2026.09.19
カテゴリ: 新作
エンポリオ アルマーニの2026年秋冬、デニムとテーラリングが描く端正なカジュアル
エンポリオ アルマーニの2026年秋冬メンズコレクションで、改めて存在感を放つのがデニムです。ブランドにとってデニムは、単にカジュアルなワードローブを構成する素材ではなく、自由で都会的なスタイルを形づくってきた重要な要素。1981年に生まれたArmani Jeansの精神を背景に、今季はそのDNAを現代のシルエットや着こなしへ置き換えています。長く親しまれてきた素材を現在の感覚で捉え直すことで、エンポリオ アルマーニらしいデニムの新しい輪郭が浮かび上がります。
今季の軸となるのは、デニムの原型ともいえるオーセンティックな5ポケットです。ただし、そのままクラシックへ寄せるのではなく、アルマーニらしい端正なシルエットへ整えることで、すっきりとした現代的な佇まいに仕上げています。この考え方は2026年春夏コレクションですでに提示され、今季はそこへ新たにダメージ加工を施したパンツを加えました。きれいに整えられたフォルムと、表面に残されたラフな表情。その対照的な要素を一つのパンツに共存させることで、デニムが持つ無骨さとは異なる洗練された存在感を引き出しています。
今季のデニムを特徴づけるもう一つのポイントが、テーラリングとの距離の近さです。端正なジャケットやチェスターコートの下にデニムパンツを合わせれば、クラシックな仕立てにカジュアルな抜けが生まれます。その反対に、トラッカージャケットにはツイードのトラウザーを組み合わせ、ワークウェアを思わせるアウターに仕立ての美しさを重ねました。どちらか一方を主役に固定するのではなく、異なるドレスコードを入れ替えることで、エンポリオ アルマーニらしい自由なスタイリングを構築しています。
デニムそのものの表情にも、今季ならではの繊細さがあります。素材の選定に加えて独自のウォッシュ加工を施すことで、均一な色ではなく、光や動きによってニュアンスが変わる色合いを生み出しました。力のある素材でありながら、見え方には繊細さがあり、カジュアルでありながら品格を保っているのが特徴です。1980年代から続くArmani Jeansの精神をそのまま再現するのではなく、シルエットと加工、そしてテーラリングとの組み合わせによって現代へ更新する。そこに、エンポリオ アルマーニがデニムと向き合ってきた時間が表れています。
特設サイト
https://www.armani.com/ja-jp/emporio-armani/man/highlights/denim/
https://www.armani.com/ja-jp/emporio-armani/woman/highlights/denim/
お問い合わせ先:
ジョルジオ アルマーニ ジャパン
03-6274-7070
【Editor's View】
エンポリオ アルマーニのデニムを考えるうえで興味深いのは、ブランドがジーンズを単独のカジュアルカテゴリーとして扱うのではなく、テーラリングと同じスタイルの文脈に置いていることです。公式情報でも、エンポリオ アルマーニは1980年代初頭に若い世代へ向けたアイテムとしてデニムを取り入れたことを、ブランドの歴史を語る重要な転換点として紹介しています。現在の公式コレクションでも、5ポケットやスリム、ストレート、ルーズといった複数のフィットを展開し、デニムをさまざまなシーンへ適応するワードローブとして位置付けています。今回の2026年秋冬では、その自由さがよりスタイリングの側へ踏み込んでいます。デニムにジャケットを合わせるだけではなく、ツイードとトラッカーという異なる素材とアイテムを交差させることで、フォーマルとインフォーマルの境目を曖昧にする。ジョルジオ・アルマーニがエンポリオ アルマーニの創設時から掲げてきた、洗練と自由を両立する感覚が、デニムという日常的な素材を通して鮮明に表れています。
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