2025.07.12
カテゴリ: 新作
グッチ GUCCI のブランドコードが結晶化する、2025年新作ハイジュエリーコレクション登場
庭園を歩くように、色と輝きが誘う迷宮へ。グッチの2025年ハイジュエリーコレクションは、自然と象徴的コードの美を重ね合わせた詩的な構成で私たちを魅了します。ラビリンティグッチの幻想的な構築美、そしてホースビットとマリナチェーンに込められた物語が、それぞれ異なる世界観で響き合いながら、グッチの本質を再定義します。素材、フォルム、そして色彩のすべてが意味を持ち、クラフツマンシップが宿すその表現は、単なる装飾を超えた「語るジュエリー」。知的で自由な感性を持つ現代のラグジュアリー愛好者にこそ、深く響くコレクションです。
Courtesy of Gucci
2025年のグッチ ハイジュエリー コレクションには、幻想的な庭園を思わせる「ラビリンティグッチ」の新作が加わると同時に、ブランドの象徴とも言える「ホースビット」と「マリナチェーン」に焦点を当てた三部構成のシリーズが新たに登場します。色と形、質感の繊細な重なりが際立つ今回のラインナップでは、宝石本来の煌めきとグッチの緻密なクラフツマンシップが見事に調和。一点一点が手仕事で仕上げられ、唯一無二の存在感を放っています。ジュエリーとしての美しさだけでなく、ブランドのDNAを宿すストーリーテリング性も豊かで、自己表現の一部として選びたくなる魅力があります。
Labirinti Gucci(ラビリンティグッチ)
イタリア式庭園の規則正しくも詩的な風景から着想を得た「ラビリンティグッチ」は、2024年の初登場以来、時間をかけて深化を続けています。2025年の新作では、あえて装飾を削ぎ落とし、エレガンスを極めた一点物のジュエリーが加わりました。過去から現在へとつながる意匠の流れを辿るようなそのデザインは、伝統を敬いながらも、未来への扉をそっと開くような静かな革新性を秘めています。形式美と自然美が交差する造形は、文化的素養を大切にするラグジュアリーファンにこそ響くものとなっています。
新作20点のなかでもひときわ視線を集めるのが、流れるような直線上にダイヤモンドが配置されたネックレス。装う人の動きに合わせて光を受ける設計は、まるで静かな泉に差し込む陽光のようです。中央には、鮮やかな青をたたえた24.75ctのラウンドカットのタンザナイトと、ラグーンを思わせる柔らかな色合いの5.94ctクッションカット パライバ トルマリンが並び、そこから流れ落ちるようにダイヤモンドが配置されています。自然の情景を想起させる構成は、詩的かつ立体的で、感性に響くデザイン性の高さが際立ちます。
モザンビーク産の6.02ctオーバルカット アクアマリンを主役に据えたリングは、バラの花びらのように繊細なセッティングが施され、その佇まいはまるで装飾的な詩のよう。リングのアーム部分には、ペアシェイプのダイヤモンドと2石のパライバ トルマリンが配され、まるで花のつぼみが咲き誇る瞬間を捉えたかのようです。このロマンティックで感情に訴えかける構成は、ジュエリーを通して物語を語りたい感性豊かな女性たちに特に響くでしょう。
ラビリンティグッチのストーリーは、さらにダイナミックで装飾性の高いネックレスへと進化します。中心に据えられたのは、透明感あふれる52.86ctのブラジル産アクアマリンで、そのオクタゴナルカットが清らかな輝きを放ちます。ネックラインには、透かし彫りのように編まれたダイヤモンドのストランドとドレープが重なり合い、洗練された軽やかさを演出。そして2本のダイヤモンドラインが交わる箇所には、約30ctのオーバルカット タンザナイトがアクセントとなり、視覚的にも構成的にも物語性の高い一作となっています。
グッチが描くこの庭園には、次の一歩を踏み出すたびに、新たな驚きが待ち受けています。そこには、アールデコのエッセンスが込められた装飾性、ブランドアイデンティティを象徴する「G」モチーフ、そしてジェムストーンが奏でる叙情が巧みに織り込まれています。自然と人工、幾何学と詩情という対極の要素を美しく融合させるデザインは、視覚的な美だけでなく、深層的な感性への訴求力も兼ね備えています。自分らしさを尊重する現代のラグジュアリーユーザーにとって、装うという行為が新たな思索の場となるような作品群です。
Courtesy of Gucci
Horsebit(ホースビット)
