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メシカ「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」、グラン・パレで描いたボツワナの大地とダイヤモンドの色彩

パリの歴史的建築と、アフリカ南部の大地。その距離を一夜のランウェイでつないだのが、メシカの2026年ハイジュエリーコレクション「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」です。舞台となったグラン・パレには、ボツワナを象徴する3つの風景が色彩として立ち上がり、深いブルーとグリーン、燃えるようなレッドやアースカラー、ミネラルホワイトに重なるピンクとヴァイオレットがジュエリーへと移し替えられました。自然そのものが持つ強さと繊細さを、ヴァレリー・メシカならではの視点でダイヤモンドの造形へ落とし込んだコレクションです。

2026年10月1日、パリ・ファッションウィークの舞台となったグラン・パレで、メシカが新作ハイジュエリーコレクション「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」を発表しました。ヴァレリー・メシカが2005年に創業したパリ発のハイジュエリーメゾンは、今回、ボツワナの自然を創作の出発点に選択。絶えず表情を変える大地や地平線を照らす光、そこで生きる野生の生命を、ダイヤモンドを中心としたハイジュエリーの表現へと置き換えました。メゾンが2025年に発表した「Terres d’Instinct」に続き、南部アフリカへの創作の旅をさらに深めたコレクションです。

メシカ2026年ハイジュエリー「Terres de Contrastes」、グラン・パレを彩ったボツワナの自然
アドリアナ・リマ、「Divine Enigma」を着用 ©Giovanni Giannoni
メシカの「Terres de Contrastes」、オカバンゴ ブルーが導くグラン・パレのハイジュエリーショー
グレース・エリザベス、「Girafe」を着用 ©Giovanni Giannoni

「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」の物語を形づくるのは、ボツワナに広がる異なる風景と、そこから導かれた3つの色彩世界です。オカバンゴ デルタには深く瑞々しいブルーとグリーン、カラハリ砂漠には燃えるようなアースカラーと力強いレッド、そしてマカディカディ塩湖にはミネラルを思わせるホワイトに、夕暮れを映す繊細なピンクとヴァイオレットが重なります。メシカはこうした色の対比をひとつの画面に収めるのではなく、水と砂、乾いた大地と豊かな生命、昼の強い光と宵の淡い色調という対照そのものを、コレクションの美学へと昇華。自然の中で隣り合う異なる表情が、ジュエリーのカラーパレットとして連続していきます。

ショーのために選ばれたのは、パリの中心に位置するグラン・パレの「ギャルリー・クルブ」です。歴史を刻む建築空間のなかには、カラハリ砂漠の風紋を描く砂丘を想起させる大きなアーチが設けられ、パリの建築とボツワナの荒々しくも豊かな自然をひとつの舞台へ結び付けました。ヴァレリー・メシカとカリーヌ・ロワトフェルドによって構成されたランウェイでは、現代のパリジェンヌ像を思わせる軽やかなスタイリングとハイジュエリーが共存。モデルが歩くたびにジュエリーが揺れ、ダイヤモンドの一石一石が光を受けて表情を変えることで、静止画では捉えきれない躍動感まで引き出されています。

ショーのオープニングを飾ったのはアドリアナ・リマ。フィナーレではイリーナ・シェイクが、コレクションを象徴する最高峰のハイジュエリーピース「オカバンゴ ブルー」を纏って登場しました。その中心を担うのが、2018年にボツワナのオラパ鉱山で発見されたブルーダイヤモンドです。41.11カラットの原石は20.46カラットへとカットされ、カラーはファンシー・ディープ・ブルーに分類されています。ボツワナで発見されたブルーダイヤモンドとして最大かつ希少な一石で、今回初めてハイジュエリー作品として披露されました。周囲には500石を超えるダイヤモンドが配され、中心のブルーへ視線を集めながら、ネックレス全体に流れるような動きを生み出しています。この歴史的な披露の場には、ボツワナ共和国鉱物・エネルギー大臣のボゴロ・ジョイ・ケネウェンド閣下も立ち会いました。

メシカ「Terres de Contrastes」発表、砂漠とデルタのコントラストを映す新作ハイジュエリー
イリーナ・シェイク、「オカバンゴ・ブルー」を着用 ©Giovanni Giannoni

メシカが2026年10月1日、パリのグラン・パレで新作ハイジュエリーコレクション「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」を発表
左から)水原希子、キム・ユジョン、ジュリアン・ムーア、カーラ・ブルーニ、ミリアム・レオーネ、エステル・エスポシト ©Stéphane Feugère


フロントロウには、メゾンアンバサダーのジュリアン・ムーア、水原希子、キム・ユジョン、イ・スヒョク、リー・ゲンシー、ミリアム・レオーネ、バルキース・ファティをはじめ、カーラ・ブルーニ、ガンナ、エステル・エスポシト、YURI(HANA)、ブルックリン・ベッカム、ニコラ・ペルツら、世界各国からセレブリティやフレンズ・オブ・ザ・メゾンが集いました。壮大な自然を映した色彩と、身体の動きによって表情を変えるジュエリーがランウェイを行き交うなか、客席もまた「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」の世界を共有。パリの歴史的な空間にボツワナの風景を重ねた一夜が、コレクションのテーマであるコントラストをショー全体へと広げました。

メシカの新作ハイジュエリー「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」が、グラン・パレのギャルリー・クルブで披露されました
左から)ブルックリン・ベッカム、ニコラ・ペルツ ©Stéphane Feugère
YURI ©Stéphane Feugère
メシカ「Terres de Contrastes」、グラン・パレで描いたボツワナの大地とダイヤモンドの色彩
ヴァレリー・メシカ ©Giovanni Giannoni
メシカ「Terres de Contrastes」、グラン・パレで描いたボツワナの大地とダイヤモンドの色彩
左から)イリーナ・シェイク、ニャンデリ・デン、アドリアナ・リマ、ヴァレリー・メシカ、グレース・エリザベス ©Giovanni Giannoni
メシカがパリで披露した「Terres de Contrastes」、20.46カラットのオカバンゴ ブルーに注目


Styling: Carine Roitfeld, Make up: Tom Pecheux, Hair: Sam McKnight, Music: Dorion
Looks: Atelier Biser, Fifi Chachnil, Seconde Vue, Atsuko Kudo, Vettese, Jitrois




【Editor's View】
メシカの「Terres de Contrastes(テール・ド・コントラスト)」で印象に残るのは、土地の風景をそのまま模倣するのではなく、そこに存在する対比をジュエリーの構造へと置き換えていることです。なかでも「オカバンゴ ブルー」は、希少なブルーダイヤモンドそのものを際立たせながら、周囲を取り巻くダイヤモンドによって光の流れをつくり、石と身体の動きをひと続きに見せています。メシカは2005年の創業以来、ダイヤモンドを現代的な視点で捉え直してきました。今回のコレクションでは、その姿勢をボツワナという具体的な土地と結び付け、色彩、光、動きという複数の要素からハイジュエリーを描き出しています。

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