2025.09.19
カテゴリ: 新作
オーデマ ピゲ 創業150周年「ロイヤル オーク」と「CODE 11.59」に38mm新作とアニバーサリーモデル登場
創業150周年を迎えたオーデマ ピゲが、新たな挑戦として38mmのパーペチュアルカレンダーを発表しました。「ロイヤル オーク」と「CODE 11.59」というブランドを象徴するコレクションから展開される今回の新作は、複雑機構をよりコンパクトに、そして日常に寄り添う快適さとともに再構築したものです。鮮やかなカラーパレットや、ケースやブレスレットに施された緻密な仕上げは、ラグジュアリーを日常に引き寄せる洗練の表現。さらに150周年を記念した特別モデルも用意され、伝統と革新の両面を改めて世界に提示する内容となっています。
創業150周年の節目に、オートオルロジュリーの雄オーデマ ピゲは、複雑機構の代表であるパーペチュアルカレンダーを小径へと再設計しました。発表されたのは「ロイヤル オーク」と「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」から成る3つの新作で、いずれもケース径は38mm。メゾンの歴史に根差す精緻さを保ちながらサイズ感を見直すことで、クラシックをいまの装いに溶け込ませるアプローチが鮮明です。ビスポークなテーラリングやミニマルなジュエリーと合わせたい読者にとって、存在感と着け心地の均衡がとれた選択肢になります。

人間工学を据えた設計思想は、今年2月に登場したキャリバー7138で提示済みでしたが、今回その理念が38mmという新しい器に初めて宿りました。ラインアップには新登場のキャリバー7136と、2月発表のキャリバー7138の二つのムーブメントが採用され、どちらも5件の特許を備えます。18Kピンクゴールドまたはステンレススティールのケースに収められたメカニズムは、ダイヤル上の表示だけでなく構造の陰影まで美しく際立つつくり。小径化によって袖口への収まりが良くなる一方で視認性は確保され、手首の細い人やユニセックスな着用を望む層に新しい扉を開きます。伝統的な複雑機構を日常のワードローブへ引き寄せるという点で、実用と審美の更新が感じられます。

洗練されたデザインが際立つ 3 つのモデル
構成は明快です。38mmの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」1モデルと、同じく38mmの「ロイヤル オーク」2モデル。ケース側面にコレクターを設けない設計により、プロポーションは引き締まり、防水性能も確保されています。スリムな外観はシャツのカフにもニットにも干渉しにくく、複雑機構の重厚感を身にまとう喜びと日常使いの快適さを両立。フォーマルからウィークエンドまで横断したい読者にとって、着用シーンの自由度が高い点が魅力です。

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の38mmモデルは、18Kピンクゴールドとグリーンのコンビネーションが印象的。面取りにポリッシュとサテンを交互に置くことで生まれる光のコントラストが、特徴的な多層ケースの構造美を鮮やかに描き出します。ダイヤルにはギョーシェ職人ヤン・フォン・ケーネルと共同開発したエンボス加工が施され、柔らかなグリーンの濃淡が奥行きを形成。クラシカルな色気と現代的な肌離れの良さが共存するため、ダークスーツにもカラーニットにも自然に馴染みます。素材と仕上げの対話そのものがデザインの主役となり、38mmという新サイズの価値を視覚的に語ります。
手彫りのスタンピングツールで細密に打ち込まれた無数の微小な穴が同心円を描くように広がり、ダイヤルには輝きと奥行きが与えられています。その表情を引き立てるのは、蓄光加工が施された18Kピンクゴールド製の針とアワーマーカー。ホワイトのカレンダー表示とのコントラストが視認性と華やぎを同時に高めています。さらにグリーンのアリゲーターストラップが統一感をもたらし、都会的でありながらクラフツマンシップを感じさせる完成度に仕上がっています。繊細な装飾と機能性の融合は、ジュエリー的な感性を求める愛好家にも魅力的です。

「ロイヤル オーク」の1本目はステンレススティールをベースに、ライトブルーPVD加工を施したグランドタペストリーダイヤルを採用。スネイル仕上げのカウンターと組み合わせることで、光の角度によってダイヤルに流動感を生み出します。蓄光加工を施した18Kホワイトゴールド針とロジウムカラーのアワーマーカーが、暗所でも視認性を確保。ブラック表示のカウンターとポリッシュ仕上げのグレーのベゼルが全体の調和を取り、スポーティかつモダンな表現を成立させています。軽快なブルートーンは、カジュアルからドレススタイルまで幅広く取り入れやすい印象です。

2本目の「ロイヤル オーク」は、18Kピンクゴールドとベージュカラーのグランドタペストリーダイヤルを組み合わせた温かみのあるモデル。スネイル仕上げのカウンターや針、アワーマーカーに施された蓄光加工が、柔らかさの中に実用性を添えています。特に6時位置に配されたブルーのムーンフェイズが印象的で、全体のカラーパレットに鮮やかなアクセントを加えています。ブレスレットとケースに施されたポリッシュとサテン仕上げは、メゾンの技術を如実に示し、手首の動きに合わせて豊かな光の表情を描き出します。クラシカルでありながら現代的な解釈が魅力となり、フォーマルにも日常にも映える仕上がりです。


そして創業150周年を記念して、3モデルには特別なアニバーサリー仕様が用意されています。外観は各モデルと同一ながら、6時位置のムーンフェイズには歴史的資料から着想を得た「Audemars 5 Piguet」のヴィンテージ調シグネチャーが刻まれています。さらにサファイアケースバックのフレームには「150」のロゴと「1 of 150 pieces」の刻印が施され、コレクターズアイテムとしての価値を確立。150周年を記念するにふさわしい特別仕様は、オーデマ ピゲが築いてきた伝統と未来を繋ぐ象徴として存在感を放ちます。
公式YouTubeにて新作モデルのオリジナルムービーも公開。
https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html
【Editor's View】
オーデマ ピゲは、1875年の創業以来ル・ブラッシュを拠点に、オーデマ家とピゲ家によって今も経営が受け継がれている数少ない独立系のメゾンです。150年の歴史の中で磨かれた職人技と革新的な精神が、今回の38mmパーペチュアルカレンダーに凝縮されています。サイズの最適化や色彩の表現、そしてアニバーサリー仕様の特別な意匠は、伝統と革新を結ぶ同ブランドの姿勢を鮮やかに示しています。今回のコレクションは、機械式時計を愛する人々にとって、実用性と文化的価値の両方を体感できる特別な存在となるでしょう。
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