2025.07.28
カテゴリ: 新作
セイコーウオッチ クレドール ゴールドフェザーから芸術と技術の極み、漆芸×彫金のトゥールビヨン限定モデルが登場
時の流れを測る時計が、芸術として語られるとき、それは工芸と技術の極みによって昇華された存在であると言えるでしょう。セイコーウオッチがクレドールより発表した「ゴールドフェザー」の新作トゥールビヨンは、まさにその証。加賀蒔絵や彫金といった日本の伝統技術を纏いながら、機構には世界最高水準のトゥールビヨンムーブメントを搭載。羽ばたく鳥の姿をテーマに、視覚・触覚・時間感覚のすべてに訴えるこのモデルは、単なる高級時計を超えた存在です。限定10本という希少性も相まって、美と技術を求めるすべての審美家の心を揺さぶります。
セイコーウオッチは、クレドールブランドから、漆芸と彫金の匠の技を融合させたトゥールビヨンモデルを2025年10月24日(金)に発売します。価格は税込25,300,000円で、全世界でわずか10本のみの限定展開。日本の伝統美と高精度の機械式技術が出会う、比類なき一点ものとして注目を集めています。
クレドール ゴールドフェザー
本モデルは、セイコーが誇る薄型メカニカルウオッチの技術を継承しつつ、〈クレドール〉の名のもとに60年以上の時を経て再解釈された「ゴールドフェザー」シリーズの最新作。まるで羽根のように軽く、しなやかで、光をまとったような艶を持つその佇まいは、現代のドレスウオッチに求められる気品と機能をあわせ持っています。
≪商品特徴≫
漆芸と彫金が織りなす緻密な美しさ
「ゴールドフェザー」では初となるトゥールビヨンムーブメントを搭載した今作には、加賀蒔絵の名匠・田村一舟氏による精緻な漆装飾が施されています。ダイヤルの9時位置にあるトゥールビヨンキャリッジを太陽に見立て、そこから放たれる輝きが、空高く飛び立つ鳥の群れとなって12時位置のクレストマークへと舞う様子を描写。蒔絵、切金、螺鈿といった日本の伝統技術を重層的に組み合わせることで、奥行きある幻想的な情景を生み出しています。
ダイヤル上には、緩やかにカーブを描く表面に沿って、鮮やかな金彩、白蝶貝、夜光貝が漆の上から重ねられています。漆を塗布し、研ぎ出す工程を繰り返すことで、まるで宝石のように輝く奥行きのあるダイヤルが完成。光を受けて微細に変化する表情が、時の流れに豊かな彩りを添えます。
また、田村氏ならではの立体感と深みを感じさせる高蒔絵技法によって、クレストマークやCREDORのロゴに加え、今回新たに極細の「Goldfeather」ロゴも繊細に描かれました。漆と金が織りなす陰影が、ダイヤル全体に立体的な趣を与え、鑑賞するたびに新たな美しさに出会える構成となっています。
トゥールビヨンキャリッジを支える受けの部分には、翼を広げた鳥のフォルムをイメージしたデザインが採用されています。角の立ち上がりや側面のシルク仕上げに至るまで、細部にまで繊細な技巧が施されており、時計全体の美学と調和しています。このようなディテールが、ジュエリーウォッチとしての品格と、芸術品としての完成度を引き上げています。
裏蓋側にも、芸術的なモチーフが惜しみなく施されています。トゥールビヨンキャリッジから放射状に広がる構図で、猛禽類が空を舞う際の「風切り羽(かざきりばね)」をイメージした大胆な装飾が描かれています。夜光貝を用いた三日月型の螺鈿には、羽の曲線が高蒔絵で繊細に描かれ、裏面でさえも表と同様の美的完成度を保っています。
ムーブメントの受け部にもまた、クレドールの彫金工房が丹念に仕上げた精緻な彫刻が施されています。羽が外側に向かって広がるように力強く彫られており、その深さはわずか0.15ミリ。それでも奥行きと存在感を生むのは、複数の専用工具を巧みに使い分ける職人の高い技術があるからこそです。
薄さと実用性の高いパワーリザーブを両立した新トゥールビヨンムーブメント
搭載される「キャリバー6850」は、名機「キャリバー6830」の系譜を受け継ぐ厚さ3.98mmの薄型手巻トゥールビヨンムーブメントです。香箱の容量を広げることで、同じサイズながら60時間というロングパワーリザーブを実現しました。この精密機構は、2023年秋に黄綬褒章を受章した齋藤勝雄によって手作業で組み立てられています。極限まで薄く設計されたムーブメントは、高度な熟練技能を要し、一貫して熟練時計師によって組立・調整・ケーシングまでが行われています。
ゴールドフェザーらしい軽やかさを生み出す新ケース構造
ケースには、裏蓋と一体化したモノコック構造を採用。これにより、8.6mmという薄さを保ちながらも、強度と優美なシルエットの両立を可能にしました。ケースとガラスが一体化するように滑らかに磨き上げられ、熟練職人の手によって丁寧に整えられたその表面は、肌に心地よく馴染むつけ心地を実現しています。
漆芸家 田村 一舟(たむら いっしゅう)
漆芸を手がけた田村一舟(たむら いっしゅう)氏は、1957年生まれの加賀蒔絵の名手。石川県金沢市を拠点に、師である清瀬一光氏のもとで修行し、伝統を受け継ぎながら独自の細密技法を確立しました。その繊細な表現力は、万年筆や腕時計など、異分野の工芸品にも応用され、国内外で高く評価されています。
組立師 齋藤 勝雄(さいとう かつお)
組立を担うのは、盛岡セイコー工業所属の齋藤勝雄(さいとう かつお)氏。1968年生まれの彼は、1986年に時計業界に入り、1999年には時計修理技能士一級を取得。以後、セイコーの高級機械式時計を担うエキスパートとして活躍し、2008年には全国大会での優勝、2017年には「現代の名工」、そして2023年には黄綬褒章を受章するなど、その技術力は折り紙付きです。
≪商品仕様≫
<クレドール>ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル
品番 |
GBCF999 |
希望小売価格(税込) |
25,300,000円 |
ケース |
プラチナ950 |
ストラップ |
クロコダイル |
中留 |
ワンプッシュ三つ折れ方式中留 プラチナ950(一部プラチナ900) |
ガラス |
ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング) |
防水性能 |
日常生活用防水(3気圧) |
ケースサイズ |
[外径]38.6mm(りゅうず含まず) [厚さ]8.6mm |
限定数量 |
世界限定10本(うち国内7本) |
発売日 |
10月24日(金) |
その他仕様
https://www.credor.com/lineup/detail/?no=GBCF999
【ムーブメント仕様】
メカニカルムーブメント キャリバー6850
巻上方式:手巻
ムーブメントサイズ:[外径]25.6mm[厚さ]3.98mm
時間精度:日差 +15 秒~-10 秒
パワーリザーブ:最大巻上時約60時間
石数:22石
振動数:21,600振動/時(6振動/秒)
お問い合わせ先
セイコーウオッチ(株)お客様相談室(クレドール)
0120-302-617(通話料無料)
クレドールの公式Webサイトアドレス
https://www.credor.com
※本リリースの内容は発表日時点の情報です。
予告なしに変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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