時計製造を理解するための空間を明確に重ねている点です。「マニュファクチュールウォール」では108の専門技術に光を当て、「キャリバーウォール」では1,400種類を超えるキャリバーの蓄積を示し、さらにムーブメント組立の実演やワークショップへと体験を広げています。完成品の美しさだけでなく、その内部にある設計や職人技まで視野を広げることで、「レベルソ」や「アトモス」といったタイムピースも異なる角度から見えてきます。ジュウ渓谷のマニュファクチュールを銀座という都市空間へ翻訳する今回のブティックは、ジャガー・ルクルトの時計製造を立体的に理解するための新たな拠点です。
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