2025.12.06
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モワナ MOYNAT × 永井一正、LIFEシリーズと歌舞伎祝幕がつなぐドーバー ストリート マーケット ギンザ限定カプセル
アートとファッションの境界が自然に溶け合う場所として知られるドーバー ストリート マーケット ギンザに、この冬モワナ MOYNATの特別な物語が訪れます。グラフィックデザイナー永井一正、日本デザインセンターとの2度目のコラボレーションは、歌舞伎の祝幕やLIFEシリーズといった日本発のビジュアルカルチャーを、1849年創業のフランス老舗メゾンのクラフツマンシップと重ね合わせた試みです。Mコレクションのクラシカルなキャンバスに、トラやミミズク、シカ、ワニのモチーフが踊るバッグや小物は、アートピースのようでありながらデイリーに取り入れやすいバランスが魅力。ホリデーシーズンを前に、自分の感性を預けたくなる一品を探す時間そのものが、ひとつのインスタレーションのように感じられるラインアップになっています。

1849年にトランクメーカーとして誕生したフランスのバッグメゾン「モワナ(MOYNAT)」が、2025年ホリデーシーズンに向けた新たなプロジェクトを始動します。昨年に続き2度目となる、グラフィックデザイナー永井一正氏と日本デザインセンターとのコラボレーションによるホリデーコレクションが登場し、モワナのクラフツマンシップと日本のグラフィックアートが再び交差します。この特別な世界観をまとった限定カプセルコレクションは、12月3日(水)からドーバー ストリート マーケット ギンザにて先行販売され、コンテンポラリーな感性を持つ都市のショッピングスポットで披露されます。
永井一正氏は、今回の「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」シリーズについて、自身の言葉でその意義を語っています。「川久保玲氏がディレクションを手掛けるドーバー ストリート マーケット ギンザという場で、モワナとコラボレーションを発表できることを、とても素晴らしい機会だと感じています。また、若い世代が好んで足を運ぶ場所でもあるので、彼らがこのコラボレーションに興味を持ち、新しい出会いを楽しんでくれたらうれしいですね。」とコメントし、モワナとMOYNATの新たな側面が、次世代の感度に開かれていくことへの期待をのぞかせます。
ドーバー ストリート マーケット ギンザ限定の「Landscape Edition」コレクションは、モワナと永井一正氏によるコラボレーションで制作された、八代目尾上菊五郎丈・六代目尾上菊之助丈の襲名披露に際して披露された南座の祝幕を記念するラインとして登場します。12月3日から25日までの期間限定でドーバー ストリート マーケット ギンザにて展開されるこのコレクションは、パリのアトリエで一点ずつ手作業で仕上げられたプロダクトが揃います。モワナを象徴する“M コレクション”キャンバスを重ね合わせた上に、永井氏がモワナのために描き下ろしたアートワークをレイヤーすることで、メゾンの卓越したクラフツマンシップとグラフィックデザインの象徴的なビジュアル表現が並び立ち、アートピースのような存在感を放ちます。
八代目尾上菊五郎丈は、モワナとのコラボレーションについて「私たちはまさに、伝統と革新の真の交差点に立ち会っています。現代美術の巨匠・永井一正氏、170年以上の歴史を持つフランスのメゾンであるモワナのサヴォワフェールに支えられる伝統の技術、そして400年の伝統を誇る歌舞伎とのコラボレーションです。」と語り、このプロジェクトが持つスケールと文化的背景を表現しています。異なるフィールドに根づいた三者が出会うことで、舞台芸術とバッグメゾン、グラフィックアートがひとつの物語として結びつき、モワナの新しい側面を映し出す試みになっています。
スペシャルインスタレーションは、ドーバー ストリート マーケット ギンザの1階ピロティスペースおよび4階のフロアで展開されます。建築空間の中にモワナのオブジェのようなバッグやプロダクトが配置されることで、ショッピングの場でありながらギャラリーさながらの高揚感を味わえる構成です。ドーバー ストリート マーケット ギンザならではの実験的な空気感と、MOYNATのクラフツマンシップが重なり合うインスタレーションは、コレクションの背景にあるストーリーを視覚的に体感できる機会として注目されそうです。
Holiday 2025 コレクションについて
Holiday 2025 コレクションでは、永井一正氏の代表作として知られる「LIFE」シリーズに敬意を表し、モワナ MOYNATのために新たに制作されたアートワークを、限定版のキャンバストートやホーボー、バッグチャーム、カードホルダー、パスポートケース、ノートブックカバーへと展開します。トラ、ミミズク、シカ、ワニといった生き生きとした動物のモチーフがモワナのプロダクトの上で躍動し、メゾンの卓越したサヴォワフェールと永井氏のグラフィックがひとつの世界観として融合します。クラシックなMコレクションのブラウンカラーのモノグラムをベースに、今シーズンの新色であるバーガンディ、カーキ、ネイビーといったシーズナルカラーが加わることで、アート性と実用性を両立したホリデーらしいカラーパレットに仕上がっています。
