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ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ 最優秀賞はハゼマン&モナン

パリの夜空に、時計界の未来を照らす新たな光が灯されました。2026年3月、フォンダシオン ルイ・ヴィトンを舞台に開催されたのは、独立系時計師たちの卓越した技術と情熱を称える「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」。ブランドの枠を超え、真にクリエイティブな才能を掬い上げるこの試みは、時計を単なる時刻を刻む道具としてではなく、個人の美学を投影する「芸術品」として定義し直すものです。伝統的な職人技への敬意と、既存の概念を打ち破る大胆な発想。その両者が交差する場所で生まれるタイムピースは、画一化された現代において、私たちに真のオリジナリティとは何かを問いかけているように感じられます。

ルイ・ヴィトンが祝福する独立系時計師の栄光、第2回ウォッチプライズ最優秀賞が決定

© Louis Vuitton

独立系時計師たちの並外れた才能に光を当てる「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」の第2回授賞式が、2026年3月24日、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで華やかに幕を開けました。愛好家や各国のエキスパートが固唾を呑んで見守るなか、栄えある最優秀賞の座を射止めたのは、スイスに拠点を置く「ハゼマン&モナン」です。前回の覇者ラウル・パジェスから新たな勝者へとトロフィーが手渡された瞬間、会場は独立系ウォッチメイキングの輝かしい新章を祝う熱気に包まれました。自らの美意識や技法が評価された喜びを噛み締める二人は、この栄誉が次世代へアイディアを繋ぐための確かな足がかりになると、その胸中を熱く語っています。

About Hazemann & Monnin

ヴィクトル・モナンとアレクサンドル・ハゼマンという二人の若き才能によって誕生した「ハゼマン&モナン」は、フランスの時計学校時代からの強い絆を原動力としています。2024年の本格始動以来、彼らが一貫して追求してきたのは、企画から組み立てまでを自社で完結させるという、妥協のない技術的自立でした。受賞作「スクール ウォッチ」は、ジャンピングアワーとパッシングチャイムを内蔵した極めて複雑な機構を備え、見る者を圧倒します。メカニカルな美しさを強調したブルーの装飾と、天然石を配したアーティスティックな意匠という、対照的な個性を共存させた彼らのスタイルは、目の肥えたウォッチコレクターにとっても新鮮な驚きとなるでしょう。今後はダイヤルに二人の名を刻み、さらなる高みを目指す彼らの動向から目が離せそうにありません。

本賞について:情熱が築き上げるウォッチメイキングの未来

国籍やキャリアを問わず、未知の領域へ挑む時計師たちを後押しするために「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が創設したのが本賞です。2回目となる今回も世界中から情熱的な応募が寄せられ、総勢65名の専門家からなる委員会が、革新性や技術、デザインといった多角的な視点で厳格な審査を重ねました。選考の公平性を期すため、ルイ・ヴィトン自身は決定プロセスに関与せず、完全に独立した審査員団にその審判を委ねています。ファイナリストには日本が誇る牧原大造氏や関法史氏を含む5名が名を連ねており、現代のウォッチメイキングがいかに多様で、クリエイティビティに満ちた活力を備えているかを世界に知らしめる結果となりました。

見事頂点に立ったハゼマン&モナンには、15万ユーロの助成金とともに、ルイ・ヴィトンが誇る熟練時計師による1年間の濃密なメンターシップが贈られます。このプログラムは受賞者のビジョンに合わせてパーソナライズされ、業界の広大なネットワークへアクセスできる貴重な機会も提供される仕組みです。表彰という枠組みを超え、ベテランから新鋭までが世代を超えて交流するコミュニティが形成されている点に、本賞の真の意義があると言えるでしょう。2023年に始まった限定エディションの展開など、ルイ・ヴィトンは独立系時計師たちの独創的な視点を世に送り出す伴走者として、時計文化の伝統を未来へと繋ぐ好循環を鮮やかに創り出しています。

単なる賞を超えた、評価の象徴

ハゼマン&モナンに授与されたのは、優美な螺旋を描きながら天へと立ち上がるシルバー仕上げのトロフィーでした。時計の心臓部である「テンプ」をイメージしたこのフォルムは、独立系ウォッチメイキングの飛躍的な進歩を象徴する、それ自体が類稀なアートピースです。彼らはこの輝かしい歴史に名を刻む2番目のメーカーとなり、その価値を物語るかのような特注ケースとともに栄誉を授かりました。パリ郊外アニエールの歴史的な拠点にて、熟練の職人が一点ずつ手作業で仕立てたモノグラム・キャンバスのケースは、この賞が持つ希少性と伝統の重みをより一層際立たせています。

審査員団について

最優秀賞は、専門家委員会のメンバーによる推薦で指名された5名の審査員によって選出されました。
審査委員長 キャロル·フォレスティエ-カザピ:「タグ·ホイヤー」のオート オルロジュリーおよびムーブメント戦略ディレクター
フランク·ヘーレン:「Monochrome Watches」の創設者兼編集長
マチュー·エジ:「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」のアーティスティック·ディレクター
フランソワ-ザビエル·オヴァーステイク:「Equation du Temps」の創設者兼編集者
カリ·ヴティライネン:アトリエ「ヴティライネン」のオーナー兼ディレクター、文字盤製作および表面処理の分野で高い専門性を有する「コンブレマイン」のアドミニストレーター

詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。


【Editor's View】
時計という小宇宙に情熱を捧げる独立系時計師たちは、まさに現代における真のアーティストと言えるでしょう。ルイ・ヴィトンが彼らを支援する背景には、ラグジュアリーの原点である「個の創造性」への深い敬意が感じられます。特に今回受賞したハゼマン&モナンのように、若くして技術的自立を果たし、独自の美学を貫く才能が正当に評価される場があることは、時計界全体の多様性を守る上で極めて重要です。手厚い助成金やメンターシップは、彼らのビジョンを現実のものとするための強力なパートナーとなるでしょう。伝統を重んじながらも、常に新しい風を吹き込もうとするルイ・ヴィトンの姿勢は、時計を愛するすべての人々に、この文化が持つ無限の可能性を確信させてくれます。

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