2025.07.17
カテゴリ: 新作
フェンディ 香りで綴るローマの物語、新作フレグランス「オー ダルティフィス」
フェンディの100年にわたる歴史の集大成として登場した「オー ダルティフィス」は、単なる香水を超えた感性の結晶です。メゾンが生まれ育ったローマ、その光と影、街角の石畳、そして家族の記憶。そんな日常のかけらが香りに昇華され、肌の上で語りかけてきます。まるで音楽や絵画のように、時間を超えて感情を呼び覚ますこのフレグランスは、ラグジュアリーに意味を求めるすべての人へ向けた静かなメッセージ。感性を刺激する一本が、ここにあります。
フェンディ(FENDI)が100周年を迎える今、新たな節目として選んだ表現は、香りという形をもつ芸術でした。メゾンの出発点であり、永遠のインスピレーション源でもあるローマ。その魅惑的な美の記憶に導かれるように、フェンディは新たなフレグランスを発表しました。ブランドが歩んできた時間と土地への敬意を込めた、感覚に訴えるラグジュアリーの提案です。
「オー ダルティフィス(Eaux d'Artifice)」と名付けられたこの香水は、フェンディのフィロソフィーである「ieri, oggi, domani(昨日、今日、明日)」という時間軸に寄り添うように香り立ちます。フランス語で花火を意味する「feux d’artifice」の語感にインスパイアされ、喜びや祝福のムードを香りで表現。肌の上に咲く花火のように、感情を鮮やかに彩ります。
「オー ダルティフィス」
– デルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)-
調香師 - ジェローム・ディ・マリノ(Jérôme di Marino)
ローマを象徴する存在であるトレビの泉。その夜景から着想を得たこの香りは、2000の噴水が点在する街の記憶と精神を象徴するような存在です。デルフィナの想像力によって描かれたこのフレグランスは、まるで大理石の舞台に流れる水のバレエを思わせ、石の劇場に響く水音のような奥行きと緊張感を宿しています。香りの一滴ごとに、視覚と触覚が呼応するような没入感が広がります。
ミネラルの清らかさとアクアティックな爽快感が、ムスキーな余韻と官能的に交差し、ジュニパーの瑞々しいノートを一層引き立てます。噴水に投げ込まれるコインが生み出すきらめきのようなメタリックなアクセントは、デルフィナが手がけるハイジュエリーを彷彿とさせる精巧さ。香りのひとつひとつが、まるで肌にかけるネックレスのように繊細で美しく、ジュエリー職人への敬意と永遠の願いが込められています。
「香水は、ジュエリーのように、私たちが誰であるか、または誰になりたいかを伝える無言のアクセサリーです。」—デルフィナ・デレトレズ・フェンディ
フェンディ初となるフレグランスコレクションの誕生から1年。新作「オー ダルティフィス」は、すでにベストセラーとなっている「ペルケ ノ(Perché No)」や「ラ バゲット(La Baguette)」と並ぶ、嗅覚における象徴的なクリエーションとして仲間入りを果たしました。それぞれの香りが語る物語と個性の中で、「オー ダルティフィス」は特に、時間や場所、そして記憶にリンクする情緒的な魅力を放ちます。

ヒーローフレグランス
「ペルケ ノ」(=どうしてだめなの?)
- シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)
調香師 - クエンティン・ビッシュ(Quentin Bisch)
「オー ダルティフィス」は、シルヴィア自身の心の在り方を映し出すような、深い内面性を持った香りでもあります。「Why not(どうしてだめなの?)」という言葉を自身の座右の銘として掲げる彼女が手がけたこの香りは、シンプルでありながら力強い意志を感じさせます。ローマの石造りのように硬質で無機質な一面を持ちつつ、フレッシュで現実感のある香りが溢れ出します。そのイメージは、週末にフェンディ一族が集うローマ郊外「I Casali del Pino」の庭に干された真っ白なシーツの香りに重なり、静謐な情景を想起させます。
このフレグランスは、幼少期のぬくもりや親密な記憶を柔らかく呼び起こします。香りの中心には、ブラジル産ピンクペッパーのスパイシーな刺激が漂い、それを支えるように、かすかなスモーキーさが奥行きを加えています。さらに、サンダルウッドのバルサミコ的な繊細な甘みが、香りの構成に優しさと懐かしさを与えています。「決してこうだ」と断定せず、「常にこうあるべき」とも言わないこの香りは、ただひとつ、「Why not(どうしてだめなの?)」と問いかけることで、自由な解釈を私たちに委ねてきます。
「日光に乾かされる白いシーツは、非常にシンプルでありながら、美しく、感情を揺さぶります。」—シルヴィア・フェンディ

「ラ バゲット」
- タツィオ、ダルド・ヴァセラーリ・デレトレズ・フェンディ(Tazio, Dardo Vascellari Delettrez Fendi)
調香師 - アンヌ・フリポ(Anne Flipo)
小麦色のブロンドトーンが立ち上がる香りは、ローマの夏の夜明けを思わせ、デルフィナの双子の息子、タツィオとダルドの無垢な日々を映し出します。それは、バターと砂糖が溶け合ったトーストの一切れのように甘く、日曜の朝、家族がゆったりと過ごす静かなひとときの情景を描き出します。対話と沈黙が心地よく交差し、愛情が自然と流れるような時間。この香りには、そんな日常の官能性と優しさが封じ込められています。
「バゲット(Baguette)」は、フェンディにとってバッグ以上の存在です。それはアイコンであり、世代をつなぐ象徴であり、祝祭の中心でもありました。そして、この精神を受け継ぐフレグランス「ラ バゲット」は、そのすべてを香りで表現しています。フランスから届けられたフローラルでパウダリーなアイリスが、気品ある第一印象を与え、背後に潜むマダガスカル産バニラが甘やかで中毒性のある喜びを添えます。最後に官能的なレザーノートが、それらすべてを優しく結びつけ、肌に残る余韻まで美しく演出します。
「私は『バゲット』バッグをデザインしたときに妊娠していました。それは常に新しい世代のアイデアと関連付けられる永続的な作品です。」— シルヴィア・フェンディ
新作フレグランス「オー ダルティフィス」は、2025年7月17日(木)より一部のフェンディ直営店、およびフェンディ公式オンラインストアfendi.com にて販売いたします。
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