永井一正氏は、モワナ MOYNATとのコラボレーションについて「モワナの職人が持つ高い技術に強く心を動かされています。バッグやパスポートケース、カードケースの中に動物のモチーフが組み込まれた姿はとても生き生きとしていて、違和感のない自然な一体感があります。これらのアイテムが、手にする人それぞれの夢や想像を広げる存在になればうれしいと感じています」と語ります。グラフィックが立体物の中で呼吸するように見える仕上がりは、メゾンのクラフツマンシップとデザイナーの感性が丁寧に重ねられているからこそ実現した表現と言えます。




Portraits of Kazumasa Nagai and Onoe Kikugorō VIII photgraphed by Theo Liu
永井一正(1929年大阪生まれ)は、日本を代表するグラフィックデザイナーであり版画家として、長年にわたり国内外で高い評価を受けてきました。日本を代表する12人のグラフィックデザイナーの一人として知られ、1951年に東京藝術大学を離れたのち、1960年に日本デザインセンターを共同設立し、現在は同センターの最高顧問を務めています。これまでに手がけたポスター作品は1,000点を超え、なかでも1980年代から現在まで続く代表作「LIFE」シリーズは特に象徴的な仕事として位置づけられています。JAAC会員賞、朝日広告賞グランプリ、亀倉雄策賞、ADCグランプリ、毎日デザイン賞・芸術賞、旭日章など受賞歴も数多く、ワルシャワ、モスクワ、ヘルシンキ、ザグレブをはじめとする国際的なビエンナーレや展覧会でも最高レベルの評価を獲得してきました。作品はMoMA(ニューヨーク/富山)、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、ワルシャワ国際ポスターミュージアムなど、世界各地の主要美術館に収蔵されています。
1849年にポリーヌ・モワナによってパリで創業したMOYNAT(モワナ)は、選び抜かれた素材と高度な技術を持つ職人によるものづくりで知られるメゾンです。レザーバッグやアクセサリーは芸術作品を思わせる独自の存在感を持ち、創業時から分業制をとらず、一つの製品に対してひとりの職人が最初から最後まで全工程を担うスタイルを守り続けています。豊かな感性と自由な発想から生まれる繊細な配色のアイテムは、伝統的なサヴォワフェールを現代へとつなぎ、タイムレスで洗練されたムードを保ちながらも、日常のさまざまなシーンに自然に溶け込むデザインが特徴です。パリシックでエレガントな表情を持つMOYNATのバッグは、ファッション業界においても感度の高い人々から注目され続けています。
Dover Street Market Ginza / ドーバー ストリート マーケット ギンザ
問い合わせ先:ドーバー ストリート マーケット ギンザ
中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館 03-6228-5080 (代表)
Instagram:@doverstreetmarketginza
Official page:https://ginza.doverstreetmarket.com/
MOYNAT / モワナ
問い合わせ先 : モワナ 伊勢丹新宿店
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1 本館1階 TEL 03-3352-1111 (大代表)
Instagram:@moynat
Official page:https://www.moynat.com
#MoynatKazumasaNagai
【Editor's View】
今回のモワナ MOYNATと永井一正、日本デザインセンターのコラボレーションは、ドーバー ストリート マーケット ギンザという舞台を得たことで、アートとクラフツマンシップ、そして日本とフランスのカルチャーが立体的に交差するプロジェクトとして浮かび上がっています。歌舞伎の祝幕を記念したLandscape Editionや、LIFEシリーズを落とし込んだHoliday 2025 コレクションのバッグや小物は、いずれも単なる限定品という枠を越えて、日常のスタイリングの中にストーリーや視点を持ち込む存在になっています。Mコレクションのモノグラムと、トラやミミズクなどの躍動感あるモチーフ、そしてバーガンディやカーキといったシーズナルカラーの組み合わせは、感度の高いファッションラバーにとって、自分の審美眼を投影したくなるキャンバスのように感じられるはずです。歴史あるメゾンのバッグを、アートワークとしてだけでなく日々の装いのパートナーとして楽しみたい人にとって、このコレクションはホリデーシーズンの買い物計画の中心に据えたくなる選択肢と言えます。
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