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ブシュロン 自然の儚さを宝石に刻む、新作ハイジュエリー「IMPERMANENCE」を発表

時の流れに抗わず、その美しさを宝石に閉じ込める。そんな挑戦をハイジュエリーで体現したのが、ブシュロンの最新作「IMPERMANENCE(インパーマネンス)」です。フランス発のラグジュアリーメゾンが、侘び寂びや生け花という日本独自の美意識に着目した今回の試みは、従来のジュエリー観を大きく揺さぶります。6つの構成によって構築される作品群は、光から闇への移ろいを通して、生命の循環とその尊さを語ります。ラグジュアリーでありながら深い精神性を秘めたこのコレクションは、装飾以上の意味を求める大人の女性たちに、確かな響きを届けることでしょう。

自然の儚さを宝石に刻む、ブシュロンの新作「IMPERMANENCE」コレクション登場

©BOUCHERON

【BOUCHERON 公式サイト・特設ページ”IMPERMANENCE”】

https://www.boucheron.com/ja_jp/high-jewelry/collections-carte-blanche/impermanence

ブシュロンが最新作「IMPERMANENCE(インパーマネンス)」を世に送り出しました。毎年1月と7月、異なるアプローチで展開されるハイジュエリーコレクションのうち、7月に発表されるのが「カルト ブランシュ」シリーズ。フランス語で「白紙委任」を意味するこのシリーズでは、クリエイティブディレクター クレール・ショワンヌがテーマ選定から表現方法に至るまで、自由な創造を試みています。伝統の枠にとらわれず、時に前例を打ち破るその精神は、メゾンのアイデンティティそのもの。新作「IMPERMANENCE」もまた、現代のジュエリーに求められる“意味”や“個性”を問い直す作品として、自己表現に敏感なファッショニスタたちの心を掴むに違いありません。

ブシュロンは2025年、自然の本質に向き合うという共通テーマを軸に、2つのハイジュエリーコレクションを展開しました。1月に発表された「ヒストリー オブ スタイル」コレクション「UMTAMED NATURE(手つかずの自然)」では、創業者フレデリック・ブシュロンの自然観への敬意がにじむ作品群が登場。そして7月には、クレール・ショワンヌが独自の審美眼で自然を再構築した「カルト ブランシュ」シリーズ「IMPERMANENCE」が登場します。対照的な2つの視点が交差するこの年の展開は、ハイジュエリーにおける自然の捉え方に新たな問いを投げかけており、自然との共鳴を重視する現代のラグジュアリーマーケットに対する応答ともいえます。

「IMPERMANENCE」という名に込められたのは、「移ろうこと」に宿る美しさへの賛美です。このコレクションでは、自然が持つ刹那の美や時間の流れの中で形を変える瞬間にフォーカスし、それらをジュエリーという永遠の形にとどめることに挑戦しています。過去作「Fleur Éternelle(フルール エターナル)」で提示された「儚いものに永遠を与える」という思想は、本作でも鮮やかに受け継がれ、移ろう風景や感情を形にしたいと願う人々に、新たな感動を提供してくれます。

このジュエリーたちの原点には、日本文化に深く根付く「生け花」と「侘び寂び」の精神があります。植物や昆虫をモチーフとする6つの構成作品は、「光」という軸を通じて生命の一瞬をとらえたもの。表面的な豪華さにとどまらず、精神性を内包したアートピースとして、静けさと存在感を併せ持っています。自然を敬愛し、時間の流れと共に自分を重ねるような感性を持つ人々にとって、これらのジュエリーはまさに“内省する装飾”といえるでしょう。

