2024.05.18
カテゴリ: Open
フェンディ フレンチリビエラの魅力を体現する空間、カンヌの新店舗をオープン
フェンディ(FENDI)は、フランスのコート・ダジュール(Côte d’Azur)地域に位置するカンヌ(Cannes)に新たな店舗を開設しました。
この新しい店舗は、フェンディのブランドアイデンティティとフレンチリビエラの魅力が融合した510平方メートルの広大な空間で、ウィメンズおよびメンズのフルコレクションが揃っています。2階にはVIPルームとプライベートテラスがあり、クロワゼット(Croisette)の美しい海辺の景色を一望できます。店舗デザインはフェンディの建築部門によって手がけられました。
1階のファサードには、巧みな職人技が光るガラス製ランプが縦に並び、屋内と屋外の連続性を演出しています。これらのランプは、地中海の港に映る光景を連想させるデザインです。
1階のファサードには、巧みな職人技が光るガラス製ランプが縦に並び、屋内と屋外の連続性を演出しています。これらのランプは、地中海の港に映る光景を連想させるデザインです。
店内に足を踏み入れると、海をテーマにした豪華なインテリアがゲストを迎えます。中央にはアッシュ材とチーク材で作られた立体的なキューブが配置され、ボートのデッキを連想させるデザインとなっています。試着室には航海をイメージしたドアがあり、その隣にはフェンディのアイコニックなハンドバッグが展示されています。
メインルームの床と壁には、アクアグリーンの葉脈模様が特徴的なオーシャントラバーチン大理石が使われています。側面のニッチにはトラバーチンの棚とフェンディの「ペカン(Pequin)」ストライプのモチーフが施され、リブ加工が施された柱は、ローマ建築とフェンディのルーツを象徴し、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)デザインの「FF」ロゴで装飾されています。
リビエラからのインスピレーションは、丸みを帯びたエッジの木製と金属製のミラー、新店舗のために特別にデザインされた天然アガベ繊維の手織りカーペットにも反映されています。ブルーとグリーンを基調とした特注のセラミック製花瓶は、伝統工芸で有名なヴァロリス(Vallauris)村で作られました。
メンズコーナーは、店舗中央のキューブの背後に広がり、レディ・トゥ・ウェアとアクセサリーコレクションが展示されています。マキシム・デルクール(Maxime Delcourt)デザインの丸い木製テーブルを中心としたサロンエリアが特徴で、オーシャントラバーチンの壁が床との連続性を持ち、洗練された雰囲気を演出しています。
ウィメンズのレディ・トゥ・ウェアとシューズエリアには、古代ローマのテクスチャーにインスパイアされたトラバーチンの壁と立体的なニッチが交互に配置されています。居心地の良いリビングエリアには、マキシム・デルクールがデザインした長方形のウッドテーブルと、アルダ・イェニェ(Arda Yeniay)によるトラバーチンベンチ「エタニティ(Eternity)」が配置され、温かみのあるナチュラルなトーンが演出されています。
エントランスのレザーグッズコーナーは、ハンドメイドの質感が特徴のガラス製「FF」ロゴランプと棚によって明るく開放的な雰囲気が作られています。水面の反射をイメージしたデザインはファサードのランプと連動し、広々としたブティックの窓から差し込む光が空間を満たしています。
2階は予約やイベント専用のフロアで、ダイニングエリアとクロワゼットの絶景を望む広いテラスに繋がるサロンに分かれています。壁と天井は温かみのあるコンクリート製で、床は対照的なダークカラーのウェンジ木材の寄木細工が施されています。柔らかな曲線を描く壁には、ホームデコールコレクションの特別な作品が展示されています。
ソファエリアには、エマニュエル・シモン(Emmanuelle Simon)デザインのセーブル色の家具が、手織りの大きなアガベ繊維のカーペットの上に配置されています。ハンドメイドのファイバーグラスを大理石の粉で仕上げた丸いダイニングテーブルの上には、ジョパト(Giopato)とクームス(Coombes)のシャンデリアが吊るされています。
大きな窓はテラスに繋がり、トラバーチンの正方形タイルが敷かれた床が特徴です。木製と中間色のファブリックで仕上げたパーゴラは、昼夜問わず日陰を提供し、地中海のエッセンスを取り入れた植栽がオープンエリアを彩ります。チーク材のバーカウンターには、アストゥッチオ(Astuccio)の職人技にインスパイアされた立体的なモチーフが施されています。
屋内のVIPスペースを補完するかのように、壁一面にオリヴィア・コグネ(Olivia Cognet)がフェンディのDNAを解釈してデザインした特注ハンドメイドの陶芸作品が飾られています。このデザインには、「FF」ロゴ、ひし形パターン、古代ローマ建築の典型的なアーチデザインなど、フェンディを象徴する要素が波や幾何学的なモチーフと組み合わせられています。オリヴィア・コグネの陶芸作品は、階段に設置された専用デザインの壁面彫刻や、特別展示コーナーに置かれたブルーとグリーンの花瓶やトーテムなど、ブティック全体に広がっています。
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