2025年、グッチは乗馬文化から着想を得た象徴的モチーフ「ホースビット」を新たにハイジュエリーのフィールドへと昇華させました。タイムレスなアイコンとして知られるこのモチーフが、リング、ネックレス、イヤリング、ブレスレットという多様な形で展開され、そのいずれもが格調高く洗練された仕上がりに。実用性と装飾性の間で揺れることなく、確固たる存在感を放つデザインは、グッチのクラフツマンシップがいかに現代的な感性と調和しているかを物語っています。乗馬に象徴される力強さと優雅さが融合したこのシリーズは、自立した精神を持つ人々に寄り添うラグジュアリーの新たな形です。
コレクションの中核を成す存在のひとつが、ミニマルなラインにダイヤモンドを散りばめた洗練されたブレスレットです。グッチのアイコニックなホースビットモチーフには、5.19ctのオーバルカットサファイアが配され、鮮やかな青が圧倒的な存在感を放ちます。その宝石がまとう輝きは、手元の動きに合わせて表情を変え、見る者の視線を自然と引き寄せます。ジュエリーの実用性とアート性のバランスが絶妙で、エレガントな装いに洗練を添えたいシーンにぴったりです。
そのサファイアを支えるセッティング部分には、深みのあるブルーメタルのコーティングが施されており、ストーンの鮮やかさとのコントラストが際立ちます。幾何学的で現代的なフォルムが映えるこのブレスレットは、グッチが掲げる“伝統と革新の融合”を体現していると言えるでしょう。ジュエリーデザインにおいて、色彩の調和と質感のコントラストを見事に操るこの手法は、ラグジュアリーを再定義したい新世代の女性に強く訴求します。
印象的なアシンメトリーデザインを取り入れたチョーカー風ネックレスでは、ビビッドなレッドとグリーンのカラーストーンが鮮やかなリズムを奏でます。ホースビットモチーフにセットされた3.07ctのオーバルカットルビーとラウンドカットのツァボライトが主役となり、その周囲を囲むダイヤモンドが輝きに奥行きを加えています。さらに、ネックレスとペアになるイヤリングには、片耳ずつに1.62ctのルビーとツァボライト、ダイヤモンドが組み合わされ、セットで纏うことで高揚感と統一感のあるスタイリングが完成します。
ホースビットを主役に据えたこのコレクション全体には、グッチが培ってきたクラフツマンシップと宝石本来の美しさが見事に共存しています。そのデザインは、過度な装飾に頼らずとも、しなやかで気品ある輝きを放ち、エフォートレスなエレガンスを体現しています。タイムレスなモチーフを現代的に再解釈したこのアプローチは、ファッションやアートに感度の高い層にこそ共鳴するものでしょう。


Marina Chain(マリナチェーン)
続いて登場するのが、グッチのもうひとつのシグネチャー「マリナチェーン」を主軸にしたハイジュエリーラインです。1960年代、海の世界から着想を得て誕生したこのモチーフが、色鮮やかなジェムストーンによって新たな息吹を与えられました。大小さまざまなストーンを組み合わせたことで、深みのある色彩から透明感あるダイヤモンドの輝きへと滑らかに移ろうグラデーションが表現され、視覚的な奥行きを演出します。
特に注目すべきは、虹のような色合いが目を惹くネックレスとブレスレットのセット。マリナチェーンのチャームには、ルビー、ツァボライト、そしてブルー、オレンジ、ピンク、イエローのサファイアがふんだんに使われており、鮮やかな色の共演が華やかさを引き立てます。リンク部分にはダイヤモンドのパヴェが施され、動くたびに光を繊細に反射。ジュエリーとしての存在感とファンタジー性を同時に備えたアイテムとして、装いを格上げしてくれます。
また、3.40ctのブラジル産アクアマリンを主役としたマリナチェーンチャームのペンダントネックレスは、淡く透き通るようなブルーが魅力です。これにライトブルーサファイアとダイヤモンドパヴェが寄り添い、涼やかで洗練された印象に。さらにピンクゴールドのイヤリングでは、2.73ctのスピネルを中心にピンクサファイアとダイヤモンドがロマンティックな光を放ちます。タンザナイトとダイヤモンドを組み合わせたセットもあり、色や素材の組み合わせによって多様な表情を見せるラインアップが揃います。
マリナチェーンに宿る物語性は、今回のコレクションでも豊かに展開されています。時代を超えて愛されてきたこのモチーフが、ジェムストーンの色彩とグッチならではの美学によってハイジュエリーへと昇華。海とのつながりを思わせるテーマが、色彩の奥深さと洗練された構造によって、装う人に感性の旅を提供します。視覚的な美しさだけでなく、グッチの精神性が息づく本コレクションは、自分だけのストーリーを重ねたい人々にとって、まさに語りかけるような存在です。



詳しくは、www.gucci.comをご覧ください。
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