最初に登場するのは、明るく軽やかな光を宿すコンポジション No.6。そして次第に光が陰を帯び、最終作 No.1では深く沈む闇が広がります。まるで朝から夜にかけての一日、あるいは誕生から死へ向かう生命の時間軸のように、光の遷移を通じて自然の循環を描き出すこの構成は、物語性の高いジュエリーとして極めてユニークです。全22点の作品に込められたのは、ただの技巧や素材の贅沢さではなく、哲学や詩情。ハイジュエリーであることの意味を再定義しようとするその試みは、知的好奇心の高い層にとって大きな魅力となるはずです。

「自然がもっとも美しい瞬間に到達する前に、その煌めきを封じ込めたい」。クレール・ショワンヌはそう語り、今作に自らの感性を結晶化させました。6つの構成に込められたのは、自然界に生きる植物の芽吹きから枯れゆくまでの旅路、そしてそれに寄り添う光と闇の移ろい。時間とともに姿を変えるその美しさを、あえて“瞬間”として固定するというアプローチは、現代を生きる私たちが日々見過ごしがちな“かけがえのない一瞬”へのまなざしを呼び覚まします。

侘び寂び(わびさび)

侘び寂びという日本の美意識は、不完全であり続けること、やがては朽ちることに価値を見出します。常に変化し続ける自然に対し、そのままを受け入れ、美として称える姿勢は、現代の消費社会に対する静かな反語ともいえるでしょう。今回の「IMPERMANENCE」も、そうした精神を土台に据えながら、完璧さではなく、その過程にある揺らぎや陰りを丁寧に掬い上げた点で、極めて詩的で哲学的なコレクションとなっています。

生け花(いけばな)

生け花は「花に命を与える」芸術であり、その真髄は咲き誇る花だけではなく、蕾から枯れるまでの全過程を尊ぶ視点にあります。非対称や余白、静寂といった要素の中に調和を見出すその技法は、ジュエリーに応用するには大胆で繊細な感覚を要しますが、「IMPERMANENCE」ではそのエッセンスが見事に取り入れられています。今この瞬間に宿る美しさを大切にするという感性は、移ろう季節や感情に寄り添うジュエリーとして、日常の中に静かな輝きをもたらしてくれるでしょう。
 クレール・ショワンヌが描く「移ろいの美」、ブシュロンのハイジュエリー最新作
©BOUCHERON


COMPOSITION N°6
チューリップ(ブローチ)
ユーカリ(ブローチ ・ヘアジュエリーのマルチウェア作品)
トンボ(イヤリング)

侘び寂びと生け花に学ぶ、ブシュロン「IMPERMANENCE」が語る時間のジュエリー

©BOUCHERON


COMPOSITION N°5
アザミ(大:ブローチ・クロスボディのマルチウェア作品 / 小:リング )
カブトムシ(ブローチ)

ブシュロン、自然と哲学が融合するハイジュエリー「IMPERMANENCE」を発表
©BOUCHERON


COMPOSITION N°4
シクラメン (大:ブレスレット /小: ブローチ)
オーツムギ(ヘアジュエリー)
毛虫(ブローチ)
蝶(ヘアジュエリー)

光と闇の間に咲く宝石、ブシュロンの新作が描く一瞬の美

©BOUCHERON


COMPOSITION N°3
アイリス(ブローチ)
藤(ブローチ・ヘアジュエリーのマルチウェア作品)
クワガタムシ(ブローチ)

ブシュロンが描く移ろいの美、「IMPERMANENCE」ハイジュエリーコレクション誕生

©BOUCHERON


COMPOSITION N°2
マグノリア(ネックレス・ティアラのマルチウェア作品)
ナナフシ(ブローチ)

儚さを宝石に宿す、ブシュロンの新作ハイジュエリー「IMPERMANENCE」公開

©BOUCHERON

COMPOSITION N°1
ポピー(ブローチ・ヘアジュエリーのマルチウェア作品)
スイートピー(ブローチ)
蝶(ブローチ)

【Youtube:ブシュロンの投稿が表示されます】


ブシュロン公式サイト
https://www.boucheron.com/



 
 
 
 
 
 
 
 
       

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