Brand JOY

ブランドと俳優の関係が、キャンペーンビジュアルを越えてひとつの物語として立ち上がる瞬間があります。コーチとエル・ファニングの関係性もまさにそのひとつです。グローバルアンバサダーとして広告のフレームにおさまるだけでなく、彼女の新作映画“Sentimental Value”をハウス全体で祝う記念イベントがロサンゼルスで開かれました。映画の公開という節目を、クリエイティブ・ディレクターや友人たちとともに過ごすシーンは、スクリーンの外側でもスタイルとストーリーを共有する、今の時代らしいブランドとタレントの距離感を映し出しているように感じられます。

ロサンゼルスのサン・ヴィセンテ・バンガローズには、この夜、コーチの世界観を支える仲間たちが静かに集まりました。ここで行われたのは、ゴールデングローブ賞にノミネートされた俳優であり、コーチのグローバルブランドアンバサダーでもあるエル・ファニングが出演する映画“Sentimental Value（センチメンタル・バリュー）”を祝う特別なイベントです。コーチと同ハウスのクリエイティブ・ディレクターであるスチュアート・ヴィヴァースがホストを務め、温かなムードに包まれた会場では、特別上映会とディナーを通じて、コーチのクリエイティブコミュニティやタレント、プレスがひとつの物語を分かち合う時間が流れました。

主役であるエル・ファニングが選んだのは、映画の舞台オスロの街並みとスカイラインをモチーフにした淡いピンクのカスタムドレスでした。柔らかなトーンの中に都市の景色を落とし込んだこのドレスは、特別なデザインを丁寧にハンドプリントすることで仕上げられ、スクリーンのイメージとリアルな彼女の存在感を自然につなぎます。映画の設定とスタイリングが呼応するような装いは、コーチのハウスがエル・ファニングの個性を大切にしながら、物語性のあるアプローチでドレスアップを支えていることを感じさせる選択でした。

ゲストリストには、コーチと縁の深い顔ぶれが並びました。ダコタ・ファニング、ストーム・リード、オマー・アポロ、アイリス・アパトウ、ジョシュ・ハッチャーソン、マディ・ジーグラー、ナタリア・ブライアント、シャーロット・ダレッシオ、シラ・ハース、ブレイクリー・ソーントン、キャジー・デイヴィッド、トーマス・キキス、ジェイク・シェーン、ソニア・メナ、スプリヤ・ガネッシュ、アレッサンドラ・コディーニャといった面々が、コーチのルックをまとって会場に登場しました。DJビアンカ・レクシスが紡ぐ音楽が空間にリズムを添え、映画を軸にしながらも、ファッションとカルチャーが交差する親密な集まりとして夜が進んでいきました。

スチュアート・ヴィヴァースは、エル・ファニングへの思いを次のように語っています。「エルは、彼女が関わるすべてに温かさと深み、そしてスピリットをもたらしてくれる、コーチファミリーにとってかけがえのない存在です。スクリーンで彼女のアーティストとしての才能を見ることは喜びであり、これからの活躍がとても楽しみです。この節目を共に祝えたことは本当に光栄です。」ブランドの顔としてだけでなく、ひとりのアーティストとしての成長を共有しようとするまなざしが感じられるメッセージであり、映画“Sentimental Value”の公開がコーチにとっても特別な出来事であることを物語っています。